2016年05月23日

星を追う子ども(2)



 担任の先生の産休で代わりに来た森崎先生は授業で「イザナギ、イザナミ」の話をする。死後の世界、死者の再生に興味を持った明日菜は森崎先生を訪ね、そこで「アガルタ」の話を聞く。その帰り道で明日菜はシュンに似たシンという少年に出逢う。シュンの弟シンはアガルタへの道を開く鍵「クラヴィス」を回収しにアガルタからやってきた少年であった。一方森崎先生はアガルタの秘密を探りアガルタへの扉を開こうとする組織「アルカンジェリ」の一員だった。シンが奪還したクラヴィスでアガルタへの扉が開くと、森崎先生は組織の人間を裏切り明日菜と共にアガルタを旅することになる。森崎先生のただひとつの願いは病気で亡くなった妻リサの蘇生だった。



 ここからクライマックスまでの長い冒険の旅は作品を見ていただくとして、最後の場面。フィニス・テラにたどり着き、とうとう死を司るケツァルトルの力を借りてクラヴィスを使い、リサの魂を入れる肉体・明日菜を差し出し、片目を報酬として支払った森崎先生はリサの蘇生を目前にする。ところが「死者より今生きている人の方が大事だ」と叫ぶシンに蘇生を中断されてしまう。死者の蘇生、禁忌の実行はこうして阻まれてしまう。多くの物語がこの禁忌を乗り越えられないで終わっている。この物語は森崎先生が主人公でないのだから仕方ないけれど、これだけの犠牲を払って事を成すことができなかったのは本当に残念でならない。もう一歩のところだったのに。。。
 アガルタの民から見放されたシン、地上人の森崎先生はアガルタに残り、明日菜は地上へと戻った。何とも言えない悲しさが残るのは新海監督の作品の常ですが、この作品には怒りを感じてしまいます。


posted by KAZU at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション