
「第二章」見て、その前のストーリーが見たくなり、「序章」を借りてきて見ました。やはり順を追って見るものですね。背景がよく分かりました。河内家の内情、伊賀の郷が滅びた事情、年月の経過、伊賀の残党が服部半蔵の元に集まった理由。全部すっ飛ばして見ていた訳で。
印象的なのはこの物語に伊賀の忍の心のよりどころとされている「九字」。「臨兵闘者皆陣列在前」(りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん)、タイトルコールからのオープニングの後、服部半蔵が唱えます。その際は梵字が表示されます。本編中でも印を結びつつ唱える場面があり、それは「第二章」でも見られます。
★ストーリー
10年前のこと伊賀の郷が襲われ、伊賀の忍は壊滅する。戦火の最中、幼い疾風、妖騎、金剛丸の三人は郷に戻って戦おうとするが、突然現われた服部半蔵に「今は生き延びよ」と諭され、逃げ延びる。そして10年が経過した今、町から盗賊まがいの盗みを働いては文字通り橋の下で暮らしていた。そんな虚しい生活の中から脱しようと、疾風は紫苑城へ盗みに入ることを持ちかける。見事河内家の本丸・紫苑城の蔵に忍び込むが、服部半蔵につかまってしまう。半蔵は三人の命を助け、忍として生きる気があるなら山城山の妙光寺に伊賀の者たちが集結するので来るように伝える。
徳川家の資金源である河内家は藤姫の輿入れを前に、城主・河内篠忠が矢傷に倒れてしまう。御家存続の為に服部半蔵に全てを託した後、篠忠は亡くなる。篠忠の死を隠し、藤姫には婿を取って御家存続を計るため、半蔵が動き出す。
一方、藤姫の輿入れ先・実葛家では、老中・薮田篤行が自分の娘を実葛の正室にし覇権を握ろうとしていた。そのため藤姫誘拐を風魔小太郎に依頼する。輿入れを前の藤姫を護衛する伊賀の忍と風魔一族との戦いが始まる。半蔵は千里眼で猿飛佐助の動きを察知するが、猿飛は先ず伊賀と風魔の戦いを静観することにする。
風魔一族の急襲に伊賀者が一人殺され、一人が再起不能になり、藤姫は奪われる。寺の洞窟に閉じ込められた藤姫を奪還するために、総攻撃をかける。人数的には圧倒的な差をつけられながらも、風魔一族の手勢を全滅させて藤姫奪還に成功するが、助けた姫は影武者を含めて3人いた。3人の姫を輿入れ先へ護送する輿入れ道中が始まる。
★キャラクター&キャスト
○服部半蔵 / 千葉真一
○猿飛佐助 / 松方弘樹
○風魔小太郎 / 山本昌平
○疾風 / 山口祥行
○妖騎 / 高野八誠
○金剛丸 / 船木誠勝
○百地三郎 / 中山弟吾朗
○陸乃丈 / 小沢和義
○闘馬 / やべきょうすけ
○朝霧姫 / 勝村美香
○照手姫 / 中村愛美
○月夜姫 / つぐみ
○烏丸 / 金子昇
○菖蒲院 / 小野真弓
〇河内篠忠 / 本宮泰風