
声優で女優の大田淑子さんが亡くなられました。声のお仕事は1960年代の初頭からされており、僕の年代にとっては60年代のアニメ黎明期、モノクロ時代からの代表的な作品の少年ヒーロー、少女ヒロインを担当されました。その活躍を讃え、ご冥福をお祈りいたします。
享年89歳ということですから、僕の両親よりも上。宝塚歌劇団のご出身ということでドラマ・映画の出演も多いですが、ナレーションも多いです。夫はこれまた声優の阪脩さん。
新聞の報道ではやはり「ひみつのアッコちゃん」と「ジャングル大帝」のレオをあげているところが多かったです。アッコちゃんを除くと少年ヒーローが多く、みんなおんなじ声で実に懐かしい。特に思い出深いものをあげますと、
「ビッグX」の昭(アキラ)
「ジャングル大帝」(1965年)のレオ
「リボンの騎士」のサファイア
「ひみつのアッコちゃん」(1969年〜1970年)の加賀美あつ子
「新オバケのQ太郎」の正太
「エースをねらえ!」の音羽京子
「ドラえもん」の野比のび太
「タイムボカン」の丹平
「一発貫太くん」の貫太
「ヤッターマン」のガンちゃん=ヤッターマン1号
「光の伝説」の上条ひとみ
「冒険ファミリーここは惑星0番地」のナレーション
「空中都市008」(NHK人形劇)の大原星夫
ずらりと60年代から70年代の作品が並びます。「ビッグX」(1964)ではオープニングで
♪♪♪「僕の名はアキラ、僕はビッグXを使って鋼鉄の身体になり、20倍の大きさになる。 そして世界の平和のために戦うんだ。僕の大活躍にご期待ください。」
とナレーションが入ります。この声が僕の太田さんの声の原点。それから12年後の「冒険ファミリーここは惑星0番地」のオープニングでもナレーションが入ります。
♪♪♪「ある日突然、宇宙船に連れ去られ、名も知らぬ惑星に不時着した11人の地球人。これからどうして暮らしていったらいいのでしょうか。あるものといえば、みんなの勇気と友情だけ。地球を遠く離れた、ここは惑星0番地です。」
年を取らない、同じ優しい声が懐かしいです。
