2020年09月10日

「喰霊-零-」(がれい-ぜろ-)(2)

★キャラクター&キャスト



○土宮神楽 / 茅原実里



 本作のヒロイン。ショートカットの少女。初登場当時は小学生。母親が殉職した後は諫山家に引き取られる。成長して中学生、超災害対策室の最初はアルバイト扱い、後にエージェントとなる。舞蹴拾弐號を駆使して戦う。終盤、宿主を内から喰らう喰霊・最強の霊獣「白叡」と殺生石を父から受け継ぎ第28代当主となる。諫山家の養女・黄泉を姉のように慕うが最後は悪霊となった黄泉を葬ることになる。ゲームとポッキーが大好き。

○諫山黄泉 / 水原薫



 17歳の高校生。両親を悪霊に殺され、その悪霊を祓った諫山奈落の養女となる。超災害対策室のエージェント。宝刀「獅子王」と霊獣・鵺「乱紅蓮」を操り悪霊を狩る。悪霊となった冥との戦いで、一瞬正気に戻った冥が命乞いするが、奈落を殺した憎しみから殺害。三途河には一瞬の内に108箇所に手裏剣を打ち込まれてしまう。その後、殺生石により悪霊として復活し、諌山幽を殺害し獅子王と奪還。防衛省特戦四課を全滅させる。さらに桜庭とナブーの片方を殺害、雅楽に致命傷を負わせ、二階堂桐を再起不能にする。最後は神楽によって倒される。

○飯綱紀之 / 高橋伸也



 18歳、高校生で超災害対策室のエージェント。複数の管狐を使って情報を集める。親が定めた仲ではあったが黄泉の許婚。瀕死の重症を負った黄泉の無実を晴らそうと努力するも、悪霊と化した黄泉に目前で一騎を殺害され、「殺して」と懇願した黄泉を殺すこともできず超災害対策室を離れる。2年後は占い師になっていた。

○諫山冥 / 田中涼子



 諫山幽の実娘。諌山家の使命を拒んだ父と異なり退魔師となったが、超災害対策室からの依頼を断りフリーで活動している。薙刀の使い手。諌山家の養女であり次期当主とされる黄泉に対しては不服の感情が見え隠れする。三途河との戦いはあっけなく敗北し、胸に殺生石を埋め込まれて蘇生。負の感情を増幅させて悪霊と化し、叔父の奈落を殺害する。黄泉から獅子王を取りあげ、戦いで黄泉を追い詰める。しかし、殺生石との不適合で治ったはずの傷が再現して、その隙を突かれ黄泉に殺される。

○三途河カズヒロ(みとがわ) / 松元恵



 第1話から見え隠れする謎の少年。土宮舞が亡くなった作戦で逃げ果せた怨霊。彼の現れるところに南米のモルフォに似た蝶が飛ぶ。左目に埋め込まれた殺生石の力を借りて強大な魔力を発動する。霊力分布観測班が観測した特異点の正体である。殺生石に惹かれ悪霊が引き寄せられる。棒手裏剣の使い手で一瞬にして黄泉に重症を負わせた。殺生石に適合する人物を探しており、冥や黄泉に殺生石を与えて負の感情を増幅させ悪霊化した。雅楽や神楽と直接戦う意志をみせず、最後まで生き残る。
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「喰霊-零-」(がれい-ぜろ-)(1)



 2008年秋に独立UHF系で放映されたSFアクション心霊系アニメ。原作は瀬川はじめの漫画作品「喰霊」(がれい)、監督はあおきえい、キャラクターデザインは堀内修、音楽に上松範康、音楽制作はランティス、制作はアスリード、AICスピリッツ、製作は[喰霊-零-]製作委員会(角川書店、角川映画、クロックワークス、ランティス)。全12話。
 原作の5年前から2年前にかけて過去を舞台にした物語。「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課」と観世トオルたち隊員の活躍を描くという報じられ、実際第1話は見事な活躍を見せるが第1話ラストの場面で全員が黄泉に斬り殺されるという大どんでん返しが描かれる。第2話以降は「環境省超災害対策室」のエージェント諫山黄泉と土宮神楽を中心に物語が描かれる。
 三途河の暗躍で当主であった妻を失った土宮雅楽は当主を引き継ぐ。お勤めに専念するために娘の神楽は諌山家で暮らすことになる。三途河の持つ大きな殺生石にひかれて悪霊が大量発生する中、さらに彼は殺生石を宿すことができる人間を捜す。そしてその最初の標的が諌山冥であり、二人目が諌山黄泉であった。殺生石のために心の奥底に抑えられていた欲望が解放され、悪霊と化した二人によって物語は次々と暗黒の世界へと近付いていく。特戦四課の全滅、環境省超災害対策室のメンバーも次々と失っていくが、最後に白叡を受け継いだ神楽が黄泉を倒して物語は終結する。多くの主要キャラクターが死んで行って、途中で視聴意欲が落ちる程に悲劇的なストーリーだが、2年後の後日譚を見て救われる。


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2020年09月09日

趙雲子龍(「一騎当千」)



 「一騎当千」のキャラクターは戦いの中で衣服がぶっ飛んでいきズダボロになりがちですが、この趙雲子龍だけはカッコよさをたもったままなのがいいですね。圧倒的にパンチラや露出の少ない闘士。柳生三厳との邂逅で妖刀村正「斬龍」を打ち直しに預けており、偽刀を抜くシーン。
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2020年09月08日

「リズと青い鳥」(4)

★主題歌



「Songbirds」/作詞:福富優樹/作・編曲:Homecomings/うた:Homecomings
 本編終了後エンドロールでエンディングテーマ曲が流れますが、その曲が一旦終わったあとで流れるのがこの主題歌。英語の歌詞ですが、和訳の歌詞が画面に表示されるのがちょっと新鮮です。その縦書きの歌詞の文字フォントにも愛嬌があります。
 歌詞もそうですが、音がとても丁寧な曲です。主題歌としては正真正銘ラストに流れる曲ですのでちょっともったいない気がします。


★Appendix



 希美に誘われてプールに出かけたみぞれ。部長と副部長もいっしょ。みぞれはダブルリードの後輩たちも誘う。本編ではプールのシーンはありません。これがテレビ版なら確実に描かれるシーンでしょ。僕が劇場版が嫌いな理由のひとつがこれです。
 ここはみぞれがダブルリードのメンバーを誘ったことが重要ですが、写真1枚で済ませてしまうのがいけません。
 さて、写真はこれは雑誌の付録か何かでしょうか。描き起こしで本編にはないカットです。
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2020年09月07日

「リズと青い鳥」(3)

★キャラクター&キャスト
前回のつづきです。
☆北宇治カルテット



○黄前久美子 / 黒沢ともよ
 テレビ版の主人公、2年生、ユーフォニアム担当。未来の吹奏楽部部長だが本作では脇役に徹している。

○加藤葉月 / 朝井彩加
 2年生、チューバ担当。殆ど登場しません。喋ってたっけ?

○川島緑輝 / 豊田萌絵
 2年生、コントラバス担当。殆ど言葉を発していません。ですがコントラバスは一人だけなので登場場面は多いです。最後の練習風景ではみぞれのバックにずっと写っていました。

○高坂麗奈 / 安済知佳
 2年生、トランペット担当。実力第一主義な彼女らしく、部長の制止もものともせず、みぞれに意見する場面が印象的でした。やっぱり一番好きです。

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○滝昇 / 櫻井孝宏
 吹奏楽部の顧問であり指導者。本作では静かでした。テレビ版で十分描かれていますからね。

○新山聡美 / 桑島法子



 吹奏楽部の外部指導者で木管楽器を指導する。みぞれの演奏を高く評価しており、音大への進学を勧める。

○図書委員 / 馬渡絢子



 名前のないキャラクターの中では一番印象の強い子です。図書館の閉館を伝えて下校を促す、みぞれの返却延滞を咎めるその人。
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2020年09月04日

「リズと青い鳥」(2)

★キャラクター&キャスト



○鎧塚みぞれ / 種ア敦美
 本作の主人公、3年生、オーボエ担当。テレビ版よりも線が細くより儚げなキャラクターデザインになっています。強豪中学の出身で非常に高い演奏技術をもっています。その辺りは本作では全然触れられていません。1年生の時に希美が何も言わずに退部した回想の描写がありますが、そこは既に解決済みなのでは。まだ引きずっていたということですか。というか劇場版単独で分かるように差し込んだのか。本来不必要でしょう。

○傘木希美 / 東山奈央
 本作の主人公、3年生、フルート担当。これはキャラクターに依存するものではありませんが、最初の早朝の音楽室での音出しの場面が実に自然。同じ楽器を楽器をやっている者にとって自分がやっているような感覚になるくらい。




○リズ / 本田望結
 本編に登場する絵本「リズと青い鳥」の登場する森に暮らす少女。家の前で倒れていた青い髪の少女を助けて、二人で暮らすことに。最後は青い鳥を愛故に解き放つ。CVは青い髪の少女と共に本田望結が一人で演じる。

○青い髪の少女 / 本田望結
 本編に登場する絵本「リズと青い鳥」の登場する青い髪の少女。リズと二人で暮らすことになる。実はその正体は青い鳥。最後は飛び立っていきますが、本当にそれが幸せ?正解?僕には疑問です。




○吉川優子 / 山岡ゆり
 大きなリボンがトレードマークの吹奏楽部部長、3年生、トランペット担当。3年生になって髪を少し切った模様。部長の職務を懸命にこなしている。ただ、前部長、前副部長が随分大人だったためか、2年生そのままの雰囲気。全く威厳が感じられない。

○中川夏紀 / 藤村鼓乃美
 吹奏楽部副部長、3年生、ユーフォニアム担当。「響け!ユーフォニアム2」の最終回で「先輩の頼みなのでこいつ(吉川優子) をサポートしていきたいと思います」と言っていた通り部員に気を使いつつ部長を真剣にサポートしている。部長に比べると遥かに格が着いて大人っぽくなりました。

○剣崎梨々花 / 杉浦しおり



 1年生、オーボエ担当。2人しかいないオーボエ、4人しかいないダブルリードで一生懸命にみぞれと打ち解けようと努力する。


○ミドリフグ



 東南アジアの淡水〜汽水域に棲むフグ。飼いやすいそうですが、完全淡水では難しく汽水に適した種類。みぞれが餌をあげていた。吹奏楽部のサブキャラクターより登場回数が多いです。


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2020年09月03日

「リズと青い鳥」(1)



 「リズと青い鳥」は2018年4月に松竹の配給で公開された劇場版アニメ作品。「響け!ユーフォニアム」の続編かつ番外編。構成としてはテレビ版を見ていなくても理解できるように制作されているが、やはり時系列的な理解も含めてテレビ版を見ていないと面白味は半減すると思います。
 原作は武田綾乃の「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」、監督は山田尚子、脚本に吉田玲子、キャラクターデザイン・総作画監督に西屋太志、音楽は牛尾憲輔、音楽制作にランティス、制作は京都アニメーション、製作は「響け!」製作委員会(京都アニメーション、ポニーキャニオン、バンダイナムコアーツ、楽音舎)、90分。
 テレビ版「響け!ユーフォニアム2」の後、黄前久美子らが2年生になった年、3年生のオーボエの鎧塚みぞれとフルートの傘木希美を主人公に据えて北宇治高校吹奏楽部の活動を描く青春ストーリー。絵本である「リズと青い鳥」の物語を挟み込みながらみぞれと希美二人の思いを描いていく。特に冒頭が印象的な「言葉」を挟み込まない沈黙の時間、足の運び、靴音、揺れる髪の毛の描写は斬新で美しい。いかにも劇場版という感じがします。ただ、あまりに長すぎて僕は好きにはなれません。この沈黙の描写は非常に評価が高いですが、人は言葉にしないと理解できないです。最後の場面でもみぞれと希美はお互いの言葉をぶつけることで歯車はかみ合いますから。更にBGMの使い方は秀逸です。テレビ版に比べて吹奏楽部の演奏風景が少ない分だけBGMが見事に活きています。

★ストーリー
 鎧塚みぞれと傘木希美が3年生になった年。吹奏楽部の自由曲が「リズと青い鳥」に決まる。その第3楽章にフルートとオーボエの掛け合いがあるのだが、二人が吹くその部分は上手くかみ合わない。絵本「リズと青い鳥」ではリズは青い鳥を籠から出して解き放つ。みぞれはその気持ちがわからない。この掛け合いの部分はみんなが違和感をもっていて、当の二人の歯車はかみ合わないまま空回りする。
 進路希望調査を白紙で提出したみぞれは新山先生から音大進学を勧められる。希美も同じ大学を受けるというので音大受験を決める…。みぞれは大好きな希美と離れたくなくて苦しむ。リズは自分、青い鳥は希美。でも、「自分が青い鳥だったら」との新山先生の言葉にみぞれはリズを理解するに至る。第4キャプチャーのみぞれの演奏が圧巻です。
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