
ご存知、「野球狂の詩」に登場する50歳を越えてもなお現役を続ける東京メッツの投手。架空の人物ながらプロ野球の投手でこの人を目標に挙げる人がいるほどに、年齢を超えた激しいモチベーションの持ち主です。水原勇気編では女人禁制のプロ野球の世界で勇気をマウンドに上げたその張本人でもあります。
かつて王貞治さんが引退した時、ホームランも30本そこそこ、まだまだ王選手の域に達しない選手がたくさんいるのに、なんで岩田鉄五郎みたいに代打要員になってでもホームラン記録をのばさないのかなあ…とか思ったものです。たまたま日経新聞の文化欄の「私の履歴書」の今年の1月は王貞治さんでした。当然のことながら引退当時の内幕も書かれておられましたが、プロの選手が選手を続けるのは体力、記録よりも如何に気力、意欲が大切なのかがよくわかりました。その点、岩田鉄五郎は架空の人物ではありますが、尊敬に値する人物です。