
「美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡」は1995年12月に「美少女戦士セーラームーン」シリーズとして公開された“SuperS”の劇場版作品。企画:有迫俊彦、山本豪、原作:武内直子、監督:芝田浩樹、脚本:榎戸洋司、キャラクターデザイン・作画監督:香川久、音楽:有澤孝紀、制作:東映動画、製作:講談社・テレビ朝日・東映動画、配給:東映。59分。
本作もテレビシリーズのSuperSと同様にちびうさが準ヒロインに設定されている。オープニング映像はセーラー戦士たちの幼少期の思い出が綴られていて、スナップショットがかわいい。
★ストーリー
うさぎたちはまことの家で料理上手なまことのアドバイスでクッキーを焼いていた。ちびうさは形はわるいが、まことに美味しいと褒めてもらったクッキーを衛に届けようとしていた途中、洋菓子店の前で不思議な少年ペルルに出会う。話がはずんで、ちびうさはクッキーをペルルにあげて別れる。
その頃、世界中で子供たちが夜中の間に姿を消してしまう事件が頻発していた。魔女バディヤーヌが妖精たちの笛の音を使って子供たちを誘拐し、子供たちのシュガー・エナジーを使って「ブラック・ドリーム・ホール」で世界を包み込んでしまおうとしていた。その夜、部屋を抜け出したちびうさをセーラー戦士たちが追っていくと、バディヤーヌの手下の妖精たちによって子供たちが船に乗せられていた。駆けつけた外部惑星戦士たちの加勢も虚しくちびうさと子供たちはさらわれてしまう。兄の妖精たちに異を唱えるペルルは自らの船を使ってセーラー戦士たちをバディヤーヌの本拠マジパンヌ・キャッスルへと連れていく。バディヤンヌの圧倒的な力に最初は為す術もなかったが、ちびうさの危機に奮起したうさぎとセーラー戦士たちのパワーでバディヤンヌを倒し、ブラック・ドリーム・ホールを消滅させ、子供たちを元の世界へ連れ帰ることができた。
★キャラクター&キャスト
〇月野うさぎ / 三石琴乃
〇ちびうさ / 荒木香恵
〇地場衛 / 古谷徹
〇火野レイ / 富沢美智恵
〇水野亜美 / 久川綾
〇木野まこと / 篠原恵美
〇愛野美奈子 / 深見梨加
〇アルテミス / 高戸靖広
〇ダイアナ / 西原久美子
〇ルナ / 潘恵子
〇天王はるか / 緒方恵美
〇海王みちる / 勝生真沙子
〇冥王せつな / 川島千代子
〇ペルル / 坂本千夏

ちびうさが出会った妖精の少年。バディヤーヌ配下の妖精だが彼女のやり方に反対してセーラー戦士たちに加勢した。

〇ププラン / 飛田展男
バディヤーヌの配下の妖精で、ペルルの兄。
〇バナーヌ / 風間信彦
バディヤーヌの配下の妖精で。バナナの形の帽子を被っている。
〇オランジャ / 中井和哉
バディヤーヌの配下の妖精。はっぱの帽子をかぶっている。
〇ボンボンベピーズ / 小野綾子、宇和川恵美
ププランたちの持っているキャンディが笛の音によって変化した兵隊。
〇バディヤーヌ / 吉田理保子

「黒雷の女王」。ブラック・ドリーム・ホールの化身で子供たちの持つシュガー・エナジーを食べて増大し、地球を飲み込んでしまおうとした。
★主題歌
〇オープニングは「ムーンライト伝説」。オープニング映像が内惑星戦士たちの幼少の頃の映像なのでか、ムーンリップス歌唱バージョンが使用されている。(作詞:小田佳奈子、作曲:小諸鉄矢、編曲:林有三)
〇挿入歌に「三時の妖精」。まことによるとお母さんは三時になると三時の妖精からおやつを作るようにと言われて子供たちのためにおやつを作るのだとか。まことは意味がよくわからず、鳩時計から3時に飛び出す鳥が「三時の妖精」だと思い込んでいた。曲はププラン達が笛を吹いてその音に導かれた子供たちが歌う楽しい歌。(作詞:佐藤ありす、作・編曲:有澤孝紀、歌:森の木児童合唱団とその友達)
〇エンディングテーマは「Morning Moon で会いましょう」。もちろんエンディング映像は劇場版バージョン。(作詞:佐藤ありす、作曲:鈴木キサブロー、編曲:戸塚修、歌:プリティキャスト)