2021年08月31日

「新・影の軍団 第二章」(2)


「この中にかまりがおる!」

★キャラクター&キャスト
○服部半蔵 / 千葉真一
 ご存知、伊賀忍者の頭。集めた伊賀の残党に藤姫輿入れ旅の護送の命を出す。

○疾風 / 山口祥行
 伊賀の忍び。照手姫の護衛を任される。2丁の短剣を扱い、卓越した戦闘能力で最後まで生き延びる。



○妖騎 / 高野八誠
 伊賀の忍び。朝霧姫の護衛を任される。朝霧姫に好意を示し、もし朝霧姫が影武者ならさらって自分の妻にすると言い切った。

○金剛丸 / 船木誠勝
 伊賀の忍び。怪力の持ち主。剣がなくとも拳で戦う。月夜姫の護衛に加わる。

○朝霧姫 / 勝村美香
 三人の藤姫の内の一人。口数も少なく、不平ももらさず黙々と旅を続ける。実は藤姫の影武者。甲賀方のかまり(九ノ一)が朝霧姫を殺してすり代わっていた。斥候と連絡をとりつつ本物の藤姫殺害を目論む。最終場面で半蔵の影を倒し、照手姫を討ち取る。その後呼び子で猿飛佐助に知らせ自害した。



○照手姫 / 中村愛美
 歩くことすら嫌がる如何にもわがままな姫様らしい性格。食べ物にも不平不満をまき散らす。左の肩に藤の花の痣がある。このことを半蔵は利用する。実は藤姫の影武者。最後は朝霧姫に殺される。



○月夜姫 / つぐみ
 照手とは対照的に周囲を気づかう娘。体調が悪く籠で道中を行く。実は本物の藤姫だが本人は城を出ておらず、輿入れ道中の娘は半蔵の幻術による木偶人形で実体は僧侶だった。風魔の一手に銃で撃たれて亡くなる。

○風魔小太郎 / 山本昌平
 藤姫を拉致した風魔の忍者。奪還された藤姫を追って暗殺するため一党を指揮する。街道を行く月夜姫を追ったが、金剛丸に巻かれてしまい、猿飛佐助の助力を受けて伊賀方の行方を知る。一族の復活をかけて伊賀の忍に総力戦を挑むが、疾風、妖騎、金剛丸に三人がかりで倒される。

○烏丸 / 金子昇
 山賊の首領。伊賀の里に生まれた抜け忍。疾風と渡り合う程の腕を持つ。一度疾風と戦い敗れたが疾風が止めを刺さなかった。そのことで疾風を執拗に狙う。二度目も敗れているが、またも疾風は止めを刺していない。

○猿飛佐助 / 松方弘樹
 藤姫暗殺を狙う甲賀忍者の首領。風魔一族を利用、伊賀忍者を倒して豊臣の天下泰平を目論む。



○菖蒲院 / 小野真弓
 河内家に仕える尼僧。かつて藤姫の乳母を務めた女。服部半蔵ら伊賀方に情報を流した。本物の藤姫には左肩に「藤の痣」があることを伝える。実は半蔵が化けた姿で、猿飛が化けた半蔵に偽の情報を流した。狐の化かし合いは半蔵の勝ち。

○百地三郎 / 中山弟吾朗
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2021年08月30日

「新・影の軍団 第二章」(1)



 俳優の千葉真一さんが新型コロナの肺炎で亡くなられた。誠にもって残念。ご冥福をお祈りいたします。
 千葉真一さんが出演された特撮作品は多く以前に
「戦国自衛隊」(1979)
「黄金バット」(1966)
「海底大戦争」(1966)
「ゴルゴ13 九竜の首」(1977)
「キイハンター」
を、最近では「烈火」をご紹介しましたが、更に追悼の意味をこめて「新・影の軍団 第二章」をご紹介します。
 僕自身は「影の軍団」シリーズは全く見たことがありません。また「新・影の軍団」についても序章を見ていないのですが、第二章だけDVDを持っています。この一本に勝村美香さんが出演しているからです。最初ネットオークションでビデオテープを落札しましたが、後に格安でDVDが出ており、そちらも落札。千葉真一さんの登場シーンは少ないものの、その存在感は絶大です。
 製作 / 夏山易子、製作総指揮 / 夏山静香、企画統括 / 千葉真一・中島仁・夏山昌一郎、企画 / 松島富士雄・前田茂司、企画協力 / 岩崎統・小林正人・平湯謙司、プロデューサー / 田所幸三・夏山牧子・小松俊喜、脚本 / 友松直之、撮影 / 富田伸二、証明 / 横山秀樹、録音 / 小西進、監督 / 宮坂武志、制作 / ジェネックス・楽映舎、制作協力 / 東映京都撮影所、製作・販売 / シネマパラダイス、販売 / GPミュージアム。2003年シネマパラダイス、86分。



★ストーリー



 風魔一族に奪われた河内家の藤姫を乱闘の末に奪還した服部半蔵率いる伊賀忍者たち。服部半蔵の命で姫を輿入れ先へ護送することになるが、藤姫は影武者を含めて三人が存在した。本物の藤姫を見分ける術はなく、伊賀忍者たちは三班に分かれて護送することとなる。風魔一党の追手、山賊たちの襲撃、陰に潜む甲賀忍者たちの手を逃れて進むが、月夜姫が風魔の追手に殺され、甲賀のかまり朝霧姫は照手姫の首を取り、自害する。
 山中で出会った服部半蔵と猿飛佐助は刃を交えるが、朝霧姫の任務完了の合図で猿飛は引く。三人の姫いずれも守ることなく事を終えた伊賀忍者たちであったが、服部半蔵がそんな間抜けをする訳もなく、最初からこの三人の姫の輿入れ道中は囮であった。本物の藤姫は一歩も城内から出ておらず無事。全ては服部半蔵の陽動作戦であった。


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2021年08月28日

「心霊探偵八雲」(5)


晴香と姉の幼少の頃の写真。双子の姉妹ということだが二卵生?

★サブタイトル
 原作に忠実なのか、一話完結のエピソードは良いのですが、連続するエピソードのタイトルは却って内容を連想しにくいです。連続するエピソードは前に同じフレーズを持ってきて、後ろに漢語を添えている形です。

FILE 01 開かずの間
FILE 02 白狐の祟り
FILE 03 トンネルの闇



FILE 04 魂をつなぐもの 〜憑依〜
FILE 05 魂をつなぐもの 〜蘇生〜
FILE 06 格安の物件
FILE 07 つながる想い 〜罠〜
FILE 08 つながる想い 〜縁〜
FILE 09 つながる想い 〜光〜
FILE 10 失意の果てに 〜告知〜
FILE 11 失意の果てに 〜凶刃〜
FILE 12 失意の果てに 〜憎悪〜
FILE 13 失意の果てに 〜久遠〜


死者の霊が見えるだけの大学生にはあり得ない活躍。普通なら晴香は死んでたでしょう。


八雲の従妹の奈緒。耳が聞こえないという設定でしたが、
一心や後藤の話しかけには普通に反応している描写でした。なぜ?



鬼課長。好きなタイプのキャラクター。
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2021年08月27日

「心霊探偵八雲」(4)



★主題歌
○オープニング「Key」
「Key -Phase1-」(第1話〜第3話)
「Key -Phase2-」(第4話〜第6話)
「Key -Phase3-」(第7話〜第13話)
 3つのバージョンが存在するそうだが、実際視聴しているときには全然気づかなかった。言われて聞き直してみると、Phase3は「ああ、違うな」と思いましたが。フルコーラスのショートバージョンで歌詞も音も一部を省略しています。各Phaseは最初の出だしの部分が違うのみ。オープニング映像も印象的です。作詞 / 酒井ミキオ、作・編曲 / R・O・N、歌 / Jangled Cat(小野大輔)

○エンディング「Missing You」
 オープニングとはガラリと異なるバラード調。八雲と晴香の映像の前に様々な家族の写真がちりばめられる。作詞・作曲 / 小峰理紗、編曲 / 窪田ミナ、歌 / コミネリサ。
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2021年08月26日

「心霊探偵八雲」(3)

★キャラクター&キャスト
 残りのキャラクターの内、複数話に登場した者を。

○両目の赤い男 / 高瀬右光



 両目が赤いことからそう呼ばる。梓を強姦した八雲の血縁の父。既に他界して肉体を失っており、七瀬美雪を操り、八雲を憎しみの虜にして魂を同調して、肉体を奪おうとした。しかし精神的に成長した八雲の強い意志はそれをはねつけ同調に失敗する。

○七瀬美雪 / 柚木涼香



 祖父と母の間に生まれた子供。家族から殊に父からは虐待されており、両目の赤い男の協力で、十歳の時に家族全員を惨殺した。「七瀬邸一家4人殺害事件」は武田の犯行とされたが、本編で自らの犯行だと宣言している。最後は両目の赤い男に置き去りにされ、半狂乱となりつつも車で逃亡。湖に車ごと飛び込むが遺体は見つかっていない。

○佐々木美樹 / 小清水亜美
 晴香と真由子の学友かつ親友。皆で肝試ししようと旧校舎に行に数体の地縛霊に憑依される。晴香の依頼で、八雲が事件の真相を突き止めて解放して助ける。以後何度か登場する。

○武田俊介 / 浜田賢二



 フリーのジャーナリストで斉藤梓のフィアンセ。「七瀬邸一家4人殺害事件」の容疑者。両目の赤い男に殺されて埋められていたが、晴香と八雲を助けるために一般にも見える霊体として動きまわり美雪の犯行を阻止した。事件後、梓とともに成仏する。

○新井真央 / 生天目仁美
 恵林堂医科大学病院の脳外科医。一心に余命1年の告知をした担当医師。幽霊調査の依頼人でもある。

○小沢恵子



 晴香の母で、斉藤梓の友人でずっと手紙をやり取りしていたが、梓が失踪してからは音信が途絶えていた。晴香から事情を知らされるまで事件のことは知らなかった。娘に対しては愛情豊かだけれど、あまり踏み込まず見守る。あそこまで自由にやらせる母親はめったにいないでしょ。なぜかクレジットに上がっていないのでCVは不明。なんででしょうね。
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2021年08月25日

「心霊探偵八雲」(2)

★キャラクター&キャスト
つづき。メインキャラクターを。



○後藤和利 / 東地宏樹
 母親に殺されかけた八雲を助けた刑事。現在、階級は警部補。八雲の左目の力を借りて捜査を行うこともある。妻と二人暮らしだが、八雲の叔父・一心が亡くなった時、八雲の従妹・奈緒を引き取る。

○石井雄太郎 / 川島得愛
 後藤の部下。最初は刑事とは思えぬほど臆病で消極的だったが、後藤刑事が目の前で行方不明になった時に晴香や土方に強く諭され、開眼し、周囲を信頼して積極的に捜査を行うようになる。

○土方真琴 / 豊口めぐみ
 北東新聞社の女記者で警察署長の娘。第4話で殺人犯・安藤の霊に憑依されたが、八雲に助けられる。これ以降はこの手の事件解決のために協力する。

○斉藤一心 / 関俊彦
 八雲の母の弟=叔父で名付け親。戸籍上は八雲の父となっている。お寺の住職。心の広い人物で慈悲深い性格。軽い頭痛が続き精密検査を受け、医師から余命1年と告知される。事件に巻き込まれ脳死状態となり、全身の臓器を生体移植に提供した。

○斉藤奈緒 / 小清水亜美
 一心と暮らす少女。本編では彼女の両親が誰なのかは全く述べられていないが、一心は晴香に「八雲の従妹」だと紹介している。一心の死後後藤夫妻に引き取られる。耳が不自由で、普通にしゃべることができない。

○斉藤梓
 八雲の母親、一心の姉。武田の婚約者であった。両目の赤い男に強姦され八雲を産む。婚約者の武田の犯行とされた七瀬邸一家4人殺害事件の後、両目の赤い男から八雲はいずれ武田よりも沢山の人を殺すだろうと脅され、八雲を殺そうとした後失踪した。後に死亡していることが確認された。死後、霊体となっても晴香や八雲を守った。事件解決後、は同じく霊体となっていた武田と結ばれ成仏した。

○後藤敦子 / 折笠富美子
 後藤の妻。後藤とは冷めた関係でよく家出をしていたらしい。後藤との間に子供はおらず、奈緒を正式に娘として引き取ることにする。

○畠秀吉 / 納谷六朗
 検死官。人体解剖に独特のポリシーを持った不気味なおっさん。その不気味さに似合わず、事件に的確に対処し、検死官としての能力も高く、感も鋭い。

○宮川恵理子 / 皆川純子
 後藤に刑事のいろはを教えた鬼課長。15年前の未解決事件「七瀬邸一家4人殺害事件」の第一発見者。捜査課長として正論は通すが、後藤や石井を罵倒しつつも陰から笹支える。後藤からは「みやさん」と呼ばれている。
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2021年08月24日

「心霊探偵八雲」(1)



「心霊探偵八雲」は2010年にNHK BS2で放映された怪奇サスペンス系のアニメ作品。原作は神永学の怪奇小説シリーズ、監督は黒川智之、キャラクター原案は小田すずか、キャラクターデザインは芝美奈子、音楽はR・O・N、制作はビィートレイン、製作は総合ビジョン、制作・著作はNHK。全13話。

★ストーリー
 死者の魂を見ることができる赤い左眼を持つ明政大学の学生・斉藤八雲は映画研究会なるサークルをでっちあげ、その部室で暮らしていた。霊を見ることができるという噂は広まっているようで、同じ大学に通う小沢晴香が友人の美樹たちを助けてほしいと八雲のところに相談に来て知り合う。以後、晴香や後藤刑事からの相談・依頼で事件を調査して解決していく。
 事件の根底にかかわっているのは八雲の誕生にかかわった両目の赤い男。単独で起こったように見える事件でも、結局は八雲本人にかかわっている事件が多かった。一話完結で事件はそれぞれが無関係な方が探偵ものとしてはおもしろいと思うのだが、テーマはそちらにはなく、「人の本質は闇」だという両目の赤い男とそれを否定する八雲との戦いの物語になっている。

★キャラクター&キャスト
 レギュラーの登場人物は少なくて、特徴的な人物が多いので混乱するようなことはないのだけれど、人間関係が、血縁・戸籍上で違っていたりとややこしい。原作では更にややこしいようだが、本作では詳細は語られていない。



○斉藤八雲 / 小野大輔
 本作の主人公。明政大学の学生で、自分の意志にかかわらず死者の魂が見える赤い左目を持つ。実家は寺なので死者の魂が多く存在し心休まらないので、余り家に帰らず映画研究会の部室で生活している。母・梓は両目の赤い男に拉致された上、犯されて八雲を身ごもる。幼少(小学生?)の時に母親に殺されかけるが、後藤により助けられた。この複雑な生い立ちからか、口数が少なく、ひねくれた事しか言えない。しかし、内心は冷静で人の命、愛情の重さを理解している。晴香と知り合うことで、少しずつ心を開いていく。

○小沢晴香 / 藤村歩
 本作のヒロイン。八雲の同じ明政大学の学生で文学部教育学科所属。オーケストラサークルに所属してフルートを吹いている。親友の美樹が幽霊に憑依されたことがきっかけで八雲を訪ねて知り合う。以後、八雲とともに事件に関わっていく。八雲から託された母・梓のネックレスを身に着けている。七歳の時に亡くなった双子の姉・綾香がいる。
posted by KAZU at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション