2021年01月16日

「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」(3)

★サブタイトル
第1話「猫は笑わない」



 1990年、新宿に便利屋事務所を構える燐とミミは猫探しの仕事を受ける。猫を捜す途中で自分の記憶に実感がないという青年・前埜光輝と出会う。彼が青山製薬の研究所でクローン人間として生まれたことを突き止め、非人道的実験を繰り返す女性所長・山之辺沙耶羅を施設に閉じ込め研究所を破壊することに成功する。燐は光輝に拳銃を渡して「生きるか死ぬか」の選択を問う。東京に戻ろうとする燐は森の中から銃声を聞く。そして後日、猫を見つけて捕獲した光輝が事務所を訪ねる「ひとつの命として生きることにしました。ここで雇ってください。」と。光輝は麻生祇コンサルティングで働く事になる。

第2話「天使は啼かない」



 1991年、麻生祇コンサルティングに「サザーランド切手探し」の依頼が来た。前金を受け取った直後に依頼者が殺される。そんな中で光輝は少女・有紀から「天使探し」の仕事を請け負う。非時香果を取り込んだ男は「天使」となるが、天使は不死の女性に引き寄せられ交わり食らうという事実が明かされる。政治的な暗殺依頼、切手しか報酬を受け取らないスナイパー・スタンプ、天使となった有紀の兄。それが一点に集まって事件が解決する。天使を倒した燐は灰になった有紀の兄の中から非時香果を回収して光輝に託す。光輝はそれを有紀に渡す「兄さんが唯一残したもの」。

第3話「花は涙を流さない」



 2011年、光輝は有紀と結婚し息子・輝紀を設けていた。麻生祇コンサルティングは第二次世界大戦中「死人島」で蔓延した風土病「彼岸病」にまつわる仕事を請け負う。かつてアメリカが死人島で開発していた生物兵器。島民は移住させられ島は地殻変動で沈んだとされ、地図から消えた。燐に助けを求めてやってきた少女は彼岸病にかかっていた。残った研究施設からその生物兵器を復活させたのは21年前に死んだはずの山之辺沙耶羅だった。復讐に燃える沙耶羅は燐を捕らえ、生物兵器を都市にばらまこうとする。燐を助けようとした光輝は重傷を負うが、非時香果を食べて天使となり燐を救う。

第4話「幽霊は叫ばない」



 2025年、震災で現実世界「1.0」から仮想世界「2.0」に精神を接続する「1.5」が流行。ある日、光輝の息子・輝紀は「2.0」にしか存在しないはずのバーチャルアイドル・瑠音が「1.0」で殺害される現場を見てしまう。輝紀は元刑事・柳沢保から燐とミミに引き合わされる。捜査の中で輝紀は瑠音によって捕らえられてしまう。輝紀を助けた燐は瑠音と共に飛行機のエンジンに吸い込まれて爆発してしまう。

第5話「聖夜は輝かない」



 2055年、「1.0」と「2.0」の境が曖昧になった近未来、輝紀は前埜コンサルティングを立ち上げ大企業にまで育て上げ成功していた。輝紀の娘・美汐は祖母のメモリーチップから「燐」を知り、パーティーで出会った「燐」そっくりのOL斉藤珠樹を追い始める。珠樹は20年かかって体を再生した燐で、記憶を失っていた。再びローラに殺された燐はリセットされたことにより記憶を取り戻す。しかしエイポスによって連れ去られてしまう。

第6話「そして王国の扉へと…」



 ミミと美汐は燐を追って捜査を始める。燐はエイポスの城で目覚める。そこでユグドラシルの守人、エイポスの父にして燐の恋人に会い、結ばれて子を宿すことに。さらにローラと対決するが、エイポスはローラに仕事の契約解除を言い渡して、天使にアンドロイドになったローラを破壊させる。非時香果の入った頭部が無事だったため生き残ったローラは燐と共闘してエイポスに苦汁を飲ませることに。

 この作品、一度見ただけでは到底理解できるものではないです。設定はわかるのですが、時間を越えて繰り返し出てくる女たちとエイポスの意図は第6話にやっと明かされます。ここに至ってもまだもうひとつピンと来ないのです。
 ユグドラシルの前守人の子であるエイポスは現守人。そして不死の女と結ばれて生まれた子が次の守人になるわけですが、彼はそれを拒み永遠の守人になろうとします。一旦ユグドラシルの種に吸い込まれてしまった燐は長い時の流れのなかで出会った仲間たちの力を借りて戻ってきますが、仲間を誰一人作ってこなかったエイポスはローラと共にユグドラシルの種に吸い込まれて同化されてしまいます。
 1000年の時の流れの中で様々な体験をした燐。その燐も初めての経験の出産。ミミと美汐は生まれてきた男の子のベビーシッター役。楽しそうなエピローグで物語は幕を閉じます。
posted by KAZU at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション