2017年05月17日

「八月の濡れた砂」(2)



キーワード:石川セリ

 NHKの少年ドラマシリーズ「つぶやき岩の秘密」の主題歌は石川セリの歌う「遠い海の記憶」。少年ドラマシリーズに続き、NHKの「みんなのうた」でも流れました。不思議な歌声が印象的でした。ドラマもなかなか面白かったけれど、最後に「何で!」と落胆してしまったのを覚えています。せっかく解いた秘密、そしてその隠されたお宝を…。僕には理解できません。
 閑話休題。「八月の濡れた砂」エンディングで流れた主題歌は石川セリの歌う同タイトルの「八月の濡れた砂」です。「遠い海の記憶」のような不思議な感覚は伝わってきませんが、この映画作品にふさわしい物憂い歌声。
 作詞は吉岡オサム、作曲は音楽担当のむつひろし、編曲は秋葉洋。石川セリのファーストシングルに収録。手持ちの音源はテレビから録音したカセットテープしかなく、今回ベスト盤CDを借りてきて聞きました。
posted by KAZU at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編

「八月の濡れた砂」(1)

キーワード:テレサ野田



 NHKの少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」で超現代の科学を用いて現代の変革を狙う英光塾講師・田中レイコ。この田中レイコを演じたのがテレサ野田さん。「たなかれいこ」に「てれさのだ」この二つの名前が他にいろいろと事情があって忘れられない名前でした。そして先日、テレサ野田さんのデビュー作が「八月の濡れた砂」であることを知りました。
 日活が「ロマンポルノシリーズ」に移る前の最後の作品だったそうで、まあお茶の間で見る映画ではありません。14歳のテレサ野田さんの登場シーンはいきなり全裸になって海で体を洗うという場面ですから。
 「八月の濡れた砂」は1971年に日活が製作、公開された作品。監督は藤田敏八、脚本は藤田敏八・峰尾基三・大和屋竺、撮影は萩原憲治、音楽はむつひろし・ペペ、91分。
 湘南を舞台に荒れて敗退していく若者=高校生のねちねちした感情から沸き上がる行動をさらりと描いている。これをねちねち描かれたので見ていられないでしょうから。暴力、窃盗、強姦、自殺、発砲ととんでもない映画ですが、その手の映画評論では評価は高いようです。
 そして肝心のテレサ野田さんですが、14歳デビュー作、かわいいです。「未来からの挑戦」ではコワイ人でした。塾の教室ではかわいい顔もちょっとだけ見せてましたが。1971年の公開ですから僕は13歳、年齢は1つしか違いませんが、とてもとても14歳とは思えない演技でした。


左:田中レイコ、右:三原早苗

★キャスト
・広瀬昌助(西本清=主人公の青年、高校生)
・村野武範(野上健一郎=校長をなぐって退学した清の元同級生)
・テレサ野田(三原早苗=ヒロイン、姉と二人で暮らす。)
・藤田みどり(三原真紀=早苗の姉)
・中沢治夫(川村修司=清の同級生)
・赤塚真人(渡辺マモル=清の同級生)
・隅田和世(稲垣和子=清の同級生)
・三田村元(西本武=清の兄)
・八木昌子(西本文子=清の義姉)
・奈良あけみ(野上雅子=健一郎の母)
・原田芳雄(神父)
・渡辺文雄(亀井亀松=健一郎の母とつきあう政治家)
・田畑善彦(暴力団幹部)
・中平哲仟(暴力団組員)
・溝口拳(暴力団組員)
posted by KAZU at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編