2015年10月31日

劇場版 蟲師 特別編 「鈴の雫」



 蟲師 特別編 「鈴の雫」は2015年5月に公開された「蟲師」の劇場版作品。原作は漆原友紀、監督・シリーズ構成に長M博史、音楽に増田俊郎、アニメ制作はアニメーションスタジオ・アートランド。
 映画を見に行った直後の記事にも書きましたが、人がぬし様になるエピソードはみんな悲しい物語ばかりです。ぬしが人として、人々がぬしに人として関わろうとするからだと思います。そこはきっぱりと断ち切るべき。それができないから悲しい物語が発生します。

★キャラクター&キャスト
ギンコ / 中野裕斗
カヤ / 齋藤智美
葦朗 / 小川ゲン
声 / 土井美加

★ストーリー
 葦朗は山の中でおびただしい数の鈴の音がこだまするのを聞いた。それからまもなくして妹のカヤが生まれた。



 山の中を歩くギンコ。山のなかからこちらを窺う視線に山のぬしの気配を感じる。果たして主の正体は草の生えた少女だった。疲れた様子のぬし様にギンコは名乗り、挨拶がわりに滋養の薬を差し出すが、ぬし様は「去ね」と言うと姿を消した。これ以上深入りしない方が良いと悟ったギンコは山を降りて里の方へ向かうと葦朗に出会った。
「山で十四かそこらの娘を見なかったか」と訪ねられる。



 カヤは生まれた時から体に草が生えていた。その草を取っても取っても生えてくる。歩けるようになるとよく家を抜け出して山に行っていた。そしてある日風とともにカヤは消えた。それきりカヤは見つからず、それでも時折足跡が見つかることがあり葦朗は妹を探し続けていた。ギンコは光脈筋には山を統率するぬしがおり、それに選ばれたものには生まれつき体に草が生えていること、ぬしに近づきすぎると山のバランスが崩れ、山に草木も動物も人も住めなくなること、そしてカヤはもう戻って来ないことを伝える。
 ギンコは再びカヤに出会う。「薬は効いたか」と訪ねると手を差し出す。ギンコは薬を作りながら、「兄があんたを探しているのを知っているか?」「出くわしても関わらない方がいい」と言うが終始無言だった。「ヒトではないもの」になっていくカヤを思うギンコ。

 しかし、「カヤは人の子」と信じる葦朗はある日山犬に囲まれ銃を放つ。山犬は去ったが樹の上からカヤが落ちてきた。葦朗はカヤを家に連れ帰る。カヤが戻ったという噂を聞きつけてギンコが訪ねる。葦朗は「どう見てもヒトだろう、このままそっとしておいてくれ」と言う。

 ぬしを失った山は霧が立ち込め、蔓が伸び、山が乱れ始める。「山が絶える」とギンコが思う。カヤは山からの光に山へ戻り、再び葦朗の目の前から消えた。ギンコは葦朗にカヤは山に戻り、里心が強くなればカヤが苦しむだけたと伝える。

 再びギンコが山を訪ねた時には随分様子がおかしくなり始めていた。山は荒れている。カヤに合いにいったギンコは「大丈夫か?」と尋ねると、カヤは「山の声が分からない、山とひとつになれない」と言う。次のぬしがまもなく決められる、そして古いぬしは新しいぬしに力を渡すために山に食われると。

 ギンコは山の理に憤りを感じる。家族を恋しく思っただけのこと。あれ程かかわるなと言っているギンコでさえ断ち切れないんですね。新しいぬしが決められたことを知らせる蔓草が伸び始めていた。新しいぬしが誕生した時に実を着け、鈴の音をならすという。ギンコは新しいぬしが誕生する前にぬしの力を山に返せば命は奪われないのではないかと考え、理と話をするためにカヤに蒸し蟲下しを飲ませる。「どうかヒトのぬしを許して、命ばかりは奪わないでくれ」「あの娘を選んだのはあんたらの誤りだ」と。

 それは「良し」としたものの理を歪めたギンコに元の形に戻してもらわねばとギンコを光の中に連れ去ろうとすると、「お待ちください」とカヤが現れる。「これは私と山の話。誰にも身代わりはさせない」。「なんで来たんだ」と覚悟を決めていたギンコ。「私は草木で虫で獣で、数えきれない生死を味わった。最期にヒトとしても生きられた」「死ぬわけじゃない、わたしでなくなるだけ」。「山と命と理の間に流れる"約束"の中に戻るだけ」カヤは消えた。ここでギンコが消えたら「蟲師」は最終回ということになりますか。

 美しい鈴の音が聞こえた。久しぶりにギンコが訪ねると、山は栄えていた。「新しいぬしが守ってくれている。」
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2015年10月27日

「聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-」(13)



★最後に
 第13話では黄金聖闘士達が神聖衣を纏い小宇宙を高めるために叫びます。
舞い上がれ/ムウ
滾れ(たぎれ)/アルデバラン
迸れ(ほとばしれ)/サガ
吠えろ/デスマスク
燃え上がれ/アイオリア
響け/シャカ
唸れ/童虎
轟け/ミロ
燃え上がれ/アイオロス
研ぎ澄ませ/シュラ
煌めけ/カミュ
狂い咲け/アフロディーテ

  そして、ロキに最後の攻撃を仕掛ける時に人々に未来につなぐ誓いの言葉を発します。
・地上に暮らす人々の笑顔の美しさを/アフロディーテ
・何ものにも惑わされぬ不屈の正義を/ミロ
・大切なものを守る優しさを/アルデバラン
・かけがえのない誰かを守る勇気を/デスマスク
・熱き心を通わせる友情を/カミュ
・過ちと向き合う信念を/シュラ
・心の内に湧き上がる勇気を/童虎
・真偽を見極める目を/ムウ
・汚れのない無垢な心を/シャカ
・隔てなく与える無償の愛を/サガ
・我らは誓う、この全てを未来ある次の世代へつなぐことを/アイオロス
 それぞれの黄金聖闘士がテレビシリーズ以来積み重ねてきた経験に則した言葉を発しているので、ずしりと重いです。シュラの「過ちと向き合う信念を」を聞いた時にハッとしました。ここに聖闘士星矢の主題が凝縮されているような気がします。
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2015年10月26日

「聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-」(12)



★主題歌
 オープニングはテレビシリーズの後期のオープニング「聖闘士神話 〜ソルジャードリーム〜」が使われている。第1話ではエンディングに使用されたが、オープニング映像は物語の進行に伴って少しずつ本編中の場面を取り入れて変わっていく。この映像を見るとアイオリアが主人公なのがよく分かります。作詞:只野菜摘、 作曲:松澤浩明、編曲:清水武仁 & ats-、歌はROOT FIVE。テレビシリーズの時はまだレコードでしたから時代を隔てての復活です。
 エンディングは本作オリジナルでROOT FIVEの歌う「約束の明日へ」。第1話では使われていない。イメージ的な曲であるけれど、さすがにオリジナル曲。映像にもぴったり合ってすばらしい仕上がりです。時計台の灯が一つずつ消えていくのはゴールド聖闘士が一人ずつ倒れて行くのに合わせてか、と思っていましたが関係なかったようです。最終話のエンディングで12全部の灯火が消えます。作詞:Mio Aoyama、作曲:オオヤギヒロオ、歌:ROOT FIVE。

★サブタイトル
1 よみがえれ!黄金伝説
2 暴け!ユグドラシルの秘密
3 激突!黄金聖闘士vs黄金聖闘士
4 集結!七人の神闘士
5 究極!神聖衣の力
6 突入!ユグドラシルの7つの間
7 激震!神聖衣VS神聖衣
8 バルドル!神に選ばれし男
9 サガ!熱き兄弟の絆
10 決戦!アイオリアVSアンドレアス
11 復活!アスガルドの邪神ロキ
12 誕生!神器グングニルの槍
13 届け我らの想い!永遠の黄金伝説
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2015年10月25日

「聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-」(11)

 キャラクターの最後は七人の神闘士(ゴッドウォーリアー)を。

◎神闘士
 TVシリーズの「北欧アスガルド編」とは異なり北斗七星の守護星を持たない別の設定となっている。やはり北斗七星の守護星だけは引き継いで欲しかった。ストーリー的にはつながっているのに。本作では北欧神話に出てくる動物の名前を冠している。馴染みのない言葉なので覚え難いです。

○グリンブルスティのフロディ / 岡本寛志



 オーディーンに仕えてきた家系の出身。誇り高き戦士。リフィアとは幼なじみ。アイオリア二度に渡り戦うが勇者の間「ヴァナヘイム」でリフィアが現れたことで戦いを止め、アンドレアスからリフィアの殺害の命を受けるが拒否。自らオーディーンサファイアを砕いて、アイオリアを先に進ませる。リフィアを殺害したウートガルザを倒す。グリンブルスティ=北欧神話のイノシシ。

○ニーズヘッグのファフナー / 伊藤健太郎



 ユグドラシルの研究をを行う神闘士。人体実験も辞さない残虐性を持つ男。ヘレナの身体を使いオーディーンサファイアを生成させることに成功。ムウ、アフロディーテ、デスマスクと戦う。知恵の間「スヴァルトアールヴヘイム」でムウと対戦するが、デスマスクが割って入り、積尸気冥窮波で黄泉比良坂に生きたまま埋められた。ニーズヘッグ=北欧神話の蛇。

○タングリスニルのヘラクルス / うえだゆうじ



 巨漢の神闘士。闘技場でアルデバランと対戦。巨人の間「ヨートゥンヘイム」で再びアルデバランと対峙する。自らを囮にしてアルデバランをユグドラシルの根に捕らえさせたが、アルデバランは脱出よりも像の破壊選びぶ。その行為に敬意を表し敗れ去った。タングリスニル=北欧神話に登場する天界の山羊。

○エイクシュニルのスルト / 千葉一伸



 元々は聖闘士を目指していたが、カミュが修行中に起こした雪崩で妹・シンモラを失う。その影響で全てを捨て青い炎を操る神闘士となる。カミュとの当時の約束により協力を取り付け、氷の間「ヤーヘイム」でカミュとの戦いで倒れたシュラに止めを刺そうとするが、カミュに止められ、炎の間「ムスペルヘイム」にてカミュと戦い、カミュと和解したが、敗れ去った。エイクシュニル=北欧神話に登場する牡鹿。

○グラニルのシグムンド / 奈良徹



 かつてニーベルンゲン・リングを嵌められて操られたヒルダに幽閉され、弟のジークフリートがアルファ星ドゥベの神闘士となる。弟が聖闘士に倒されたことから激しく聖闘士を憎む。霧の間「ニヴルヘイム」でサガと対峙する。ジークフリートの纏っていた神闘衣の涙から弟の意思を知り、真実に向き合うがアンドレアスの策略でベルセルクと化す。サガは「仕える神は違えども誇りある戦士」と神闘衣とオーディーンサファイアを破壊してその命を救う。その後、フレアを救出、ヒルダを守って戦った。グラニ=北欧神話に登場する牡馬。

○フレースヴェルグのバルドル / 泰勇気



 不死身の肉体を持つ最強の神闘士。流行り病で村人全員が死んでしまった経験を持ち、虚弱な体質を嘆き、オーディーンに祈って不死身の肉体を授けられる。光の間「アールヴヘイム」でシャカと対峙し、神の力で最も神に近い男を追い詰めた。しかし神聖衣を纏ったシャカに神に足りないものがあると諭され、悔い改めて不死性を失い、今まで受けた全ての痛みに襲われるが、シャカが天舞宝輪によって触覚を取り除き平穏に成仏させた。ケンシロウがサウザーの最後に有情拳を使った如し、ですね。フレースヴェルグ=北欧神話の鷲の姿をした巨人。

○ガルムのウートガルザ / 野島健児



 三日月刀「ダーインスレイヴ」を操る神闘士。陰から人知れずアスガルドを守る家系の出身。ロキの暗躍に気づいて、自らエインヘリヤルとなり、体内にオーディーンローブを隠していた。死者の間「ヘルヘイム」で童虎と対峙。童虎の攻撃を受け像を破壊させるが、その反面リフィアの殺したりと行動の意図が見えないヤツでした。リフィアを殺され怒りに燃えるフロディと対峙、腹部を撃ち抜かれて絶命する。ガルム=北欧神話に登場する番犬。
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2015年10月24日

「聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-」(10)

 では本作に登場するメインキャラクターをご紹介しましょう。

○リフィア / 久川綾



 本作のヒロイン。アスガルド・ワルハラ宮の侍女。神闘士のフロディの屋敷に仕えていたが、ヒルダによりワルハラ宮に仕えることとなる。ヒルダからアンドレアスの企みを聞き、それを阻止するために黄金聖闘士に協力を求める。アンドレアスにより操られて黄金聖闘士の復活を行うが、実は自覚はないもののオーディーンの地上代行者であり、復活した邪神ロキ打倒に協力する。

○ヒルダ / 堀江美都子



 前任のオーディーン地上代行者。突如倒れ病となりアンドレアスによって幽閉されていたが、リフィアにアンドレアスの野望を打ち砕き、アスガルドを次代へ繋ぐよう指示するほか、救出したアイオロスに真実を告げドラウプニルを与えるなどの支援を行った。アスガルド側ではテレビシリーズと共通のキャラクターはこのヒルダとフレア、神闘士のジークフリートの三人だけですが喋るのはヒルダのみ。登場する場面は少ないですが、それでも堀江美都子さんが再びヒルダを演じてくれて嬉しい限りです。

○フレア
 ヒルダの妹。姉共々アンドレアスにより幽閉される。本作には登場するも一言も発していない。

○アンドレアス・リーセ / 関智一



 ヒルダを幽閉してオーディーンの地上代行者となった男。かつてはワルハラ宮の医師。邪神ロキに憑依されユグドラシルを復活させ、黄金聖闘士の力を利用してグングニルの槍を甦らせこの世を支配しようとする。

○ロキ / 関智一
 アスガルドの大いなる邪神。ワルハラ宮殿に安置された壺に封印されていた。地上の支配を企て、黄金聖闘士の小宇宙を利用し、アスガルドの大地の力を使いユグドラシルの邪悪なる実からグングニルの槍を復活させた。神聖衣を纏った黄金聖闘士たちとの最終決戦に敗れ再び封印される。

○ポセイドン / 難波圭一
 黄金聖闘士達の小宇宙に魂を呼び起され登場。黄金聖衣をエリシオンに送ることを提案する。なんか取って付けたようなポセイドンの登場でしたが。。。

○ヘレナ / 山崎和佳奈


こんな厳しい顔のアフロディーテは見たことがありません。

 デスマスクが気にかける花屋の娘。多くの弟、妹たちと暮らす。病にかかっており、ファフナーに治療してやるという名目で病院に運ばれ、生気を吸収されオーディーンサファイヤ生成に使われる。ファフナーを圧倒したアフロディーテが救出したが手遅れで、アンドレアスの出現でアフロディーテが倒れた後、神聖衣を纏ったデスマスクがアンドレアスを退けるも息を引き取る。
posted by KAZU at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2015年10月22日

「サイボーグ009VSデビルマン」を見る



 期間限定の短期公開なので早速見てきました。画風の大きく異なる二作のコラボでしたが、それほど違和感はなく、というよりサイボーグを見る時はサイボーグ風、デビルマンを見る時はデビルマン風だと頭で切り換えているんでしょうね。テーマは分かりやすくて予想していたよりおもしろかったです。詳細はまた後日に。
posted by KAZU at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

一番くじ「夏目友人帳〜ニャンコ先生の食卓〜」



 サークルKサンクスの一番くじ「夏目友人帳〜ニャンコ先生の食卓〜」を買ってみました。でっかいぬいぐるみ(A賞)を狙うもE賞(笑)。
 くわえているのがえび天とシャケ。えび天の方は目を開いていますが、シャケの方は目を閉じてます。えび天の方をチョイス。このえび天がまたリアルでおいしそうです。
posted by KAZU at 07:23| Comment(2) | TrackBack(0) | Journal