
「ゴルゴ13・劇場版」は1983年に東宝系で公開された「ゴルゴ13」のアニメ劇場作品。3DCGをアニメに取り入れた作品で、今見るとオモチャのように見えるけれど、これが世界初のアニメ劇場版での3Dアニメということだそうだ。
原作から大きくは外れていないが、監督や演出の違いで随分と感じが変わるものだ。先にTV版を見たから余計だが、お決まりのセリフがなかったり、神掛かったオーラがなかったりとデューク東郷が「人」に近付いている。仕草や習慣もちょっと変えられている。ストーリーは「帝王の罠」といくつかの作品を元にひとつのストーリーに構成されているようで、劇場版の枠に合うように長編作品にまとめ上げられている。やはり何度も書いているけれど、劇場版は無理がありすぎて違和感を感じるところが多い。
ゴルゴ13が仕事の前後に女を抱くシーンは原作ではお馴染みですが、それ以外にも性表現が多くて大人向け。
監督は出崎統、プロデューサーに稲田伸生、脚本に長坂秀佳、音楽は木森敏之、CG製作にトーヨーリンクス、CGディレクターに御厨さと美。製作は東京ムービー新社、フィルムリンク・インターナショナル。93分。