2015年01月17日

「EKOEKO AZARAK エコエコアザラク」(1)



 「EKOEKO AZARAK エコエコアザラク」は2001年に公開された劇場用ドラマ作品。「エコエコアザラク」の劇場版作品としては4作目。原作は古賀新一、監督は鈴木浩介、企画に竹本克明・折坂哲郎・松井俊之・円谷粲、脚本は小林弘利、製作はギャガ・コミュニケーションズ、東映ビデオ、制作協力に円谷映像、音楽に北里玲二、笠松こうじ。ギャガ・コミュニケーションズが配給、90分。

 本作の黒井ミサは魔女に覚醒する前の姿が描かれていて、直接魔術を使う場面がない。自らの危機に無意識的に魔術が発動されるのみ。原作ファンとしては少々物足りないけれど、主演の美少女・加藤夏希は弱々しく、精神的にも随分脆いミサを熱演している。原作漫画とはまた違った作品。
 森の中で若い男女5名の死体が発見される。いずれも残忍で異常な殺され方をしており、一人生き残って発見された高校生の黒井ミサは病院に収容されるも、事件当時の記憶がなく、思い出そうとするとパニック障害を起こす状態。その夜、友人2人とカラオケに行き、クラブで3人の男にナンパされてドライブ。そして森の中へ連れて行かれる。勿論男たちの目的は彼女らの体で、3人の男がそれぞれ一人を襲う。そんな中でミサの魔女性が覚醒して男たちも友達も殺してしまう。しかし本人には記憶がない。更にミサの病室に点滴の交換に来た看護婦がまるで凍死したかのように低温状態で死亡し、ミサは病室から姿を消す。警察の捜査の中、ワイドショーの番組担当のディレクター前田はあの手この手を使いミサを魔女に仕立てていく。
 やらせを企てた前田はミサに仕立てた女性をテレビに出演させるが、マスコミのその企てを阻止しようとするミサの友人と精神科医、捜査を担当する刑事たちがテレビ局のスタジオに集ったその時、追い詰められたミサが覚醒する。かくしてスタジオにいた全員が惨殺されることになるが、ミサの所業を証明するものはなにもなく、魔女黒井ミサが誕生する。事件あるいはミサにかかわった登場人物はみんな死亡するという結末を迎える。
 映画はおもしろいけれど、さてこれが「エコエコアザラク」かと言うとちょっと首を縦に振りづらい作品。
posted by KAZU at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮