
2006年3月に東宝系から公開された劇場作品。原作の「聖帝十字陵編」をラオウに思いを寄せるレイナを絡ませてえがかれている。監督は今村隆寛、RG-12指定、103分。
ケンシロウの南斗十人組手でのシュウとの出会い、冥王と拳王の戦い、シュウとの再開、ケンシロウのサウザーとの最初の敗北、聖帝十字陵での激闘と原作に従ったストーリーを描く。
サブタイトルの「殉愛の章」はレイナのラオウへの愛でもあるが、ソウガのラオウへの愛でもあったと思う。
★キャラクター&キャスト
○ケンシロウ / 阿部寛、少年期 / 花輪英司。
北斗神拳伝承者。
○ラオウ / 宇梶剛士、少年期 / 渋谷茂
言わずと知れた北斗の長兄。
○トキ / 堀内賢雄、少年期 / 太田哲治。
北斗の次兄。
○バット / 浪川大輔
○リン / 坂本真綾
○サウザー / 大塚明夫。
聖帝。南斗鳳凰拳の伝承者
〇ソウガ / 石塚運昇、少年期 / 宮田幸季
ラオウの右腕、軍師。修羅の国の出身で、ラオウの幼なじみ。戦いで右足を失っており義足。病に冒され余命わずかで、聖帝との戦いを前に軍内部の志気を高めるために自分の命を犠牲に一計を立てる。ラオウの拳によって倒れる。
〇レイナ / 柴咲コウ、少女期 / 城雅子
ラオウの親衛軍隊長、ソウガの妹、ラオウの幼なじみ。拳法は使わないが剣と馬術では他の者を寄せつけない。聖帝軍の矢を受けるがラオウが蘇生、ラオウの帰国を修羅の国で待つように伝える。全編を通して軍人としての厳しい表情に貫かれているが、トキと再会した時の表情が何ともやさしい。
〇ヨウ / 藤本譲
ソウガの忠臣で初老の男。ソウガの死後にソウガからの手紙をレイナに渡す。
〇冥王 / 天田益男
冥王軍の長。「冥王とは、あの世で王となるとほざく戯け」とラオウが言い放ったとおり、鋼の鎧で身を固めていたが、ラオウの拳圧を防ぎきることはできなかった。
〇ナレーション / 柴咲コウ
