2019年04月30日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(8)

★主題歌
 少し間が開いてしまいましたが、やっとフルコーラスで主題歌を聞くことができましたので、主題歌を一気に。

○オープニング
 ご存知「宇宙戦艦ヤマト」です。「宇宙戦艦ヤマト2202」は故・宮川泰さんの息子さん宮川彬良さんの編曲。
 第1話はオープニングなしで本編開始。第2話〜第13話は宮川彬良さんお得意の吹奏楽のバージョンで演奏されます。宮川泰作曲、宮川彬良編曲、演奏はオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ。重厚さよりも軽快さが際立った編曲です。
 後半第14話〜第25話はささきいさおさんの歌うボーカルバージョン。「2199」と同じではなくて「2202」で新録しているそう。聞き比べると違いが出ていますね。「2199」のさらっとした歌い方と違い「2202」ではオリジナルに近い感じがします。もちろんそれでも1974年のオリジナルから50年以上も経過している訳で、あの勇壮な歌は望むべくもありませんが。歌詞はイスカンダル編完結の後なので2番を採用。ちなみに最終話でもオープニングはありませんでした。

○エンディング
 エンディングは内容に合わせて曲想を変えた曲を採用。劇場版とTV版では構成に違いがあります。

◇「月の鏡」(第1話〜第5話、第16話〜第18話)



作詞・作曲・プロデュース / S.E.N.S. Project、歌 / テレサ(神田沙也加)。
 歌唱がテレサになっているのでキャラクターソングです。最初の5話で流れるので印象が強いですね。テレサのイメージがよく出ていると思います。



◇「君、ヒトヒラ」(第6話〜第10話)
プロデュース / S.E.N.S. Project、作詞 / 有馬詩乃、作曲 / カワノミチオ、歌 / ありましの。
 イントロなしでいきなり始まるタイプ、各エピソードの終了と同時に視聴者の気持ちをそのままつかんで次のエピソードに引き込んでいくような不思議な魅力があります。

◇「CRIMSON RED」(第11話〜第15話)
作詞・作曲・プロデュース / S.E.N.S. Project、歌 / 星野裕矢。
 イントロが不安を掻き立てるのですが、歌詞は上向きです。

◇「大いなる和」(第19話〜第25話)



 作詞・作曲・プロデュース / S.E.N.S. Project、歌 / 山寺宏一。
 山寺さんがPVでおっしゃっているように、自身が演じたデスラーとは直接関係のない楽曲になっています。
 自分が子供の頃見たアニメのヒーローを演じた声優さんたちは次々と鬼籍に入る年齢に達し、学生時代に見たアニメのヒーローを演じた声優さんが超ベテランになった今、同年代の声優さんでは一番大好きで尊敬する山寺さん。歌もめちゃ上手いです。

◇「ヤマトより愛をこめて」(第26話)



作詞 / 阿久悠、作曲 / 大野克夫作曲、編曲 / 宮川泰、歌 / 沢田研二。
 エンディングにこの曲が流れ始めた時は「さらば宇宙戦艦ヤマト」を思い出して感動しました。かの作品では多くのクルーを失ったあと、古代と雪は反物質のテレサと共にガトランティスへ飛び込んで消滅、文字通り消滅したそのあとに流れる曲ですからね。音源は「さらば宇宙戦艦ヤマト」当時の音源を使用しているとのこと。沢田研二ほどのスターが曲のタイトルに「ヤマト」を入れるかどうかで一悶着あったのを思い出しました。もう、そんなことはどうでもいいですね。名曲です。
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2019年04月23日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(7)



※キャラクター&キャストの最後はガトランティス。

○ズォーダー / 手塚秀彰
 現ガトランティスの大帝。全戦闘員がクローンによる人工生命体で生み出されるガトランティスにおいて特異な存在。先代はガイレーン、次世代にはミル。すべての記憶を受け継ぐとして回想が現代本人のものか分からないところが、存在そのものを理解し難くしている。

○シファル・サーベラー / 甲斐田裕子
 「白銀の巫女」の名で呼ばれる。ガトランティス中枢部を操ることのできる唯一の存在。桂木透子もサーベラーのクローン。

○ガイレーン / 柴田秀勝
 ガトランティスの諜報記録長官。ゴーグルを着けた老人で先代のズォーダー。現ズォーダー以上に思慮深く、先々を憂える。ズォーターを守って死亡。

○ゴーランド / 山路和弘
 テレザート星の守護艦隊の司令官。ヤマト(古代)が波動砲を撃つことはできないと信じており、結局波動砲で消滅する。

○ノル / 比上孝浩
 次代のゴーランド。クローンには親子の概念はないと育てられたが、それに疑問を持つ。波動砲でゴーラントと共に消滅する。その瞬間にゴーラントに抱きしめられた穏やかな表情が印象的。前半部分での本作テーマの描写となっているシーン。

○ミル / 内山昂輝
 デスラーに付き従うガトランティスの若き将校。次代ズォーダーで、デスラー、キーマン、古代、ズォーダーが耳を傾ける中で、解決策を見いだすことができると周りが期待した中、デスラーを救出するために到着したガミラスの兵士に射殺されてしまう。
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2019年04月22日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(6)



※ガミラスのキャラクターを。

○アベルト・デスラー / 山寺宏一
 大ガミラス帝星国家総統。旧作品とは異なり、若くして国家を統一。ガミラス本星の長くない寿命を憂いて、国民には真実を伏せたまま移住政策を進めていた。本作完結時にも生き残っている。

○ハイドム・ギムレー / 森田順平
 ガミラスの総統親衛隊長官。前作「2199」では死亡したように描かれていたが、生存。独裁体制を復活し民族救済をめざす影の指導者として暗躍していた。キーマンが二重スパイだったために、正体が暴露され逮捕される。

○フォムト・バーガー / 諏訪部順一
 ドメル艦隊の指揮官としては唯一の生き残り。「星巡る方舟」にも登場して旧作とは全く異なる人間味を披露。本作ではやや出番がすくなかったが、いい味を出してます。

○ローレン・バレル / てらそままさき
 在地球ガミラス大使。傑出した外交能力を持つ人物で、キーマンに指示を出しデスラー派の黒幕の捜査、古代への時間断層の情報漏洩、ヤマトのテレザートへの捜索を誘導、最終場面では古代・森の救出作戦への国民投票の実施にまで影響を及ぼした。一見文人でありながら最終局面ではバーガー艦隊で戦線へも同行している。本作のキャラクターの中では一番なりたい人。

○クラウス・キーマン / 神谷浩史
 本作の文字通りキーマン。ガミラス地球駐在武官で中尉、バレルの部下。アベルト・デスラーの甥で本名はランハルト・デスラー。月面から地球へ降り、古代と接触。時間断層の存在を告げ、テレザートへの航海へ誘導すると共に、アドバイザーとしてヤマトに乗艦。しかし裏では波動エンジンをに「反波動格子」を仕掛ける。デスラー総統との再会、山本玲との交流を通して、自らの運命を切り開く。最後はガトランティス帝国本星へ斎藤と共に特攻して果てる。
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2019年04月21日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(5)

※地球側のキャラクターを。

○藤堂早紀 / 高垣彩陽



 波動実験艦「銀河」艦長、藤堂平九郎の娘。地球を捨てて人類の遺伝子を残す「G計画」との間で悩む。「G計画」を発動してヤマト救出には同意しないAIを破壊してヤマト救出に向かう。どことなく憂いを含んだまなざしが人を引きつけるキャラクター。最終話でガトランティスが破壊した月面を修復する作業に従事している姿が。地味で気長な作業です敬意を表したいと思います。

○神崎恵 / 林原めぐみ
 波動実験艦「銀河」副長。

○市瀬美奈 / 黒沢ともよ
 波動実験艦「銀河」航海長。

○日下部うらら / 小宮有紗
 波動実験艦「銀河」戦術長。

○鶴見二郎 / 河本啓佑
 ヤマト艦載の航空隊員。テレザード上陸作戦で重傷を負い戦死。

○藤堂平九郎 / 小川真司
 本作での軍部のトップ、地球連邦防衛軍統括司令長官。ヤマト決起の際にも説得を試み、攻撃を抑えるなど、ヤマトに対しては好意的な態度をとる。

○芹沢虎鉄 / 玄田哲章
 地球連邦防衛軍統括司令副長、「波動砲艦隊計画」を推進する。藤堂とは相反してヤマトの行動には批判的で、決起の際は実働部隊を出動させる。加藤三郎の裏切り行為には処罰を与えず「戦って死ね」と命ずる。最終話ではヤマトが古代と森雪を連れて帰還した際には泣きを見せるが、あれは何?

○土方竜 / 石塚運昇(〜第19話)・楠見尚己(第21話〜)



 第十一番惑星防衛師団団長。ガトランティスの攻撃を受け壊滅状態の中でヤマトに救助される。後ヤマト艦長を拝命。ガトランティスとの最終決戦で艦橋で戦死。

○山南修 / 江原正士



 地球連邦航宙艦隊総旗艦「アンドロメダ」艦長。従軍する人材がおらず、部下もいない孤独なアンドロメダの艦長として登場。テレザードでのヤマトの生存を目視で確認して救出を要請、援護している。

〇沖田十三 / 菅生隆之
 前ヤマト艦長、故人。テレサがもたらした幻影としてのみ登場。古代に「ヤマトに乗れ」と伝える。

○安田俊太郎 / ささきいさお
 アンドロメダ級3番艦「アポロノーム」艦長。山南の親友。山南のアンドロメダが航行不能に陥った際、アンドロメダを押し出して救出。撃沈する。

○尾崎徹太郎 / 上城龍也
 退艦するヤマトの乗務員を収容する「わだつみ」の指揮を執る姿が印象的。

○ロバート・レドラウズ / 土師孝也
 古代アケーリアス文明遺跡の調査を行っている大学教授で第十一番惑星に調査のため来訪していた。ヤマトに救助されるが、実はガトランティスに操られる蘇生体で、遺跡でズォーダーの依り代となり古代と言葉を交わすことに。

○テレサ / 神田沙也加



 肉体を失って精神体だけで存在するテレザート星人の意識の集合体。宇宙の平安を祈り続ける。旧作でも本作でも相変わらず理解しがたい存在。
 旧作では雪、スターシャ、テレサは松本零士氏の描く独特の女性の顔をしていたのが、本作では当然のことながらあの顔は使えず。雪やスターシャは違和感がなかったけれどテレサは違和感満載。どう見ても祈りの女神には見えず、歯がゆくなります。もう少しどうにかならなかったかなぁ。お人形さんみたいです。
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2019年04月20日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(4)

 キャラクター&キャストの続き。

○山本玲 / 田中理恵



 本シリーズでは屈指の好キャラクター、大好きです。ヤマト艦載の航空隊員。月面航空隊で訓練中に任務を離れてヤマトの決起に合流する。キーマンとの絡みがこの作品のテーマのひとつでもあったように思います。最後に生還しファンとしては安堵なんですが、キーマン一人だけが逝ってしまったのもなんだか悲しいです。

○西条未来 / 森谷里美
 百合亜が乗艦できなかったため、ヤマトのレーダー手を務める。前作では端役でしたが、本作では頻繁に登場して顔が売れました。

○新見薫 / 久川綾
 元ヤマトの技術士官で情報長。ガトランティス兵の自爆で負傷しヤマトの決起時には乗艦できなかった。

○山崎奨 / 土田大
 ヤマトの機関科士官。ヤマトの決起に参加、発進援護のため地球に残留。後に銀河のクルーに。

○岬→星名百合亜 / 内田彩
 ヤマトの決起の際に発進を援護するために下船した星名を追って地球に残留。星名と結婚。後に銀河のクルーに。

○桐生美影 / 中村繪里子
 ヤマトの決起の際、発進援護のため山崎、星名と共にヤマトから降り、地球に残留。後に銀河のクルーに。

○星名透 / 高城元気
 ヤマトの保安部員。ヤマトの決起の際には参加するが、発進援護のために山崎、美影と共に地球に残留。後に銀河のクルーに。

○斉藤始 / 東地宏樹



 空間騎兵隊隊長。第十一番惑星に駐屯中、ヤマトに救助され合流する。既にガトランティスの蘇生体になっており、無意識の内ににガトランティスのスパイとして操られており、終盤それを知るとガトランティスのコントロールを断ち切るために自らエンジンコアに入って放射線を浴び、寿命を縮めた。しかし、天命を待つまでもなく最後はクラウス・キーマンと共に特攻して果てる。

○永倉志織 / 雨谷和砂
 空間騎兵隊副隊長。第十一番惑星に駐屯中、ヤマトに救助され合流する。斎藤の下、副隊長を拝命。特攻する斎藤を押しとどめようとする古代を制した。
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2019年04月19日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(3)

★キャラクター&キャスト
 さて、全26話2クールの作品ですが、キャラクターの数は半端なく多いです。ヤマトファンならオリジナル作品との違いも含めて興味津々。なのですが全部を拾ってご紹介したら長大な記事になるので、僕が興味を持ったキャラだけをピックアップしてみます。



○古代進 / 小野大輔
 本作の主人公。ヤマトの戦術長。僕が上官なら間違いなく嫌いなタイプの軍人です。

○森雪 / 桑島法子
 言わずと知れた本作のヒロイン。ヤマト船務長。本作では決起の際には古代が地球に残る様に伝えたが、密航することに。なぜテレサのメッセージは彼女に届かなかったのだろう?本作の緻密な設定に感心しますが、森雪だけは納得がいかない点が多いです。

○島大介 / 鈴村健一
 ヤマトの航海長。軍から距離を置き、ヤマトの決起にも逡巡していたが、ギリギリに乗艦し発進の操舵に着く。少なくとも古代よりは理解しやすい人物像。



○真田志郎 / 大塚芳忠
 ヤマトの副長、技術科士官で技術長。国民投票に向けた演説を行うが説得力にいまひとつ欠けます。

○徳川彦左衛門 / 麦人
 ヤマトの機関長。ガトランティスとの最終決戦で戦死。60を過ぎて退役せずに頑張りますが、「ヤマト」に登場する老練組は風貌が老けすぎです。

○加藤三郎 / 細谷佳正
 ヤマト艦載の航空隊長。妻・真琴との間に息子の翼をもうけている。ヤマト決起に真琴に背中を押され単独で合流する。息子の病を治す特効薬と引き換えに取引に応じヤマトを裏切る大馬鹿者。芹沢副司令から「戦って死ね」と言われたが、その通りガトランティスとの最終決戦で戦死。

○加藤真琴 / 佐藤利奈
 加藤三郎の妻。元ヤマトの衛生士。遊星爆弾症候群に侵された息子・翼を看護しつつ、迷う夫の背中を押す。

○アナライザー(AU09) / チョー
 ヤマトの自立型サブフレーム、解析を担当するロボット。ガトランティスとの決戦で大破するが、佐渡先生が頭部を確保、退艦時には一緒に艦を降りている。
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2019年04月17日

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(2)



★ストーリー
 宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルから帰還して3年になる2202年、巨大な白色彗星を母星とするガトランティスはテレサの力を得るためにテレザート星へ侵攻する。女神テレサはコスモウェーブで地球へメッセージを投げかける。
 地球はコスモリバースシステムにより元の青さを取り戻し、ガミラスとも和平条約を締結、復興を進めていた。コスモリバースシステムがもたらした「時間断層」はその中の時間の進行が外の10倍という世界で無人工場では「波動砲艦隊計画」のもと、戦艦アンドロメダを作っては吐き出していた。
 地球連邦政府のこの動きに、古代たちは疑問を抱く。元ヤマトの乗組員に届いたテレサのコスモウェーブは各々に幻影を見せ、テレザートへの救援に氾濫覚悟でヤマトを発進させる。防衛軍はヤマトを阻止しようとするが、ガミラスの在地球大使の尽力でテレザートへの航海は正式任務と認められ、ガミラスの地球在駐武官クラウス・キーマンを加えて出発する。ガトランティスの攻撃を受けていた第十一番惑星で土方司令、空間騎兵隊、救出した民間人・桂木透子を加えてテレザートへ到着。そこで生き延びていたデスラーとも出会う。テレサから古代アーケリアス文明の遺産白色彗星を手に入れたガトランティスが、宇宙の生命を根絶させようとしていることを聞く。
 地球とガトランティスの本格的な戦闘が開始されるが、圧倒的な力を誇るガトランティスに時間断層の軍備補充をもってしても抗しきれず、ヤマトの乗員たちが倒れていく中、全員退艦を命じた古代は艦内に残っていた雪、呼応したテレサと共に都市帝国へ突っ込み、ヤマトをもってして勝利を勝ち取る。
 平和が戻った半年後、時間断層のさらに深部からヤマトが浮上してくる。そこには山本アキラが生存していた。時間断層の深層部では古代と森雪が取り残されており、真田によって救出作戦が提案される。再びヤマトを時間断層の奥へ進行させ、二人を救出して戻るという計画は人類が時間断層を失うことになる。国民投票により計画は実行され古代と雪を救出というハッピーエンドの形で物語を閉じる。
 正直なところ第26話のあほらしさに呆れ、これでまだ次期作品を作るというのだが、エンドロールの沢田研二の「ヤマトより愛をこめて」を聞いていると、これもひとつの形、いいのかなぁと思った次第。設定は40年前とは比べ物にならない程緻密で筋の通ったもので、そこには感動しました。
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