2018年04月30日

「攻殻機動隊 ARISE」(6)



 最後は主題歌を。

★主題歌
 音楽を担当したコーネリアス・小山田圭吾の独特の世界で統一されている。歌唱が付いている曲もまるで楽器の一部のように演奏の中に溶け込んでいるのが特徴。オープニング映像も斬新。頭の部分は写真のごとく一般的なアニメ構成だが、実写との組み合わせで描いている。手に持たれたスマホの画面で草薙素子が暴れ回る。

◇オープニング「GHOST IN THE SHELL ARISE」
 歌詞を持たないイメージ的楽曲。作・編曲は小山田圭吾、演奏はコーネリアス。
◇エンディング
・「じぶんがいない」(border:1)
 坂本慎太郎作詞、小山田圭吾作・編曲、歌はsalyu×salyu。
・「外は戦場だよ」(border:2)
 坂本慎太郎作詞、小山田圭吾作・編曲、歌は青葉市子、コーネリアス。
・「Heart Grenade」(border:3)
 ショーン・レノン作詞、小山田圭吾作・編曲、歌はショーン・レノン、コーネリアス。
・「Split Spirit」(border:4)
 LEO今井、高橋幸宏作詞、小山田圭吾作曲、編曲と歌は高橋幸宏 & METAFIVE(小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)
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2018年04月27日

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(2)



★ストーリー
 「企業のネットが星を被い電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来――。」とお決まりのテロップからスタートする。(実はココから始まったんですが)
 外務省と公安6課は指名手配された認定プログラマーが亡命を装って国外逃亡をするのを斡旋していた外交官を急襲して押さえるが、外交官特権で逃れようとする。公安9課は汚名をかぶる形でこの外交官を暗殺する。
 後日この件にかかわっていた人物や外務大臣の通訳が電脳をハッキングされ操られる事件が起きる。他人の電脳をゴーストハックして操る「人形使い」を追って公安9課が捜査を開始する。そんな中で、政府御用達の義体メーカー「マガテク・ボディ社」の製造ラインが勝手に稼動して女性型の義体を作り出し、義体自ら逃走する。高速道路で車に跳ねられた義体は公安9課に保護される。一片の脳も持たない義体であったが、補助電脳にはゴーストらしきものが宿っていた。外務省と公安6課が動き、正式な手続きの下で義体を回収しようとする。しかし6課は既に強奪班を侵入させ、義体を強奪逃走する。怪しげな動きを察知したトグサにより、侵入を察知していた9課は義体を奪回すべく動く。
 「人形使い」の正体は外務省による「プロジェクト2501」で開発されたが、自らネット情報の海で生まれた生命体であると主張、亡命を希望、さらには生命故の繁殖の可能性をも模索する。6課の攻勢防壁を破ることができなかったため、9課に逃げ込んで来たのだった。外務省と6課は義体ごと破壊しようとする。少佐と多脚戦車との戦いの末、バトーの救援もあって義体は奪還できた。すぐさまその場で少佐はダイブを敢行、「人形使い」は草薙素子との融合を求めたが、6課のヘリからの狙撃により義体は破壊され、バトーは身を呈して少佐の脳殻を守って持ち帰る。事件は2体の義体の回収、少佐の脳殻は行方不明として処理される。20時間後にバトーのセーフハウスで少女の義体が目覚める。「闇ルートではこれしか手に入らなかった、俺の趣味じゃねえ」とバトーに義体の説明と事件の顛末の報告を受けた少佐は、「ここにいたけりゃ、いつまでもいていいぜ」と言うバトーに背を向けて出て行く。

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2018年04月24日

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1)



 さていよいよオリジナルの劇場版です。テレビ版は草薙素子が「人形使い」と出会わない形でストーリーが進むいわゆるパラレルワールドでの物語です。「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」は2008年の3D劇場版、2017年に公開された実写版のオリジナルであり、この作品のオマージュは幾度となくテレビ版にも流用されています。「アップルシード」と同様に士郎正宗の作風の香りが色濃く漂います。
 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」は1995年松竹から公開された劇場版・SFアニメ作品。原作は士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」、監督は押井守、脚本は伊藤和典、演出は西久保利彦、キャラクターデザインに沖浦啓之、音楽は川井憲次、制作はProduction I.G、製作は講談社、バンダイビジュアル、MANGA ENTERTAINMENT、85分。
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2018年04月23日

「攻殻機動隊 ARISE」(5)

〇ツダ・エマ / 茅野愛衣



 電脳ネット・ゲームのヒットメーカー、戦災孤児の少女、全身義体。クルツが少佐の後任として抜擢した。その後失踪、9課により保護される。

〇ヴィヴィー / 藤貴子



 米軍情報部の外交員兼特殊部隊員、女性型の義体。9課との共闘作戦に参加するが、結局のところは何が目的なのか不明。米軍情報部が外交担当に使っている義体らしく複数が別名で登場する。

〇干頼晶(ほせあきら) / 鈴木達央



 草薙素子の恋人、義体技師。軍を離れた少佐の義体のメンテナンスを手がけている。実はキーパーソンの一人。少佐とはお互い素性を明かさないまま寄り添うが、少佐の義体に細工をしていた模様。少佐も気付いていたのだろうと思う。最後はツダ・エマと共にネットの海へ漕ぎだそうとしたが軍の艦砲射撃にて消失。
 「S.A.C 2ndGIG」で、少年チャイが素子に尋ねる。「全身義体ってセックスできるの?」「試してみる?」「止めとく」という会話があったが、どうなんでしょ。

○自走地雷



○爆撃される前のホヅミ大佐



○クルツ中佐の本体



○人間素子
 最後にほんとに人間らしい表情の素子を。

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2018年04月22日

「攻殻機動隊 ARISE」(4)

キャラクター&キャストのつづきを。

〇荒巻大輔 / 塾一久



 公安9課を率いる「部長」。元軍の調査部所属。少佐に「自分の部隊を持て」と提言を繰り返し、その設立を誘導する。見事なたぬき親父ぶり。


〇ロジコマ(ロジスティクス・コンベイヤー・マシン) / 沢城みゆき



 荒巻が9課に配備した、AI搭載、熱光学迷彩装備の支援車両。荒巻が護衛兼連絡用に少佐の下に派遣。最初は言葉も喋れなかった。人間が乗るスペースはない。

〇クルツ / 浅野まゆみ



 陸軍501機関の長、中佐。少佐の直属の上司。兵器開発と販売網を国内のメーカーで独占しようと画策する。それに対する政府への根回しも周到。総務大臣と会見中爆弾にて死亡。ところがその身体は外部コントロール義体であった。

〇ライゾー / 星野貴紀



 陸軍501機関の戦術教官。少佐に対しては陰険な態度を取る。

〇イバチ / 間宮康弘



 陸軍501機関の格闘技研究教官。少佐に対しては好意的。

〇ツムギ / 野島健児



 陸軍501機関の戦術士官である人型をしていないサイボーグ。一卵性双生児の脳を一つの義体に搭載している。少佐の義体のメンテナンスも担当。

〇マムロ・ギイチ / 宮内敦士
 草薙素子を育てた恩人。兵器密売の収賄容疑がかけられている中、殺害される。

〇ホヅミ・ナミ大佐 / 慶長佑香



 陸軍情報部大佐、全身義体、脳殻はチタニウムで保護されている。軍情報部ということで荒巻とは面識がある。兵器開発と販売ルートを国外に求める国外派。そのためクルツ中佐とは対立しているが。階級が上なので直接的な争いは見られない。border:4の最後の場面で搭乗していたヘリごと爆破されるが、脳だけは生き残る。
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2018年04月21日

「攻殻機動隊 ARISE」(3)

★キャラクター&キャスト
〇草薙素子 / 坂本真綾



 陸軍501機関所属、完全義体のサイボーグ、階級は三佐。母の体内にいる時に母が事故に遭い、救命のために胎児段階から全身義体となる。それまで軍の所有物であった自分の義体を育ての親の遺産で自らが買い取る形で自分のものとした。荒巻から特殊部隊の設立と仕事の請け負いを求められ、徐々になびいていくがストーリーの終盤まで独走的で暴走を繰り返す。「S.A.C.」とは比べ物にならない程独善的で利己主義だが、その分人間的でもある。




〇バトー / 松田健一郎
 陸軍元特殊部隊員、「眠らない眼」と呼ばれる義眼を持つ。少佐とは調査で米軍演習場で出会う。反骨精神満々だが、やがて少佐の指揮にも従い、彼女を守り戦うようになる。

〇トグサ / 新垣樽助
 新浜県警の生身の特捜刑事。マムロ中佐殺害事件を捜査していたが上からの圧力で差し止められる。独自の捜査を開始し米軍演習場で少佐と出会う。事件解決後は一旦警察に戻ったが、先輩刑事殺しの犯人を同業者の中から逮捕、その機に少佐から特殊部隊への参加を求められる。

〇イシカワ / 檀臣幸(border:1・2)/咲野俊介(border:3・4・5)
 元陸軍情報部の大尉、電脳戦のスペシャリスト。

〇サイトー / 中國卓郎
 元海兵隊のエーススナイパー。ギャンブル狂。少佐からの要請で協力するが、バトーに更に高額の報酬を提示されて寝返るところはなかなかショッキングであきれる。電脳空間で会議中は居眠り姿勢を取っているが文字通り寝ているわけではない。

〇ボーマ / 中井和哉
 陸軍の元特殊部隊員。スキンヘッド、義眼、爆発物のプロフェッショナル。

〇パズ / 上田燿司
 陸軍警察の潜入調査員。「S.A.C.」とは違ってやさしそうな目、穏やかな顔をしている。やることは「S.A.C.」以上に荒っぽい。ナイフをでの近接戦を得意とするところは同じ。
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2018年04月20日

「攻殻機動隊 ARISE」(2)



★あらすじ
 本作開始時点では荒巻部長が率いる公安9課には少佐たちは所属しておらず、主要メンバーたちは各々の元の職場に所属。陸軍501機関に所属する完全義体の草薙素子三佐は、帰国して恩義あるマムロ中佐の死を知り、調査を開始する。軍が埋葬した中佐の義体を許可なく掘り返そうとしていた荒巻は少佐に救われる。荒巻の依頼で調査を開始した少佐、それぞれの思惑から調査を開始したバトー、トグサらと紆余曲折の混乱を脱して、特殊部隊を結成するまでの経緯を描く。但し、描写の本質は事件の解明であり部隊結成のヒューマンストーリーではない。「S.A.C.」以上に政界、軍、経済界、警察の裏のやり取りは真剣に見ていないとポイントを見落とす程に複雑だ。

posted by KAZU at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション