★キャラクター&キャスト
○「僕」・志賀春樹 / 高杉真宙
本作の主人公。物語は彼の視点から語られる。17歳の高校生、図書委員。人との関わりを拒絶、友達も作らず地味な存在。共病文庫を拾い読みしたことから家族以外で唯一桜良の病気のことを知る。本名は終盤で明かされるが、桜良からは「きみ」と呼ばれていた。桜良のことも名前で呼ぶシーンはない。演出としては非常に地味で変わった人間のように描かれているけれども、どこにでもいそうな存在。
○山内桜良 / Lynn
17歳の高校生、「僕」のクラスメイトで重い膵臓病で余命1年を宣告されている。明るくて快活な少女。
○滝本恭子 / 藤井ゆきよ

「僕」のクラスメイトで桜良の親友だが桜良から病気のことは知らされていなかった。「僕」からは「桜良の保護者」という認識。桜良と「僕」のつきあいを快く思っておらず、度々苦情をつきつける。桜良の死後、「僕」の友達になる。
○ガムをくれるクラスメイト / 福島潤

「僕」のクラスメイトで「ガムいる?」と声をかけてくる。物言いは無機的でやぼだが悪気はなく素直な性格。最後のシーンの恭子のセリフから恭子とつきあうことになったらしい。

○「僕」の母 / 田中敦子
さすがお母さんと思ってしまう賢母。息子が嘘をついていること、友達がいないことに気づいている。「母親なめんな」いいセリフです。息子をちゃんと見てくれる人ができたことを喜んでいる姿がなんともいいです。「僕」が桜良の家を訪れることを決した日、「ちゃんとお別れしてきなさい」と「ご霊前」のお参りを用意していた。
○「僕」の父 / 三木眞一郎
ストーリーには全く絡まないキャラで、セリフも僅かですが、「僕」の父というだけで存在感がありました。
○桜良の母 / 和久井映見

桜良によく似た人、当然か。桜良の死後10日に訪ねてきた「僕」に「共病文庫」を渡す。桜良から「僕」が葬式には来ないかもしれないこと、きっと「共病文庫」を取りに訪ねてくること、を聞かされていた。でも具体的に誰かは伝えてなかったのですね。ちょっと不思議。こちらからコンタクトを取るなということだったのでしょうか。
○隆弘 / 内田雄馬

学級委員。桜良の元彼。クラスでは人気者で人当たりも良い。桜良はつきあってみて「しつこい」と「僕」に言っている。「僕」と桜良の仲に嫉妬している上、桜良の家の近くで「僕」を罵倒して殴り、桜良に絶交される。「僕」とは対照的で、かつ裏表のある性格。