2016年07月16日

インファント島の小美人



 先日、ザ・ピーナッツの妹さんの方、伊藤ユミさんの訃報が一月以上もたってから流れましたね。先般の白川由美さんは完全に親の年代の女優さんで、テレビで普段見かけない方でしたが、ザ・ピーナッツというと子供の頃にテレビで歌っており、1975年まだ若くして芸能界を引退されたので印象も深く、ショックな出来事でした。1941年生まれ、姉エミさんが2012年、妹ユミさんが2016年5月18日になくなられました。ご冥福をお祈りいたします。
 なんと言ってもザ・ピーナッツと言えば「モスラ」の小美人ですね。映画「モスラ」ではインファント島から連れ去られ見せ物にされます。ショーで歌う「モスラの歌」は今もって特撮ファンに馴染みの曲、人気の曲です。
 小美人を救出するため、モスラが孵化。体長180メートルの巨大なイモムシが日本へ向かって泳ぎ、東京タワーをへし折って蛹化。羽化した巨大な蛾は小美人を連れてインファント島へ帰っていきます。
 次作「ゴジラ対モスラ」でも小美人で登場。嵐で流されたモスラの卵がなぜか日本に漂着。それを再び日本国内へ持ち帰り見せ物にするのですが。。。今度はモスラともに小美人は卵を取り戻しにやってきます。
 「モスラの歌」は本編でも中核をなす挿入歌。中学一年の時に録音して意味は分からぬまま覚えました。今でも勿論歌えます。作詞は日本語でなされ、インドネシア語に訳されたそうです。作曲は古関裕而さん。

posted by KAZU at 18:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 特撮

2016年07月12日

「微笑みの爆弾」



 もう1月以上前のことですが、中川翔子さんが生・微笑みの爆弾を聞いたと興奮してブログに記事を書かれていました。
 ご存知「幽☆遊☆白書」のオープニング。このアニメは間違いなく20世紀のバトルアニメの代表で、「微笑みの爆弾」は間違いなく20世紀を代表するアニメソングの一曲だと思います。
 この曲のすごいのは歌詞。歌詞が先を行ってメロディはあとからついてきます。ちょっと字余りになったり、ちょっと延びたり。しかしながら一片のくもりもないのは、歌詞が素晴らしいからでしょう。明らかに「詩」で音を離れても、その言葉の持つ意味がシャレていてステキです。タイトルである「微笑みの爆弾」は歌詞の最後に出てきますが、その意味は全部を聞いて初めて理解できます。
(作詞:リーシャウロン/作曲:編曲:歌:馬渡松子)
posted by KAZU at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2016年07月11日

「美女と液体人間」(2)

白川由美さん追悼記事。



★キャスト
 メインキャストは東宝特撮の常連さんですが、脇役には懐かしい俳優さんが起用されており、若き姿がみられます。

○政田 / 佐原健二
城東大学助教授、富永捜査一課課長の友人。遺体消失事件を液体人間の仕業だとして捜査に考慮するよう要請する。

○富永 / 平田昭彦
警視庁捜査一課長、政田の友人。麻薬密売事件を追う中で奇怪な現象にぶちあたる。

○新井千加子 / 白川由美
キャバレー「ホムラ」の歌手。麻薬密売にかかわる三崎の女。三崎が消えたことで密売人と暴力団から狙われることになる。

○真木博士 / 千田是也
城東大学教授、政田の上に当たる。新井千加子の一言から液体人間の存在を公表する。

○峯子 / 白石奈緒美
政田の助手

○花枝 / 北川町子
 キャバレー「ホムラ」のホステス。

○エミー / 園田あゆみ
 キャバレー「ホムラ」のダンサー。液体人間に襲われ消滅する。

○島崎 / 桐野洋雄
 キャバレー「ホムラ」のボーイ。裏で暴力団とつるむ。

○三崎 / 伊藤久哉
 内田とともに麻薬回収を実行したが、液体人間に襲われ、タクシーにはねられた後に消滅する。

○内田 / 佐藤允
 三崎を使って隠してあった麻薬を回収したが、三崎が消えたため新井千加子を見張り、付け狙う。

○田口刑事:土屋嘉男

○金 / 中村哲
 麻薬密売人。

○第二竜神丸船員
・加藤春哉(宗チャン)
・大村千吉(大チャン)
・中島春雄(チョウスケ)
・瀬良明(堀田)
・重信安広(安吉)
・加藤茂雄(松ッチャン)

○男 / 夏木陽介
 冒頭に登場する、雨の中を行く男女連れの男の方。

○タクシー運転手:佐田豊
 三崎を轢いたタクシーの運転手。

posted by KAZU at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2016年07月10日

「美女と液体人間」(1)

白川由美さん追悼記事。最後の作品はこれです。



 「美女と液体人間」は1958年に東宝から公開されたSF映画作品。原作は海上日出男、脚本は馬淵薫、音楽は佐藤勝、製作は田中友幸、特技監督に円谷英二、監督は本多猪四郎。カラー、87分。
 「核」をテーマにした「変身人間シリーズ」の1作で、僕の生まれる前に作られた作品故に「怪獣」の登場しないし見たのは随分あとになってから。科学者役の佐原健二と刑事役の平田昭彦、キャバレーの歌手役の白川由美を中心に、大半がドラマ展開で特撮の部分は少ない。特撮は液体人間が人を襲うシーンに多く、「怪奇大作戦」を思い出させるようなシーンに、円谷英二監督はもうこの時代から、この描き方を使っていたのだと感心させられた。強い放射線を浴びると液体生物化するという設定が現代の私たちにはこじつけにしか見えないけれど、映画としては十分楽しめます。
 ある雨の夜、タクシーが男をはねるが、衣服だけを残して逃げた痕跡も遺体も残っていないという怪事件が発生する。遺物から麻薬密売にかかわる事件として捜査一課の富永捜査課長が事件を追う。一方富永の友人で城東大学助教授の政田は放射線を浴びて液体化した液体人間がかかわっていると説くが、富永は全く信用しなかった。事件は大詰めを迎えて犯人を一網打尽にしようとした警官たちの目の前で人が液体と化する場面に直面し、やっと富永はその真相を知り、液体人間根絶の作戦が実行される。
 キャバレー「ホムラ」の歌手新井千加子は最初にタクシーの目の前で消えた三崎の女で、三崎が消えたことで命を狙われることになる。液体人間が人の精神を残しているという設定になっており、組員や密売人を、また千加子を狙ったことに意味があったのか。最後は自衛隊、消防隊の協力の元、液体人間掃討作戦が実行され、千加子も救出されてハッピーエンドで終了する。最後に「核」の恐ろしさを伝えるメッセージを残して映画は幕を閉じる。
posted by KAZU at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2016年07月08日

「幽遊白書 collective songs」



 普段ウォークマンにアニメソングを3000曲以上持ち歩いているのですが、先日ふと「微笑みの爆弾」を聞こうと思ったら入っていません。「?」
 そんなバカなと、調べて見ると確かにこのCDは持っているのですが、ウォークマンに取り込んでいませんでした。このCDリリースは1999年だよ。買ったのはもう少し後ですが、不思議。
posted by KAZU at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Journal

2016年07月03日

「妖星ゴラス」(2)

白川由美さん追悼記事



★キャスト
 東宝の特撮映画の中でも異例のキャスティング。常連の平田昭彦、佐原健二も脇役。
○田沢博士 / 池部良
 日本の若き宇宙物理学博士。地球移動計画実践の指揮を執る。本作の主役。
○河野博士 / 上原謙
 宇宙物理学博士、政府機関との交渉に当たる。
○園田謙介 / 志村喬
 日本の権威的科学者。隼号艇長の父。生物学に長けていたのかマグマの出現で南極に招聘されその正体が爬虫類であることをつきとめる。
○園田雷蔵 / 田崎潤
 隼号艇長。土星探査を中止して「ゴラス」調査を決断。「ゴラス」に捕らえられ最後の瞬間までデータを送り続けた。
○真鍋英夫 / 桐野洋雄
 隼号副長。野村滝子の恋人。
○遠藤 / 平田昭彦
 鳳号艇長。
○斎木 / 佐原健二
 鳳号副長。
○伊東 / 二瓶正典
 「ウルトラマン」のイデ隊員。相変わらずのギャグキャラです。
○金井達麿 / 久保明
 鳳号乗員。野村滝子の幼なじみ。カプセル1で「ゴラス」に接近してデータを取る。危機一髪で帰還したが記憶喪失になる。登場シーンからしてふざけた役かと思いきや、特撮では単身「ゴラス」に接近、本編でもヒューマンドラマとして結構重要な役所を演じました。映画ポスターでは池部良さんの次に、本編クレジットも3番目に名前が上がってますものね。
○園田智子 / 白川由美
 隼号艇長の娘。
○野村滝子 / 水野久美
 宇宙省長官の秘書。
○村田 / 西村晃
 宇宙省長官。
○キャバレーの客 / 天本英世
 出発を前にした鳳号の乗員たちが飲むキャバレーにいた客。伊東に不吉な言葉をかける。若き天本さんですが、存在感は大きいです。
○フーバーマン / ジョージ・A・ファーネス
 アメリカ人科学者。国連で国を越えての協力を呼びかけ、南極での作戦でも中心的役割を果たします。
○ギブソン / ロス・ベネット

★劇中歌「俺ら宇宙のパイロット」
 本編で3度登場する劇中歌。最初は、医務室で伊東が口ずさむ。二度目は富士山麓宇宙港から鳳号の乗務員らが科学省へ押しかけるヘリの中で歌われる。最後は鳳号出発前の鳳号乗務員たちがキャバレーで歌うシーン。


posted by KAZU at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2016年07月02日

「妖星ゴラス」(1)

白川由美さん追悼記事


爬虫類?どうみてもセイウチですが。のちに「ウルトラQ」のトドラに改造されます。

 「妖星ゴラス」は1962年に東宝から公開された特撮映画。原作は丘美丈二郎、製作は田中友幸、脚本は木村武、音楽は石井歓、特技監督に円谷英二、監督に本多猪四郎、製作は東宝。カラー作品、上映時間88分。
 「科学」と「平和」をテーマにしたSF作品。時代設定は1979年〜になっているが各所にツッコミどころがいっぱい。宇宙航行時代を迎えているのに町並みは昭和30〜40年代。スイッチ等々は正にその時代の機器という感じ。非常事態が宣言され海岸部の高潮が警戒されているのに、沿岸の電車が運行されている。怪獣マグマは爬虫類という設定だけれどどう見てもセイウチですが。


後に「ウルトラマン」のジェットビートルにデザインが流用されます。

 土星探査の任務で日本の宇宙船JX-1隼号は富士山麓宇宙港から出発する。その直後にパロマ天文台より地球の質量の6000倍もある矮星「ゴラス」が発見される。各国の宇宙船に「ゴラス」調査の依頼が出される。隼号艇長・園田は土星の軌道を越えて「ゴラス」調査に向かい、質量が地球の6100倍、大きさは地球の3/4である等、貴重な調査結果を報告するも「ゴラス」の引力に引き込まれて消滅する。
 地球では「ゴラス」の軌道を変えるまたは爆破する、地球の軌道を変えるの2つの選択肢を協議。南極に大型推進設備を建設、地球の軌道を変えることに成功。一方、JX-2鳳号により「ゴラス」の調査が進められ質量が地球の6200倍に増大していることが分かり、「ゴラス」を爆破することは到底不可能であると報告される。
 斯くして運命の時を迎える。「ゴラス」の地球最接近を迎えた直後、作戦を指揮した田沢博士はスコープを覗く。隣に立つ国連科学長官の「We did it?」の問いに「We did it!」と答え、歓喜の声があがる。この部分以前見たテレビの字幕では「成功か?」「大成功だ!」となっていたので特に耳を澄ませて英語を聞いたがちょっと意外だった。文字通りなら「やったか?」「やったぞ!」というところか。


posted by KAZU at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション