2018年12月09日

「俺たちの朝」(2)



★サブタイトル
 サブタイトルには「〇〇と〇〇と〇〇」のごとく「と」でつながれた三つの言葉が並ぶ。オッス、ヌケ、ツナギ、チュー、カアコ、すんません、などニックネームの人物がちりばめられていて、みている人でないと意味がわからないものも。

1 お前と俺ともうひとり
2 オッスと海と泣き上戸
3 白い帆と風と俺
4 愛と憎しみとひとりぼっち
5 ヌケと親父と男の涙
6 寝巻きと便所掃除と男のやきもち
7 出逢いと愛と別れ
8 ツナギとコンプレックスと仲間たち
9 一人前の男と初体験と年上の人
10 別離とイヤリングと友達の女
11 喧嘩とやる気と下手な芝居
12 おんぶと冬の風と姉ちゃんの恋人
13 裸踊りと染色と口惜涙
14 冬の海とやさしさと少女の涙
15 金欠病と女子寮とオッスのギックリ腰
16 食欲とスパイと不景気な面
17 チューとレポートと協力者たち
18 初恋の人とろうけつ染めとカアコのご主人
19 雨漏と人工呼吸と熱い味噌汁
20 三十男とおふくろと男の泣顔
21 父と兄妹と母の死
22 タヌキと青春時代と心の痛み
23 炊事当番と物置小屋と下着の山
24 夢と下着ともういやっ!!
25 ジーンズショップと前売券と男の夢
26 親父と行きずりの女と春の凧
27 うなぎと未婚の母と愛してます
28 母と不良少女とすんません
29 ドン底生活と芝居と大馬鹿野郎
30 Kissとジンマシンとせつない気持
31 三畳間とスポットライトとワタ菓子
32 酔っぱらいと腕のいい経理マンとタマネギの皮
33 海男と飛行機野郎と女の微笑み
34 ベッドと女子大生ともう知らない
35 喧嘩と一匹の魚と赤い車の女
36 男2人と寝台車とカアコ頑張る
37 金沢と片想いとカッとなったら止まらない
38 能登の海とウマの骨と涙の父
39 殴り合いとヨットハーバーと船よさらば
40 鹿児島とWデイトと幼い日の呪文
41 薩摩の海とカツオ節とああ青春
42 芸術の秋とチャンスとどうしてこうなるの?
43 別れの時とミクロネシアとよォッ!妹
44 北の町・大沼とすんませんと家族ごっこ
45 グッドバイと男のロマンと心が痛い
46 ふるさとと家出娘と焼きそこないのパン
47 シドニーと燃える男とお先真っ暗
48 絶望と出発と雨の中の接吻

★主題歌
 「俺たちの旅」が若さで押してくるとしたら、「俺たちの朝」は若さをひきずってくる感じ。オープニングは小室等さんの名曲です。この記事を書こうとしたきっかけも、とあるお店でこの曲の小室さん演奏のレコードを聞いたこと。1番の歌詞で歌い、ドラマの最後の場面で流れるエンディングでは3番の歌詞が流れます。挿入歌は登場人物によって歌われています。登場回数が少ないですがエピソードに絡んでいて印象深い。特に勝野洋が歌う「海が呼んでる」はオッスのテーマですね。もうサントラで全曲聞いてみたいものです。

「俺たちの朝」
作詞:谷川俊太郎 / 作曲:小室等 / 編曲:チト河内 / 歌:松崎しげる 

「海が呼んでる」(第3, 10, 26話)
作詞・作曲:加藤登紀子 / 編曲:チト河内 / 歌:勝野洋

「ふるさとへお帰り」(第7話)
作詞:山川啓介 / 作曲:平尾昌晃 / 編曲:チト河内 / 歌:秋野太作

「光こぼれる時に」(第8話)
作詞:モーリ・アキラ / 作曲:森川正太 / 編曲:チト河内 / 歌:森川正太

「どれだけ遠く」(第19, 23話)
作詞:谷川俊太郎 / 作曲:小室等 / 編曲:チト河内 / 歌:松崎しげる

「青春わすれもの」(第39, 43話)
作詞:東海林良 / 作曲:徳久広司 / 編曲:竜崎孝路 / 歌:勝野洋
posted by KAZU at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編

2018年12月07日

「俺たちの朝」(1)



 「俺たちの朝」は1976年に日本テレビ系列で放映された青春ドラマ。前作の「俺たちの旅」の後番組として放映され人気を博した。舞台は鎌倉、江ノ電の極楽寺駅周辺で、このドラマの影響で当時は随分賑わったそうだ。企画は日本テレビの岡田晋吉と東宝の梅浦洋一、監督に山本迪夫、土屋統吾郎、木下亮、音楽にチト河内、音楽演奏にトランザム。日本テレビと東宝が協力して制作された。全48話。
 修学院大学を中退した岩崎修治(オッス)と在学中で友人の田口勇夫(チュー)は、下宿先を追い出されてオッスの幼友達で先輩の秋野太作(ヌケ)を追いかけてリヤカーを引いて鎌倉へ。偶然知り合った東京美術大学生の滝村麻子(カーコ)と、同棲ならぬ共同生活を始める。三人はそれぞれの夢を追いかける。男二人と女一人の奇妙な共同生活の内に絆が生まれる。ヨットでの世界一周を目指すオッスは最終回、チューとカーコに送り出されて航海に出る。最初の寄港地に入港するが、視線の先にチューとカーコが立っていた。あの三人の表情が今でも忘れられない。物語は入港の場面で終わっているが、あの後オッスは再び船を出せたのか?

★キャラクター&キャスト
 容姿や口癖や持ち物などから、繰り返し使われるニックネームが特徴。

岩崎修治(オッス)…勝野洋
田口勇夫(チュー)…小倉一郎
滝村麻子(カーコ)…長谷直美
秋野太作(ヌケ)…秋野太作
佐久間かおる(ツナギ)…森川正太

中村良則(アパートの大家)…穂積隆信
中村孝一(大家の息子)…井上純一
岩崎晧一郎(オッスの父)…北村和夫
岩崎尚子(オッスの母)…加藤治子
岩崎杏子(オッスの妹)…岡田奈々
田口貴代(チューの姉)…日色ともゑ
滝村嘉市(カーコの父)…大滝秀治
滝村絹子(カーコの母)…東恵美子
柳田(ヌケの上司、出版社の編集長)…柳生博
青田昇(ジーンズショップの大家)…名古屋章
posted by KAZU at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編

2018年12月05日

村上友子(マモルの母)



 村上厚(岡田眞澄)の妻、マモル(江木俊夫)の母。劇中では序盤に人間もどき・ルゴス2号にのっとられ、姿を消してから暫く出演がありませんでした。何か事情があったのでしょうね。ルゴス2号が怪人の顔で活動していたのはそのせいかも。後にモルの活躍で奪還され再び登場してからはマモルの母をずっと演じました。
 演じるのは 八代万智子さん。1939年生まれ。この方も後に「プレイガール」に出演。五代役ですから沢たまきさんとツートップ、最終回まで出演しされたそうですよ。

posted by KAZU at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2018年12月04日

モル



 マグマの妻であり、ガムの母であるロケット人間。ロケット態は銀色のロケット。悲しいかな登場頻度が低いですが、逆に登場する場面ではしっかりストーリーに絡んで活躍しています。マモルが笛を使ってモルだけを呼んだのは僕の記憶では一度だけなのですが合ってますでしょうか。フレニックスの回では音が聞こえないため笛が役立たず、アースはマモルに信号銃を授けますが、この時にも2発撃ってモルを呼んでいるかも。
 モルを演じたのは應蘭芳(おうらんふぁん)さん。1938年生まれということですから、当時小学生だった僕から見ても正にお母さん世代。ちなみに母は1934年生まれ。先日「プレイガール」ファンの友人と話していたときに特撮の話題がでましたが、小学生時代の特撮に出演していた女優さんには「プレイガール」に出た人が多いです。モルも後に「プレイガール」に初代メンバーで出演。
posted by KAZU at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2018年12月03日

ルゴス2号




 マモルの母・友子の身体を乗っ取った人間もどきの幹部。人間もどきというと黒子スタイルなんですが、コイツには怪人の顔があり、その姿で活動したので印象があります。確かモルの熱線砲で消滅して友子の身体が戻ります。
posted by KAZU at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2018年12月02日

ゼウス



 友人たちと昼飲みしたときの「梅水晶」を見て出た言葉「人間もどき」から始まって、恐竜の話、恐竜からデザインされた怪獣ということで「マグマ大使」に登場した怪獣を全てご紹介しました。ここでもう少しだけおつきあいいただいて、怪獣以外に印象深かった登場人物をあげてみたいと思います。
 まずはゼウス。ギリシア神話では全知全能の最高神。本作でもオリンポスの星に住む宇宙の神々」の一番上に立つ者のようです。実体として登場するのはテレバーデンの回で一度だけ。演じるのは瑳川哲朗さん。マグマ大使のキャストは岡田眞澄、イーデス・ハンソンをはじめとしてなかなかの大物揃いです。東宝や円谷の作品は特撮常連さんが多いですが、ハッとするような俳優さんが出演されていて今見ると大変興味深いです。
posted by KAZU at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2018年12月01日

ゴアゴンゴン



 「マグマ大使」に登場する二足歩行の怪獣。海竜のような頭を持つ。その正体はゴア自身。口から絶対零度の冷凍光線を吐く。
 マグマ大使にことごとく送り込んだ怪獣を倒されたゴアは焦りからか立腹する。「まだ怪獣ゴアゴンゴンがいる!」その正体を知っている部下は「ゴア様それはいけません」と制するが聞く耳を持たない。しかしながら悪賢いゴア勝算なしで動くことはなく、マモルをさらい、笛を吹かせ、マグマを呼び寄せ、電子頭脳を狂わせてしまう。マグマ自身がダメージを受けた場面は、ガムの身体を調べられて原子力発電所の高電圧にさらされたバドラの回、バラバラになったストップゴンに巻き込まれて墜落した回、そしてこの最終回の3回しかありません。「アース様、どこにいらっしゃるのですか〜」電子頭脳が狂ってエネルギーも絶え絶えに宇宙を放浪するマグマは最大のピンチでしたが、アースがオリンポスの神々に祈って助けを受け、正常に戻りエネルギーも回復してゴアゴンゴンが潜むゴアラ遊星へ赴きます。



 先に「マグマ大使」の怪獣は人の言葉を理解するものがいることを書きましたが、言葉を発したものはいません。しかし、ゴアゴンゴンはゴアが変身した姿ですから当然のごとく喋ります。声はもちろん大平透さん。
posted by KAZU at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮