
第1話「一夜限りのサーカス」
巴里で墓荒らしが頻発する。怪人が遺体を使って次の企みを練っていた。グラン・マは花組のメンバーに夜の墓のパトロールを命じる。花火とコクリコは夜のパトロールの最中に、フィリップの墓のある墓地に来た時に、花火の父北大路正道男爵とばったり会ってしまう。たとえ肉親であっても巴里華撃団の秘密を知られるわけにはいかず、コクリコは花火が「巴里華撃団」というサーカス団に所属していると苦しい言い訳を言ってしまう。グラン・マはサーカスの団長となって、一夜限りのサーカス団に北大路男爵を招待する。しかし、そのサーカスの会場に怪人が現れる。花火の弓矢が炸裂する一話。
第2話「メル・シー・スパイ」
英国が巴里華撃団の秘密を探ろうと画策する。シャノワールが怪しいとにらんだ英国スパイは劇場を探索にやってくる。折しもグラン・マが留守の日。英国貴族が女王からいただいた家宝の懐中時計をメルとシーが迷いこんだオウムに気を取られる隙に盗まれてしまう。警察による強制捜査を回避するために、グラン・マは花組に捜査を命じ、メルとシーには暇を出すのだが…。メルとシーは責任を感じ、怪しい男を追っていき、男が時計を盗まれた英国貴族と同席するところを目撃するも捕らえられてしまう。拷問にかけられる二人。二人の危機を知らせに来たグラン・マの愛猫ナポレオンのおかげで二人は無事救出される。時計はロベリアが盗賊から取り戻し、時計の盗難が英国貴族の自演のごとく見せかけ、英国の強制捜査を免れたばかりでなく、逆に圧力をかけることに成功する。メルとシーの活躍が見どころ。

第3話「雷の尖塔」
巴里から日本へ帰国した大神から「隊長を中心に、一丸となって、巴里の平和を守ってくれ」という手紙が届く。隊長を指名せず帰国した大神の意図を測りかねるグラン・マ。この手紙で隊長問題に火がつき花組は紛糾する。そんな折、巴里を憎むトゥールネル伯爵は財界の力を借り、錬金術を使って怪物を作り上げ、闇の力をエッフェル塔に注ぎ込む。怪物と化したエッフェル塔は巴里の街を破壊するが、一時隊長となったエリカを中心に花組は怪物を撃滅することに成功する。巴里を愛するエリカと憎むトゥールネル伯爵の会話が見どころです。しかし財界はトゥールネル伯爵に対して「先行投資ですから」と全面協力するが、破壊された巴里復興にお金が動くことを計算に入れていた。何とも醜い考えに愕然とする。