2014年11月01日

「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」(1)



 2014年6月に東映系で公開された劇場用アニメ作品。「聖闘士星矢」シリーズの劇場公開作品としては第6作目を数えることになるが、過去のアニメ作品とは一線を画する設定、内容となっている。原作・製作総指揮は車田正美、監督はさとうけいいち、脚本に鈴木智尋、キャラクターデザインに宮本浩史、音楽に池頼広、製作は「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY」製作委員会(東映アニメーション、バンダイナムコゲームス、バンダイ、三洋物産、バンプレスト、NEXTWING、東映、木下グループ、東映ビデオ、アサツー ディ・ケイ)、93分。「聖闘士星矢誕生25周年記念作」、「車田正美 熱血画道40周年」記念作品。
 原作の「聖域十二宮編」をフル3DCGアニメーションで制作、見た目も、基本設定も、キャラクターによっては性格もかなり変更されていて、過去作品にこだわることなくひとつの新作として見る方が楽しめる。過去作品を見ていなくても背景が理解できるように冒頭部分できちんと導入部が描かれていて、ファン以外にも分かりやすい配慮がしてある。クライマックスがゴテゴテしすぎているところを除くと、かなり見る前より印象が上がった、期待以上の出来。
 16年前の聖域、アテナの化身である赤ん坊を殺そうとした教皇の手からアテナを救い出し、聖域を脱出したサジタリウスの黄金聖闘士アイオロスは教皇により逆賊の汚名を着せられ討伐を命ぜられた黄金聖闘士の手によって倒されるが、ヒマラヤ山中で冒険家・城戸光政に遭遇、絶命前に事情を語ってアテナを託した。城戸光政はアテナを育てると共に聖闘士の素質のある少年たちを修行に出していた。光政が亡くなった後、アテナ16歳の誕生日に執事・辰巳から出生の秘密を聞かされた沙織はアテナを守る青銅聖闘士たちと共に聖域へ向かう。
 原作との大きな違いは、沙織が16歳になるまで全く自分の出生を知らず、聖闘士の存在も星矢達の存在も知らなかったということ、到底アテナの器には似合わない非常にひ弱な性格、辰巳は聖域には出向かず屋敷で沙織の無事を祈っていること、十二宮では順にひとつの宮を通過していく過程が省略されて描かれ黄金聖闘士が集合していること、サジッタのトレミーは城戸邸にて沙織を襲撃して矢を射るが、矢は沙織の命を直接奪うものではなくその傷から小宇宙が漏れ出て力を奪うものであったこと、などなど。殊にこの最後の設定変更は沙織が十二宮の戦いに意識を持ったまま星矢たちと同行することができたので、劇場版としては重要な変更ですね。
posted by KAZU at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション