
「響け!ユーフォニアム」は2015年4月に放映されたアニメ作品。原作は武田綾乃の小説「響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」。監督は石原立也、音楽は松田彬人、制作は京都アニメーション、製作は「響け!」製作委員会(京都アニメーション、ポニーキャニオン、ランティス、楽音舎)。演奏・音楽制作に洗足学園音楽大学、フレッシュマン・ウインド・アンサンブルが協力している。全13話+番外編(未放送、DVD収録)。
京都アニメーションが制作で高校の吹奏楽部を描くということで、最初は「けいおん!」の吹奏楽部編かしら、と思ったんですがいえいえ全然違いました。京都の宇治を舞台に原作者の武田綾乃さんが吹奏楽部出身ということで、綿密な取材の基に構成されていてことに随所に宇治の名所が登場。吹奏楽部経験者なら「あるある」みたいな声が高い、独特の世界を描いた作品です。それでいて吹奏楽そのもののシーンは少なくて日常を描いており、日常ドラマとしての完成度が高くて吹奏楽が分からなくても楽しめる要素もたくさんちりばめられています。
小学校からユーフォニウムを吹き始めた黄前久美子は高校では吹奏楽部に入らないつもりで中学からの学友が少ない北宇治高校に入学する。ところがクラスで友達になった加藤葉月、川島緑輝の勧めを断れず吹奏楽部に入部することに。ずーっと7年間ユーフォニウムを吹いていたので楽器を変えようとしていた矢先、先輩で幼なじみの斎藤葵の一言でユーフォニウムの経験者であることがバレてしまい、久美子はユーフォニウム、葉月はチューバ、緑輝がコントラバスと3人とも低音パートに配属されてしまう。久美子の中学時代の学友・高坂麗奈も交えて、吹奏楽部の新任顧問・滝昇の指導の下、全国大会を目指す吹奏楽部員たちの日常を描く。
学生時代にアルバイトで中学生の学習塾の講師をしていた時に、ある学年の優秀な生徒が吹奏楽部でユーフォを吹いていた。僕は中学時代からマーチが大好きでレコードを聞いたり吹奏楽の行進曲を聞きに行ったりしていたのでこの楽器を見聞きしていたけれど、この時には知っている人が少なかった。当時は「ユーフォニウム」と書かれていることが多かったので、僕も「ユーフォニアム」ではなくて「ユーフォニウム」と表記するけれどアメリカ人の発音を聞くと「ユーフォニアム」の方が近いかな。