2015年01月10日

「エコエコアザラクIII -MISA THE DARK ANGEL」(1)



 「エコエコアザラクIII -MISA THE DARK ANGEL」は1997年公開の劇場ドラマ作品。原作は古賀新一の漫画作品「エコエコアザラク」、監督は上野勝仁、脚本に七月鏡一・林壮太郎、音楽に鈴木大介、93分。
 主役・黒井ミサを演じるのは佐伯日菜子。テレビシリーズの続編となっていて、時系列的にも後日談。劇場版作品の中ではミサが魔術を多用して活躍するアクション要素の高い作品なのだけれども、舞台が高校の演劇部の合宿という、殆ど部員しか出てこない閉鎖された空間での出来事で、演じる若い女優さんたちが実に拙い。脚本としておおもしろいのだけれど前2作の劇場版作品とくらべると、せっかくハマリ役の佐伯日菜子のミサなのに残念な一本。
 冒頭明らかに異常な状態の少女の焼死体が発見される。ミサの名を叫んで死ぬ少女のイメージがミサの頭の中に現れる。実は黒幕がミサに送った、罠をしかけたイメージであったのだが。焼死体の遺留品の中に聖ヘイレム学院の演劇部の台本を見つけたミサは学院へ転入し、演劇部員として潜入する。学内にある宿泊施設を利用して夏合宿が行われるが、通し稽古で劇中で演じる儀式が本当の闇を召喚する魔術の儀式であったことから、ミサは上手く儀式を中断させたかに見えた。しかし、黒幕の部長は既に学院内での練習の最中に儀式を忍ばせて、実行に移していた。本当の儀式は初日のミサの入部テストの中で行っていたのだった。ホムンクルスである部長が人に生まれ変わるため、本当の感情を手に入れるため、ミサにイメージを送り、ミサを誘い込み、ミサの体を奪うことにあった。
posted by KAZU at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮