2019年06月28日

「劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜」(3)

〇もんもんぼう / 小峠英二(バイきんぐ)



 壁の中を壁づたいに移動する妖怪。夏目に名前を返しにもらいに五丁町からやって来た。六本腕の妖怪に襲われた夏目を助けようと加勢する。自ら名を名乗り名前を返してもらう。

〇六本腕の妖怪 / 西村瑞樹(バイきんぐ)
 夏目がたまたま遭遇した妖怪。夏目を見つけるや友人帳を奪おうとする。もんもんぼうの加勢もあり、夏目に殴られて怯んだところを斑に蹴散らされる。



〇津村容莉枝 / 島本須美
 五丁町に住む切り絵作家。もんもんぼうの記憶の中にあった彼女は中学生でレイコを知る人物だった。落とした鈴を返そうとするレイコに素直になれず逃げ去ってします。レイコは鈴を大事に保存していた。

〇津村椋雄 / 高良健吾
 容莉枝の息子。実は8年前に死亡していた。ホノカゲは出会った人の記憶を変えてしまう鳳凰の姿をした妖怪。放浪の咎を受けて一所には留まれない。祠の脇の樹のウロで眠っていたホノカゲは度々祠にやってくる容莉枝に興味を抱き、ある日訪れた変わり果てた容莉枝に何があったか知りたく洞を離れて彼女の後を追う。彼女の家の門の上で“あやかし”が狙っているのを見たホノカゲは彼女を守るため椋雄になりすまして8年間過ごしてきた。ホノカゲも友人帳に名があり、夏目が名を返して記憶を解放し、ニャンコ先生を元の姿に戻して飛び去る。ホノカゲが去ったことで、容莉枝のこの8年の椋雄との記憶はなくなり、田沼と多軌の記憶からホノカゲにまつわる記憶も消えた。ハバキを追い払った羽根の矢とレイコの「きれいな姿」という言葉からその気高い姿が想像できます。

〇結城大輔 / 村瀬歩



 夏目の小学校時代のクラスメイト。嘘つきで通っていたが、「“あやかし”が見える」と嘘をついて夏目にかかわってくる。ある日、土地に伝えられる「山奥の滝に住む妖怪」を見に行こうと夏目と二人で出かける。そこで大妖怪に出会うが、夏目には滝の流れが見え、彼には見えなかったためにウソが露顕し、大輔が石で滝を傷つけようとしたため夏目が力づくで制止。気まずい思いのまま分かれる。

★主題歌



 エンドロールで流れる歌は、シンガーソングライターUraの歌う「remember」。予告編でもサビの部分が使用されているからか、その部分は特に印象的で一度しか流れないのに親しみを感じてしまう。
Note: 「remember」 作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ

posted by KAZU at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2019年06月27日

「劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜」(2)

★キャラクター&キャスト
 さて、レギュラーメンバーはさらりと流して、ゲストを詳しく。

〇夏目貴志 / 神谷浩史・藤村歩(少年時代)
 “あやかし”を見ることのできる少年。本作の主人公、夏目レイコの孫。

〇ニャンコ先生・斑 / 井上和彦
 上級の妖怪。夏目の持つ友人帳を死後譲り受けるという約束で夏目の用心棒を務める。普段は猫の姿をしている。

〇夏目レイコ / 小林沙苗



 夏目の祖母、故人。夏目と同様に“あやかし”を見ることができ、彼より強大な妖力を持っていた。本シリーズでは高校生の姿のみ描かれる。

〇藤原塔子 / 伊藤美紀
〇藤原滋 / 伊藤栄次
 夏目を引き取った遠縁の親戚。

〇田沼要 / 堀江一眞
 夏目の同級生。弱いながらも“あやかし”を感じることができる。夏目の能力を知る数少ない友人。

〇多軌透 / 佐藤利奈



 夏目の同級生。本人は“あやかし”を見ることはできないが、祖父の残した遺品を通じて妖怪に接する。夏目の能力を知る友人の一人。

〇西村悟 / 木村良平
 夏目の同級生。

〇北本篤史 / 菅沼久義
 夏目の同級生。

〇笹田純 / 沢城みゆき



 夏目の同級生、クラスメイトで学級委員長。

〇名取周一 / 石田彰



 表の稼業は俳優だが、祓い屋のひとり。

〇柊 / ゆきのさつき
 名取の式神

〇笹後 / 川澄綾子
 名取の式神

〇瓜姫 / 樋口あかり
 名取の式神



〇ヒノエ / 岡村明美
 夏目の家の近くに棲む妖怪たちのひとり。夏目の困った時の相談相手。

〇三篠 / 黒田崇矢
  夏目の家の近くに棲む妖怪たちのひとり。巨大な体を持つ上級の妖怪。

〇ちょびひげ / チョー
 夏目の家の近くに棲む妖怪たちのひとり。

〇一つ目の中級妖怪 / 松山鷹志
 夏目の家の近くに棲む妖怪たちのひとり。

〇牛顔の中級妖怪 / 下崎紘史
 夏目の家の近くに棲む妖怪たちのひとり。

〇河童 / 知桐京子
 夏目の家の近くに棲む妖怪たちのひとり。
posted by KAZU at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2019年06月26日

「劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜」(1)



 「劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜」は2018年9月から公開された「夏目友人帳」シリーズのオリジナル長編劇場作品。原作は緑川ゆき、総監督に大森貴弘、監督に伊藤秀樹、脚本は村井さだゆき、制作は朱夏、製作は夏目友人帳プロジェクト、配給はアニプレックス。108分。



★ストーリー
 「ネタバレ」と題した感想を読んでみると意外とネタバレになっていなくて物語の結末が書いてありません。ニャンコ先生が元に戻る件、詳細に書いているところは殆どなかったですね。もっともニャンコ先生が分裂したままで終わってしまうのでは話にならないので、書かずとも元に戻るのは明白ですが。ストーリーの詳細は他サイトにお任せしますが、一番ハッとさせられたところだけ書いておきましょうか。



 クラスの学級委員長笹田が学校代表で弁論大会に出場することになる。西村、北本、夏目は田沼、多軌も誘って笹田の応援に行くことに。笹田はもう取り壊されてなくなった旧校舎での“あやかし”との思い出を人に置き換えて喋る。その表彰のあと帰りに夏目は小学生時代のクラスメイト結城と再会する。お互い言葉を交わすこともなくその場は別れてしまう。
 転校して来た夏目は自分と同じように周りから冷やかな目で見られ、「嘘つき」と呼ばれるクラスメイトの結城を見る。彼は“あやかし”が見えるのだと言い、やがて夏目と一緒に下校するようになる。ある日結城は地元の山奥の滝に住む妖怪を見に行こうと夏目を誘う。深い森の中に分け入った所に急に開けて大きな幾筋もの滝が現れる。感動した夏目が流れに触れようとすると、滝の上から「触れてはならぬ」「その一筋一筋が人の運命」「お前のようなものがそれに触れてはならぬ」と戒める。このシーンでふと僕の頭の中をギリシアの運命の三女神クローソー、 ラキシス、アトロポスと「夏目友人帳・参」に登場した塞神の姿が浮かんだ。ところがその滝、夏目には見えていたが結城には見えておらず、ただ枯れた岩場としか写っていなかった。結城は大きな石を滝に打ちつけようとし、夏目は力づくでそれを制止した。その気まずい出来事の後、夏目は再び転校して行った。
 ホノカゲの一件の後、夏目は結城に連絡が取れるという北本に頼んで結城に会うことにした。あの時の気まずさを解消し、「俺には見えない」嘘を謝る結城。「夏目は見えるかどうか言わなくていい」と。言わずともおそらく分かっていたであろうと思う。嘘には腹が立ったが、嘘をついてでも自分にかかわろうとしてくれた結城に礼を言う夏目。妖怪にも人にもかかわっていきたいという夏目に「つくずく人とはおもしろい」とニャンコ先生は言うのであった。



 テレビシリーズは30分1話完結のエピソードが大半です。約23分で語られるエピソードの中に凝縮された想いは見事にピンポイントで見る者の心を打ちます。さて今回は108分の劇場版長編。尺が長い分だけピントがブレます。本筋は津村親子のストーリーですが、そこにレイコの話、結城大輔との思い出、式神ハバキと祓い人、分裂したニャンコ先生の話が加わってややごった煮。ニャンコ先生ファンには申し訳ないですが、ニャンコ先生の分裂はストーリーに直接関係ないからカット。式神ハバキもちょい役なのでカット。結城大輔との絡みは1話のストーリーができてしまうくらいに魅力的なので目移りしますからこれも外す。残りのストーリーで45分くらいにまとめた方がよかったのではないかなと、個人的には思います。


posted by KAZU at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2019年06月20日

クウガマーク



 持ち物には名前を!というのは小学校低学年では必須でしょうが、さすがに職場では全部に名前を書いていられません。で活用しているのがクーガマーク。
 Illustratorでトレスしたクーガマークを透明フィルムのタック紙に出力して、私物と職場の備品とを区別しています。このクリップボードは職場の備品よりはちょっとだけ大きいのですが、天地左右が1センチもちがわないんですよ。
posted by KAZU at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | クウガ

2019年06月19日

“はげ坊主”



 アイ・スラッガー(Eye Slugger)はご存知ウルトラセブンの必殺武器のひとつですが、通常はブーメランとして、頭部から発射されて戻って来るその間はセブンの方ではなくて飛んでいるアイ・スラッガーと敵にカメラの焦点が移ります。セブンの着ぐるみ頭部はアイ・スラッガーが固定されたものと着脱可能なものがあるそうですが、セブンの頭にアイ・スラッガーがない状態というのはそれほど多くありません。初めてテレビでセブンの頭にアイ・スラッガーがない状態が流れた日の翌日、学校では当然の如くみんなの話題に上り、“はげ坊主みたいや”というのが大方の感想でした。
 有名なシーンとしてはテレビシリーズの最終話「史上最大の侵略」でパンドンがアイ・スラッガーを受け止めてしまうシーン。ここでは比較的長い間セブンの頭からアイ・スラッガー不在の姿が見られます。ここは危機的シーンでパンドンが投げ返したアイ・スラッガーをセブンが切り返してパンドンを切り裂きます。セブンの頭にアイ・スラッガーがないというのは間の抜けた姿でやはり子供は好きになれなかったですね。
 これ以外にもセブンがアイスラッガーを手持ちの武器として使用するシーンがあり、そこはなかなかカッコいいのですが。
posted by KAZU at 13:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラセブン

2019年06月16日

シンジ・ゲンドウの親子どんぶり



 現在なか卯ではワンピースとのコラボキャンペーンを開催中ですが、さて、とうに終わった「なか卯×EVANGELION」キャンペーンでポイントゲットして応募しておいた「シンジ・ゲンドウの親子どんぶり」が応募から丸3カ月経ってようやく届きました。実は半分忘れかけていましたが、今回のワンピースのキャンペーンでもオリジナルどんぶりを景品に出しているのを見て思い出した次第。
posted by KAZU at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | Journal

2019年06月15日

西崎さんと宮川さん

 「宇宙戦艦ヤマト」の初回放送は高校1年の時。プロデューサーの西崎義展さんと音楽を担当した宮川泰さんは「宇宙戦艦ヤマト」前にアニメにミュージカル要素をとりこんだ「ワンサくん」で組んで仕事をしています。ヤマトの仕事の基盤にはワンサくんがあったに違いありません。西崎さんのインタビュー記事に「ヤマトでミュージカルを」というような話もありました。
 西崎さんは確固たるポリシーの持ち主でしたから、きっと音楽に対しても宮川さんに対して多くの要望を出していたに違いありません。
 Wikipediaによると西崎さんはヤマトの主題歌は「バラード調」でという注文を出していたそうですが、宮川さんはこの曲には勇壮なイントロがふさわしいと思っていたそう。で、今広く知られている「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌はあの有名なイントロで始まるわけです。
 ところがテレビシリーズの最初の4話まではイントロのない静まり返った宇宙空間にささきいさおさんの歌声が響くバラード調でした。僕は何度もこのブログに書いていますが、このイントロのない歌い出しの「宇宙戦艦ヤマト」が大好きなのです。残念ながら音源はテレビから録音したものしかありません。あのパターンはオリジナルのヤマトを見ない限り聞くことができないのが大変残念。西崎さんのイメージ、それに応えた宮川さんの見事なオープニング作品です。

posted by KAZU at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | Journal