2015年09月06日

「のだめカンタービレ フィナーレ」(1)



 「のだめカンタービレ フィナーレ」全話鑑賞。

 「のだめカンタービレ フィナーレ」は2010年1月から放映されたシリーズ3作目のラブコメ・アニメ作品。「もうこれでお別れデスか?」と破局をにおわせるキャッチフレーズながら最後の場面へと物語を進めています。監督は今千秋、シリーズ構成に中島かずき、音楽に松谷卓、のだめオーケストラ、東京都交響楽団、制作にJ.C.STAFF、製作にのだめカンタービレ3製作委員会 (フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、講談社、スカパー・ウェルシンク、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、GENCO)、全11話。



 千秋はオケとの関係も良好にますます調子が上げていくが、千秋との共演を夢見るのだめはオクレール先生にコンテストの参加をダメ出しされ、置いてきぼりになると焦り始める。そんな中で千秋とルイの共演。のだめは千秋とやりたかったことをルイに先を越され、思っていた以上の演奏をされてしまい落ち込む。のだめは千秋の部屋で演奏会帰りの千秋を待ち、コンサート成功の祝杯をあげ、一晩を共に過ごす。翌朝イタリアへ発つ千秋にのだめは「先輩、結婚してください」とプロポーズする。ドラマ版では千秋がのだめの厳しい音楽への道に手をさしのべるか、平凡な人生を取るか、結構浮き彫りにして扱っているが、アニメではやっとここに来て主題を投げかけています。千秋はこのプロポーズの中にのだめの「逃げ」を感じ、表面は冗談に取ったふうにかわしてしまいます。



 千秋を訪ねて来たシュトレーゼマンは落ち込んだのだめに「千秋のことなんか忘れて僕と一緒に行きますか?」と悪魔の手をさしのべます。それに乗ったのだめは、シュトレーゼマンのロンドン公演で「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」をひっさげて電撃デビューを果たす。大胆な演奏は大成功をおさめ、ネットでその様子は全世界をかけめぐる。この後、のだめは「もう弾けない」とロンドンから失踪してしまう。シュトレーゼマンに再会したオクレールは「私の生徒に何てことしてくれたんですか」と言っているが、果たしてそうなのか?一気に駆け上がった先に何があるのかなんてわからない。僕はシュトレーゼマンに賛同しますね。



 エジプトを経由してパリに戻ったのだめに、千秋はプロポーズを受けようとアパルトマンを訪ねる。そこでのだめのピアノを聞いて翻意する。「楽しくピアノを弾いて送る人生」を選ばず険しい厳しい音楽の道にのだめを連れ戻す。「今度は俺が連れ戻す」。固い決意です。どちらが正しいのかは僕にはわかりません。大成功をおさめたあともアーチストならばさらに上を目指さなければならない、そんな無限軌道を歩ませるのなら、ここで終止符を打つのも良かったのかもしれません。
 ニナ・ルッツの練習室にのだめを連れていった千秋は谷岡先生が二人に出した課題曲モーツァルトの2台のピアノのためのソナタ、二人の初めての共演曲を弾くことで、のだめをもう一度音楽の世界へ引き戻し、また彼女の愛も引き戻すことに成功します。フィナーレはここにあり。物語は完結しますが、二人の音楽と愛はまだまだ続いていきます。ドラマ版で谷岡先生が言ってました、「それがよかったのかどうか分かるのは10年後か、20年後か、もっと先かも」。

posted by KAZU at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション