2023年03月31日

郷秀樹が逝く



 「帰って来たウルトラマン」で主人公の郷秀樹を演じた俳優の団時朗さんが3月22日に肺ガンでなくなられました。「帰って来たウルトラマン」当時の芸名は団次郎。歴代ウルトラマンの主人公の中でも若き好青年の印象だった郷秀樹が先に逝ってしまうとはびっくりしました。ご冥福をお祈りいたします。
 「帰って来たウルトラマン」は岸田森、榊原るみ、MATの隊長に塚本信夫・根上淳と大物、人気俳優を起用して、当時のスタッフの意気込みを感じる作品。その中で主役を演じて広く人気を博しました。その後も特撮作品には多く出演されていますが若き頃の作品の中では「帰ってきたウルトラマン」の2年後、「スーパーロボット マッハバロン」の村野博士が印象的でした。まだ20代だったはずだけれど、スーツ姿で口髭をたくわえた姿は団次郎さんであることはすぐに分かるものの、郷秀樹とは全く違った人物像で僕は郷秀樹よりも好きでした。「帰ってきたウルトラマン」でウルトラセブンが登場して以来、その後のウルトラマンシリーズでは郷秀樹として何度も出演されていますが、ウルトラ兄弟設定の下では余り目立たないゲストでしたね。今世紀に入ってからでは、すっかり壮年になった「忍風戦隊ハリケンジャー」の霞一鬼。霞兄弟の父ですね。正義の味方からは大きくかけ離れた設定にも姿にもびっくりしました。

【参考】MAT
http://animenomori.sblo.jp/article/44516071.html
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2023年03月10日

訃報・松本零士さん

訃報・松本零士さん



 2023年2月13日、漫画家の松本零士さんが他界されたことが少し遅れて発表されました。松本零士さんは自身の漫画作品がアニメの原作になったこともありますが、アニメ作品の企画の段階から制作にかかわることが多く、原案が原作となり、アニメと同時進行で漫画が連載されることもありました。他の漫画家とは一風違った形でアニメにかかわってこられたので、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」と一緒に報道されることも多かったです。
 著作権関連の仕事もされていた関係で、著作権に対しては何かと厳しい印象でした。殊に「宇宙戦艦ヤマト」の著作権を西崎さんと争ったときは驚きでした。裁判の論点がどこにあったのかは詳しくは知りません。企画からかかわって原案を出して、作画にも関わり原作者としてのクレジットが入ってましたよね。でも、著作権となるとちょっと首を傾げたというのが私の感想です。ちなみに裁判は敗訴してます。
 そこはさておき、アニメ制作に積極的にかかわった漫画家としてその功績は大きく、今も愛される作品達であることに間違いはないです。ご冥福をお祈りいたします。

「宇宙戦艦ヤマト」(1974年)
「惑星ロボ ダンガードA」(1977年)
「SF西遊記スタージンガー」(1978年)
「宇宙海賊キャプテンハーロック」(1978年)
「銀河鉄道999」(1978年)
「マリンスノーの伝説」(1980年)
「メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行」(1980年)
「新竹取物語 1000年女王」(1981年)
「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」(1982年)
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978年)
「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」(1981年)
「わが青春のアルカディア」(1982年)
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2023年03月07日

水木一郎さん追悼(7)/「宇宙の騎士テッカマン」ほか



 膨大な水木一郎さんの曲から順番に思い出のある曲は尽きないのですが、最後に高校時代の話題曲からもう一曲「宇宙の騎士テッカマン」を。
 タツノコプロ独特の雰囲気を持つタツノコプロらしいアニメ。メインキャラクターであるアンドロー梅田の声を山田康雄さんが演じていたのも忘れ難いです。山田康雄さんは吹き替えが多くてアニメというとルパン3世があまりに突出してしまって、他の作品が目立たないのですが、これは秀逸。

 他に音源を持っているもには、
「グレートマジンガー」
「鋼鉄ジーグ」
「マシンハヤブサ」
「ゴワッパー5 ゴーダム」
「マグネロボ ガ・キーン」
「合身戦隊メカンダーロボ」
「超人戦隊バラタック」
「アローエンブレム グランプリの鷹」
「〜ルパン三世愛のテーマ〜」
「新・巨人の星II」
「ムーの白鯨」
「燃えろアーサー 白馬の王子」 「おれはアーサー」
「とんでも戦士ムテキング」
「百獣王ゴライオン」
「ゲームセンターあらし」
「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」
「行け!ゴッドマン」
「少年仮面ライダー隊の歌」
「ロボット刑事」
「進めロボット刑事」
「チェスト!チェスト!イナズマン」
「セタップ! 仮面ライダーX」/「おれはXカイゾーグ」
「イナズマン・アクション」「イナズマンF」エンディングテーマ)
「がんばれロボコン」
「仮面ライダーストロンガーのうた」「きょうもたたかうストロンガー」
「勝利だ!アクマイザー3」/「すすめザイダベック」
「輝く太陽カゲスター」/「スター!スター!カゲスター」
「斗え!忍者キャプター」
「オー!!大鉄人ワンセブン」/「ワンセブン讃歌」
「恐竜戦隊コセイドン」/「コセイドンマーチ」
などなど。

たくさんのわくわくをくださった水木一郎さん。
どうかやすらかに。いや、きっと天国でも雄叫びをあげているに違いない。
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2023年03月05日

水木一郎さん追悼(6)/「宇宙海賊キャプテンハーロック」



 水木一郎さんの代表曲は何ですか?と問われるとたくさんありすぎて迷ってしまいますね。ニュースの訃報で漏れなくあがっていたのは「マジンガーZ」でした。確かに自他認める代表曲です。
 で、僕があげるとすると「宇宙海賊キャプテンハーロック」です。オープニング、エンディング、挿入歌どれも素晴らしい。特にオープニングはオーケストラ伴奏、イントロの格調の高さはアニメ主題歌一だと思います。一切縛られることなく自由奔放、地球と友を謳い上げます。ちなみにハーロックの主題歌は殆どタイトルもキャラクター名も出てきません。水木一郎さんが歌っていない「さすらいの舟歌」では「キャプテンハーロック キャプテンハ−ロック」と歌っていますが。水木一郎さんの歌唱では「わが友、わが命」で「ああ アルカディア号 きみと行く」と唯一アルカディア号が登場するくらいです。
 おすすめの一曲は「むかしむかし」。まゆのテーマ曲であるこの曲は水木一郎さんのうたはOTAKEBIだけではないんだよ〜と言っている名曲中の名曲だと思います。


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2023年03月04日

水木一郎さん追悼(5)/「バビル2世」



 中学時代アニメ友の間で人気が高かったのが横山光輝の漫画原作の「バビル2世」。漫画のファンからは酷評を受けていたらしいですが、アニメそのものは好調で放送期間が延長されたほど人気でした。
 そのオープニングとエンディングも水木一郎さんの歌唱。オープニング「バビル2世」は銀河→太陽→地球が写し出されると格調高いイントロが流れ砂漠の中から現われるバビルの塔とタイトルバック。わくわくするオープニング曲でした。映像と楽曲のマッチングも最高で、途中でアニメーションが止まってアップで写し出される3つのしもべのアップ、特にロプロスの正面からのアップは印象的。エンディング「正義の超能力少年」ではバビル2世の超能力が列挙され、「ロデム 変身!」「行くぞ ロプロス!」「進め ポセイドン!」「みんな がんばれ!」と歌詞の中に控えめなOTAKEBIが入ります。ちょっと付け足した感がありますが、歌詞が4番まであったこともちょっと珍しかったです。

posted by KAZU at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2023年03月03日

水木一郎さん追悼(4)/「超電磁ロボ コン・バトラーV」「超電磁マシーン ボルテスV」



 1970年代の真ん中あたりになると堀江美都子、水木一郎、ささきいさお、子門真人、大杉久美子の5人でアニメと特撮の主題歌の殆どを歌っていたのではないかと思われるような時代になります。
 高校のクラスメイトの間でよく話題にのぼったのが「超電磁ロボ コン・バトラーV」とそれに続く「超電磁マシーン ボルテスV」。この流れは後の「機動戦士ガンダム」シリーズへとつづきます。
 「超電磁マシーン ボルテスV」はオープニングもエンディングも水木一郎さんの歌唱。この時代のヒーローもののオープニング主題歌は僕が以前から言っている正統派主題歌。タイトルコール、勧善懲悪、必殺技連呼の曲。「超電磁ヨーヨー、超電磁竜巻、超電磁スピン」と必殺技を連呼したあとタイトルで締めます。エンディングは「身長57メートル、体重550トン」とボルテスVのスペックが入るのが話題となりました。こちらもタイトルで締めています。
 「超電磁マシーン ボルテスV」はオープニングは今や堀江美都子さんの代表曲に数えられる「ボルテスVの歌」。水木一郎さんはエンディング「父をもとめて」を歌います。やさしくて力強い歌唱。歌詞にはキャラ名もタイトルも一切出てこない、当時としては異色の曲でした。


若き日の水木一郎さんと堀江美都子さん。「ボルテスV」のジャケットから。
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2023年03月02日

水木一郎さん追悼(3)/「超人バロム・1」

 中学時代、もうひとつの人気の特撮が「超人バロム・1」でした。さいとうたかをさんの漫画が原作のこの作品、原作の漫画でもコマ抜きの擬音が「ゴー!」とか「ガガーッ!」とかよく入りますが、この作品でもバロム・1が走る時に「ドッドッドッドッ」と音が入ります。音響に特徴がありましたね。主題歌の方も子門真人さんが“シャウト”、水木一郎さんが“OTAKEBI”と呼ばれるきっかけとなった、熱のこもった擬音が歌詞に入る名曲でした。
 オープニングは「ぼくらのバロム1」、エンディングは「友情のバロム・クロス」。もちろんテレビから録音しました。後にベストアルバム「OTAKEBI」を購入してデジタル音源をゲットしましたが、テレビから録音したナレーターの田中信夫さんのタイトルコールとオープニングナレーションの入る「ぼくらのバロム1」は捨てがたくウォークマンに入れて持ち歩いています。



posted by KAZU at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Journal