2018年07月20日

「魔法使いの嫁」(8)

 それから「愛」。
 エリアスに落札され、



エリアスのものになり、



エリアスの弟子となり、



エリアスの嫁になります。



異形のものであっても、その深さに変わりはありません。

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2018年07月17日

「魔法使いの嫁」(7)



 本人は「へこんだ」と口にしていますが、一旦自らの存在を放棄したからか、死の恐怖にも「竜の呪い」にも「怒り」のような暴走は見せませんでした。



 レヴィンに諭されたのもありますが、自分を殺そうとした人にも向き合い、許し、解決を探そうとします。



 でも、愛している人が何も伝えてくれないことに、焦り、悲しみます。


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2018年07月14日

「魔法使いの嫁」(6)



★サブタイトル
 サブタイトルはイギリスが舞台らしく全て英語で、第6話の「The Faerie Queen.」を除くと成句的な表現になっています。その第6話も“Faerie”と旧い形の言葉を使っています。第5話など「Love conquers all.」(愛は全てに打ち勝つ) なんていいですね、その真偽は別にして。

#1 April showers bring may flowers.
#2 One today is worth two tomorrows.
#3 The balance distinguishes not between gold and lead.
#4 Everything must have a beginning.
#5 Love conquers all.
#6 The Faerie Queen.
#7 Talk of the devil, and he is sure to appear.
#8 Let sleeping dogs lie.
#9 None so deaf as those who will not hear.
#10 We live and learn.
#11 Lovers ever run before the clock.
#12 Better to ask the way than go astray.
#13 East, west, home's best.
#14 Looks breed love.
#15 There is no place like home.
#16 God's mill grinds slow but sure.
#17 Look before you leap.
#18 Forgive and forget.
#19 Any port in a storm.
#20 You can't make an omelet without breaking a few eggs.
#21 Necessity has no law.
#22 As you sow, so shall you reap.
#23 Nothing seek, nothing find.
#24 Live and let live.


 本作の素晴らしいところはメルヘンであっても喜怒哀楽の激しい表現。チセは一旦自らを放棄してしまったところから無茶が過ぎますが、自分が心を寄せたものに対する愛情は熱く、それを壊そうとするものに対しては激しい怒りをぶつけます。
 まずは怒りの表情を。暴走しそうになるチセをエリアスがこのあと制止しますが。

posted by KAZU at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2018年07月13日

「警視庁特別調査課 マーダーファイル 津山30人殺しを追え!」(2)


 
★キャスト
〇財前寺三郎 / 清水宏次朗
 警視庁特別調査課をたばねる所長。カップ麺が大好き。閑職のように見えるが、実は敏腕の捜査官で頭もキレるらしい。

〇橋谷紀子 / 時任歩
 特別調査課所員。財前寺の右腕、秘書役、29歳。

〇三上今日子 / EMI
 特別調査課所員。勿論警察官なのだが、自分の部署のことも財前寺がなにをやっているかも実はよく把握していないらしい、雑務役、23歳。

〇角松けいこ / 蒲生麻由
 特別調査課所員。東大法学部卒のエリート、25歳。

〇上杉巧 / 真勝國之
 特別調査課所員。元警視庁キャリア組。財前寺にほれ込んで特別調査課に志願してきた、30歳。

〇小松マリ子 / 勝村美香
 特別調査課所員。特別調査課の異端児。制服も着用せず私服で部屋にこもるが、財前寺が一番信頼する捜査官、27歳。

〇ナレーター / 山野井 仁

〇都井睦雄 / 幸 将司
 津山30人殺しの犯人。

〇都井睦雄が関係したとされる三人の女性
あいざわともみ
小原加奈子
間宮 結




★主題歌
〇挿入歌「キミのいないパーティー」

〇エンディングテーマ「マボロシファンタジー」
by Kodama Central Station



 さて、僕がこの作品を見た理由はただひとつ。勝村美香さんの舞台作品を除いて、未鑑賞の1点だったからです。「シスター・ボンバー」を思い出させるような、ちょっと変人ぽいキャラを歯切れよく演じていて、よかったです。メインキャストに名を連ねているのでシリーズ化されていたら、もうちょっと楽しめたのにな。





posted by KAZU at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編

2018年07月11日

「警視庁特別調査課 マーダーファイル 津山30人殺しを追え!」(1)



 「警視庁特別調査課 マーダーファイル 津山30人殺しを追え!」は2005年、シリーズ化を狙って意欲的?に製作したドラマ仕立てのドキュメンタリービデオ作品。総監督に田川幹太、製作はかまいたち。オフィス宏次朗、ビックバーム、80分。
 1938年(昭和13年)5月21日の未明に岡山県苫田郡西加茂村の貝尾の集落で起きた大量殺人事件「津山事件」を再現ドラマとレポートで綴る。この事件は横溝正史の「八つ墓村」のモデルとなった事件として有名。
 架空の組織「警視庁特別調査課」が国からの調査指令に従いレポートを作成するという設定になっている。シリーズ化される予定だったそうで、造りがそのようになっているが、実際には1本しか製作されておらず、その所作が悲しいです。
 また、国から直接指令を受けて動く特別な部署であるにもかかわらず、余りにもお粗末なセット。パソコンがある以外は事件当時の警察署かと思うくらいに何もないです。また昭和13年という時代を考えて何かと「?」なところが見受けられ時代考証も甘いです。
 目玉は今まで成功しなかったという犯人・都井睦雄の親族からのインタビューということになっていますが、これが結果的に定説を覆すような大きな価値があるならもっと周りが騒いでいたはず。
 ただし、この事件を知らない人にとってはなかなかスリリングにテンポよくミニドラマが描かれていて、この点についてはなかなかおもしろいと思います。
posted by KAZU at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編

2018年07月08日

「魔法使いの嫁」(5)

原作のキャラクターが多いようで、アニメの方も随所に魅力的なキャラクターが登場しますが、最後に印象に残ったものたちを。

〇レンフレッド / 日野聡



魔法使い嫌いの魔術師。エリアスを嫌っているがエリアスは余り頓着していない様子。カルタフィルスに左腕を奪われた。

〇アリス / 田村睦心



レンフレッドの弟子、護り手。見かけも言葉も男っぽい女性。ストーリーチルドレンで麻薬中毒者であったが、レンフレッドに救われる。今はチセの良き友人。

〇スプリガン / 安元洋貴



ティターニアのに付き従う小柄で全然妖精ぽくない妖精。かつて彷徨っていたシルキーを新しい家に導いた。

〇セルキー / 潘めぐみ



 アザラシの姿を持つ妖精、リンデルの使い魔。

〇シャノン / 下田麻美



 妖精の国に住む、人に育てられた、眼鏡をかけた妖精。人間界では医師として働いていたため、妖精の治療を行っている。チセの手当ても行なった。

〇ノエル / 諏訪部順一



 裏のオークションの取り次ぎを行っている。チセの、チセの出品にも携わった。チセはセスの連絡先を知っている模様。

〇ネヴィン / 大友龍三郎



 北の竜の国に棲む老齢の竜。もう空を飛ぶ力はなかったが、チセの魔力でチセに空を飛ぶ夢を見せた。死後は巨大な菩提樹となり、チセはその枝から杖を作った。その後も何度かチセの心に現れて迷うチセを導く。
 チセは真面目すぎるし、エリアスはお馬鹿、それがまたいいのでしょうが、僕のお気に入りのキャラクターはネヴィンとリンデルさん。この年老いた竜の言葉は重みがあって優しく、愛情に満ちています。

〇モリィ / 佐久間レイ



 オッドアイの猫の王。

〇ステラ・バークレム / 諸星すみれ



 ロンドンに住む少女。チセが弟を灰の目から助けたのをきっかけに友人になる。

〇ラハブ / 三石琴乃



 リンデルの師匠。異界の地に住む片眼鏡の女性。リンデルやエリアスの名づけ親でもある。
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2018年07月07日

「魔法使いの嫁」(4)

 こういうファンタジー作品には「敵役」というものは必要ないと僕は常々思っているのですが、それではストーリーが進まないのか必ずと言っていいくらい出てきますね。日常のエピソードの繰り返しで十分感動的なのですが、この作品にも登場する邪悪なキャラクター。

〇灰の目 / 中田譲治



 本人は人間には干渉しない、傷つけないと言ってますが、何かと悪戯に干渉してくる人に非ざる者。直接手を出すことはなかったものの、エリアスにもチセにも、そしてチセの周りの人々にも干渉して、その心を弄ぶ。その干渉はカルタフィルスにまで及んだ。

〇カルタフィルス (ヨセフ) / 村瀬歩



 無邪気な口調で話す「人の形をした化け物」。「不死の呪い」を掛けられ死ぬことはないが、苦しみや痛みを感じるため感情的暴走が激しい。倫理観も欠如しており、罪悪感のないままに、人を殺し操る。物語の最後ではチセと折り合い=契約をとりつける。暴走や感情の解放を止めたことで灰の目の興味も失せる。
posted by KAZU at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション