
今日、やしきたかじんさんの訃報が流れました。食道ガンや喉のポリープ切除で復帰後もあまりもたなかったので再復帰は難しいだろうと思っていましたが、まさか亡くなるとは驚きました。
さて、アニメファンにとってやしきたかじんさんというと劇場版・機動戦士ガンダム三部作の第一作目の主題歌「砂の十字架」ですね。「宇宙戦艦ヤマト」で火のついたアニメブームがこのガンダムで巨大ロボット、更には人間ドラマにスポットが当たって方向変換した結果、爆発的人気でテレビ版をリメイクして劇場版に仕立てたものです。
僕がやしきたかじんという歌手を知ったのもこのレコードでした。この「砂の十字架」は谷村新司の作詞・作曲で、今聞くとたかじんさんが歌っていてもべーやんを思い浮かべる程の谷村節です。それに対してB面の「スターチルドレン」は作詞が井荻麟(富野喜幸監督)、作曲はやしきたかじんで、色濃いたかじん節になっています。当時、この劇場版を見た世代の友達に「砂の十字架」と「スターチルドレン」のいずれが好きか聞いてみると意見が半々です。僕はやはり、ライリ〜ライリ〜ライリリラ〜の冒頭のメロディが印象的で「砂の十字架」の方が先に頭に浮かびますが、両曲共に、さすがたかじんさん歌は上手いです。 あの歌声が二度と聞けなくなったことは寂しいことです。
後に聞いたたたかじんさんと「ガンダム」「砂の十字架」との確執はここでは置いておきましょう。劇場版第二作と第三作の主題歌を歌った井上大輔さんが子供たちから「ガンダムのおじさん」と呼ばれるようになったのとは真逆。不幸な話ですが、アニメとは直接関係がありませんから。