2015年08月13日

「のだめカンタービレ」(1)



 巷で噂になったアニメ作品の中で人気を博した「のだめカンタービレ」と「デスノート」の二作は視聴することなく数年が経過してしまいました。人気作品となると時間が経ってしまうと却って見る気が起こらないもので、「ヱヴァンゲリオン」も随分後になってから見たものです。今回たまたまある機会で「のだめカンタービレ」のドラマ編を見て、これはやはり見なければと思った次第。まずは第1期23話を視聴。

 「のだめカンタービレ」は2007年に放映されたクラシック音楽をテーマにしたラブコメ作品。原作は二ノ宮知子の同タイトルの漫画作品。監督はカサヰケンイチ、キャラクターデザインは島村秀一、音楽に松谷卓、のだめオーケストラ、東京都交響楽団、制作はJ.C.STAFF、製作はのだめカンタービレ製作委員会(フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、講談社、スカパー・ウェルシンク、ソニー・ミュージックエンタテインメント、電通、GENCO)

 桃ヶ丘音楽大学のピアノ科に在籍する千秋真一はある日酔って帰宅し、自宅マンションの前で眠ってしまう。目覚めるとゴミの山の中でピアノを弾く女性の部屋にいた。同じ大学のピアノ科でなんと部屋は隣という野田恵、愛称のだめは以後、千秋の部屋におしかけてきてはあれこれかかわってくる。そんな中で千秋はのだめを変態と呼びつつもピアノの才能に期待し関わっていく。音楽活動を通じて千秋とのだめの成長とちょっと風変わりな愛情を描いたストーリー。
 作品の見どころは随所に散りばめられたクラシック音楽と奏者の演奏風景。3Dが用いられているのは実際の演奏者の動きをアニメに起こした人、指、腕、頭の動き。これが実に見事です。「涼宮ハルヒの憂鬱」の「ライブアライブ」で描かれたENOZの面々のドラム&ギターの演奏に当時驚きましたが、3Dということで更に上を行く演奏者の動きです。僕はシンフォニーとコンチェルト、楽器は管楽が好きなんですが、千秋ものだめもピアノ科ということでピアノ曲が多くなりますが、取り上げられた曲も楽しめます。
 千秋とのだめは周りからはカップルと見られがちながら、千秋はのだめを彼女扱いしていませんが、最終話、九州ののだめの実家へ向かった千秋がタクシーの中でのだめを発見。後ろから抱きしめるシーンは原作でも、ドラマでも、アニメでも、千秋の方から動いた名シーン。ホッとします。
posted by KAZU at 10:48| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメーション