長編作品にありがちなキャラクターが多過ぎるいうことは新海作品にはまず当てはまらないですね。確かにこの作品は新海作品にしてはキャラクターが多いですが、ストーリーに絡むキャラクターは印象的な場面にハメられていて、後から「誰だっけ?」と思うようなことはありません。ラストでは時間が大きく流れていてみんな成長した姿を見せます。あちこちでちらりと登場するキャラクターを見つけるのも楽しい。

〇立花瀧 / 神木隆之介
本作の主人公。東京都立神宮高校の2年生。ヒロインの三葉より3歳年下になる。冒頭の描写から父と2人暮らし。イタリアンレストラン「IL GIARDINO DELLE PAROLE」でウエイターのアルバイトをしている。
〇藤井司 / 島ア信長
瀧の同級生で親友。瀧と同じレストランでアルバイトをしている。
〇高木真太 / 石川界人
瀧の同級生。瀧と同じレストランでアルバイトをしている。

〇宮水三葉 / 上白石萌音
本作のヒロイン。山深い岐阜県糸守町に住む女子高生。宮水神社の巫女。母はすでに亡くなっており、父は母の死後家を出ている。現在は祖母、妹との三人暮らし。
〇名取早耶香 / 悠木碧
三葉の同級生。勅使河原に思いを寄せる。あだ名は「サヤちん」。放送部所属。
〇勅使河原克彦(てしがわらかつひこ) / 成田凌
三葉の同級生。あだ名は「テッシー」。地元の建設会社・勅使河原建設の社長の息子。劇中では「この町で普通に暮らすと思う」と言っていたが、最後の場面では東京で早耶香と結婚話をしていた。
〇奥寺ミキ / 長澤まさみ

瀧のアルバイト先の先輩で女子大生。男子アルバイターの人気を集める美女。入れ代わった三葉のせいもあって瀧の同級生の司とともにあれこれと瀧の世話をやくことに。最後の場面では婚約指輪をしてました。
〇宮水四葉 / 谷花音
三葉の妹。小学4年生、宮水神社の巫女。
〇宮水一葉 / 市原悦子

三葉と四葉の祖母、現在宮水神社の宮司を務める。
〇宮水俊樹 / てらそままさき
三葉と四葉の父。宮水の婿養子。妻の二葉が亡くなったあと神職を捨てて糸守町の町長になる。
〇宮水二葉 / 大原さやか
三葉と四葉の母、一葉の娘。回想シーンにのみ登場する。わずか1シーンのみの登場ですが、大原さやかさんの存在感はさすがです。
〇ユキちゃん先生 / 花澤香菜
三葉の通う高校の国語の教師。前作「言の葉の庭」のヒロイン雪野百香里その人。彼女の授業のシーンが描かれていて、前作同様に万葉集の「誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ君待つわれそ」がひかれています。
〇瀧の父 / 井上和彦
瀧とマンションでふたり暮らしをしている
〇勅使河原の父 / 茶風林
勅使河原建設の社長。三葉の父を町長選で後押ししている。