
「怪獣王子」は「マグマ大使」の後を受けて東急エージェンシーが放った、特撮テレビ映画。残念ながら完結を見ることなく放映打ち切りになり、見ていた小学生にしてみれば「何これ?」な状態。不幸な作品だったため資料がすごく少ない。特に鳥人を倒した後の昆虫人間編になってからは更に少なくなり、火山島を離れて砂漠に進出してからの怪獣の写真がこれまた少ない。
デザインは古代の恐竜や鳥、魚を巨大化させたもので、名前をそのままのものが多い。古い時代の復元図をそのまま用いていたりして、今見るとおもしろい。さて、最初はネッシーから。
〇ネッシー
伊吹博士の双子の息子タケル・ミツルは飛行機事故により火山島ではぐれた。兄タケルは火山島で育ち、火山の地熱で孵ったブロントザウルスと暮らしていた。突如侵略してきた遊星鳥人たちは火山島に基地を構える。鳥人たちの武器で母ネッシーは殺されてしまう。子ネッシーとジャングルに逃げ込んだ。
子ネッシーはグングン成長し、母親を遥かに超える巨体と強靱な体を持つ巨大怪獣となる。設定上、子の方は怪獣並でよく知られたネッシーの頭の上に乗るタケルの写真は比率が合わないとの事。空想科学特撮ですから、そんなことはこだわらない方がいいですね。
