2013年11月30日

「戦闘妖精雪風」(3)



★キャラクター&キャスト
 DVDのジャケットはキャラクターデザインの多田由美の画だったかな、実際のアニメキャラとはちょっと違いますね。DVDジャケの方がよりその出身国の人間らしいクセがあります。アニメキャラは余りクセが強くなくて、平均的。深井零は日本人に見えないし、ブッカーはアメリカ人かイギリス人かわかりません。

○深井零(ふかいれい)/堺雅人
 本作の物語の中心人物。しかしながら主人公ではない。FAF少尉、後に中尉。特殊戦3番機「雪風」パイロット。無口で他人と交わらない性格。上官のブッカーにのみ心を開く。本編ではモノローグはなくて心理の描写がないので、最後まで謎の人物だった。

○ジェイムズ・ブッカー/中田譲治
 FAF少佐。特殊戦の戦隊指揮官。イギリス出身。ブーメラン製作が趣味。主人公が誰かと言われれば、やはりこの人だろう。零と反対で感情をあらわにする性格。物に対して蹴飛ばしたり殴ったり結構ありました。

○リディア・クーリィ/麻上洋子
 FAF准将。アメリカ合衆国出身。事実上のフェアリィ空軍司令官。ブッカーを信頼しつつも、何度も真実を告げずに利用するあたりは大化け猫である。麻上洋子さんにしては渋い役どころ。准将ですからある程度は非情なところがないと務まらないでしょうが、零とはまた異なった感情を見せない人物を上手く演じています。

○エディス・フォス/山田美穂
 FAF大尉。アメリカ合衆国出身。特殊戦所属の軍医。意識不明から復帰した零を担当する。クーリィ准将とは親戚、彼女「叔母様」と呼んでいる。登場人物の中では一番まともかも。

○リン・ジャクスン/池田昌子
世界を駆け回るおばさんジャーナリスト。アメリカ合衆国出身。幼少の頃見たジャムの最初の攻撃に触発されてその脅威を描いた小説「ジ・インベーダー」を著す。南極洋上でブッカーと零に直接会うことに。

○トマホーク(トム)・ジョン/矢尾一樹
FAF大尉。電子工学の専門家、ネイティブアメリカン。先天性の心臓病であったため人工心臓を移植している。OPERATION 3で登場した時は既にジャムによる複製人間であり、それを知らずに人間として行動していた。

○アンセル・ロンバート/土師孝也
 FAF大佐。情報部の中心人物であり、上からは危険視されていた。撤退作戦時は蚊帳の外で、上の予想通りジャムの行動を誘導した。最後にFAF大佐として報告をし、雪風の攻撃に人として果てる。

○ヒロシ・ヤザワ/長克巳
 前線基地のFAF少佐であった。ジャムによる複製人間として登場し、消息を絶った雪風、零とバーガディシュを捕らえ、雪風のセキュリティ解除コードを聞きだそうとした。ある意味ジャムが複製人間を介して人間と初めてコンタクトを取ったことになる。

○マーニィ/田中敦子
 ヤザワと同じ前線基地に所属する看護婦。やはり複製人間であったが零に対しては実に愛情深く接し、零がヤザワを撃ち殺して溶けていく場面でも静かに零を見守った。
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2013年11月27日

「戦闘妖精雪風」(2)



 では改めて作品のご紹介を。「戦闘妖精雪風」は2002年から2005年にかけて製作・発売されたOVAで、原作は神林長平の小説「戦闘妖精・雪風<改>」及び「グッドラック 戦闘妖精・雪風」。原作は“戦闘妖精”と“雪風”の間に中黒があるが、OVAのタイトルには中黒がありません。監督は大倉雅彦、キャラクターデザインは原作の画を担当した多田由美、3D特技監督に竹内敦志、音楽に三柴理、塩野道玄、Clara、協力 - 航空自衛隊、アニメーション制作はGONZO DIGIMATION、製作はバンダイビジュアル、ビクターエンタテインメント、GONZO、全5巻。制作期間が長かったために担当したスタッフは若干異なるようだ。第1巻「OPERATION 1」と第5巻「OPERATION 5」は45分立て、他は30分立てになっている。
 設定に関する描写がかなり乏しい作品で、原作を読んでいる人には分かりやすいが、初めて見る人には難解だと思う。殊にメカの部分については僕も原作や資料を参考にさせてもらってやっとこさ理解した。テーマにかかわるところなので、もうちょっと詳しい説明がほしいところだけれど、尺が限られるOVAということで仕方ないのかも。

【OPERATION 1】
南極に突如出現した超空間通路を通じて謎の異星体ジャムが侵攻してくる。地球防衛軍はホームで敵を駆逐して通路の反対側、惑星フェアリィにジャムを押し戻して封じ込めた。しかし敵のホームでは戦闘が膠着して30年以上が経過していた。フェアリィ空軍特殊戦第5飛行戦隊のパイロット深井零は愛機「雪風」と共に戦闘情報を収集することが任務だった。上官ブッカーの「必ず帰還すること」との命令を受けて、出撃するが味方と同型機の戦闘機から攻撃を受ける。それがジャムであると判断した雪風は撃墜するのだが、果たしてどうであったのかは不明。軍の査問の後、任務に復帰した零の前に再び所属不明機が遅いかかり、雪風は大破して動けなくなる。零を強制射出して、データを友軍の偵察機に転送、その後撃破されてしまう。

【OPERATION 2】
 雪風に強制射出され命を取り留めた零だったが、意識不明の重体となる。軍で押し進められる無人機の導入に、ブッカーは「戦うのは人間だ」と零の復帰を想定して無人機にコクピットを設けて有人化した新たな雪風を開発する。
 そんなある日ジャムの攻撃に出撃した編隊がエンジントラブルとなり、情報収集中だった無人偵察機がジャムを撃退するのだが、次の瞬間、友軍機に攻撃をしかけてきた。この事件がきっかけで無人機開発計画に支障が生じ、零は有人機パイロットとして復帰を認められる。その裏には無人機への不安と有人機の継続実験の意図が隠されていた。

【OPERATION 3】
 フェアリィ星の防空の要、2機の巨大空中空母のバンジーの内の1機が着陸してくる友軍機を撃墜するという事故が起こる。調査のため零と技術大尉トマホーク・ジョンの二人が雪風でバンジーIVへ向かう。バンジーに着艦した二人は調査を始める。そして零はバンジーがジャムに犯されているという疑いを深める。突如転進して友軍の基地へ向かうバンジーに撃墜用ミサイルが発射される。バンジーを脱出しようとする零の目の前でジャムが人間をコピーして複製人間を作る光景が広がる。脱出用リフトを手動で操作するトマホーク・ジョンは自分がジャムの複製人間であることを認識して、零を一人で脱出させ、バンジーと共に果てる。

【OPERATION 4】
 人類の技術、兵器、そして人間までもコピーしてジャムは戦局を対等あるいはそれ以上に有利に進めていた。そんな中、新型エンジンの燃焼テストのため零とブッカーは地球へ赴く。地球大気圏内での燃焼テストのため通路を通って南極へ向かうが、ジャムの三機編隊も同時に侵攻してくる。南極洋上の日本海軍は応戦するもジャムの力に歯が立たず、空母に体当たり攻撃をかけてくる。雪風は間一髪でジャムを撃破するも燃料切れのため空母に着艦、補給を受けることになる。その空母にはジャーナリストであり「ジ・インベーダー」の著者リン・ジャクスンが取材のため乗艦していた。リン・ジャクスンはここでブッカーと零にコンタクトを持つことになる。

【OPERATION 5】
 ジャムによる総攻撃が想定される中でクーリィ准将はライトゥーム中将とリンネベルグ少将をお茶会に招待していた。ブッカーと零、エディス大尉同席していた。そのお茶会の最中にジャムの総攻撃が開始される。ジャムの攻撃に次々と破壊されるフェアリィ空軍であったが、それは実は軍首脳が仕掛けた罠。ジャムに汚染された機器と複製人間を分離してフェアリィ空軍を 全軍地球へ撤退させ、超空間通路をも破壊する作戦であった。ジャムへ寝返ったアンセル・ロンバートをまだ人間であることを認めたまま攻撃する雪風。そして撤退作戦が開始された。しかし雪風と零に興味を持ったジャムは総力をもって通路への行く手を遮ろうとする。雪風を地球への手土産にしようとしたライトゥーム中将だったが、撤退には雪風の出撃が必要とクーリィ准将は雪風出撃をブッカーに命じる。全軍からの援護を受けた雪風と零は通路へ突き進みまばゆい光の中に消える。全軍撤退は成功し、故郷に帰ったブッカーをリン・ジャクスンが訪ねる。
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2013年11月23日

「戦闘妖精雪風」(1)



 今年「戦闘妖精・雪風」がトム・クルーズの主演で実写化されるというニュースが流れたようで、そのせいかGyaO!でOVA全5巻の無料配信があった。「戦闘妖精・雪風」は友人が好んで読んでいたので、それに影響されてOVAを見たが、何せ2002年に第1巻「OPERATION 1」が出て、第5巻「OPERATION 5」が出たのが2005年。レビューはその当時記事にしているが、丸3年よくぞスタッフのモチベーションが下がらなかったものだと感心する。戦闘場面のCGは評価が高いようで、ここに時間を要したのかなとも思うのだけれど。
 8年ぶりに5巻を通して見て最後の「OPERATION 5」は覚えていたが、前の4巻はストーリーさえ殆ど覚えていなかった。4巻を見てからインターバルが長すぎて記憶のなかでストーリーが繋がっていなかったのだろう。もっとも各巻のエピソードそれぞれに繋がりが乏しいので基本設定を理解していればバラバラに見ても楽しめる作品ではある。
 南極に突然出現した「超空間通路」を通して異星体が侵攻して来る。地球人にしてみれば通路からしか侵攻して来ることができない敵をホームベースである地球から排斥して押し戻すことはたやすかったようで、通路を通して向こう側にある惑星フェアリィに謎の異星体ジャムを封じ込めることに成功した。しかしアウェイでの戦いは膠着状態のまま30年が経過していた。FAF(フェアリィ空軍)の特殊戦第五飛行戦隊は偵察機でジャムとの戦いを精査して、友軍を犠牲にしてもその情報を持ち帰るという任務を遂行してきた。それ故、友軍の兵士にさえ「死神」と呼ばれていた。
 そんな特殊戦隊に配属された深井零少尉(後に中尉)は高度な人工知能を搭載した戦闘機「雪風」と共に日々ミッションを繰り返す。やがて人工知能と零との間に機械と人を超越した関係がむすばれて「複合生命体」と呼ばれる形へと変化していく。
 この作品のテーマはジャムとの戦いで無人戦闘を押し進める軍首脳と、戦いは常に人あってのものとこだわる特殊戦の指令ブッカーのこだわりを通して、「人」の存在意義を問い、機械化への警鐘を鳴らしている。
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2013年11月19日

「その声を覚えてる」

 河野マリナの3枚目のシングル、「物語シリーズセカンドシーズン」の第2エンディング。ファンからの評価も高く、CDの売り上げも前作の「たからもの」より多いのですが、僕の歌の好みとしては「夏目友人帳 肆」のエンディング「たからもの」の方が二段階くらい上だと思うのですが、さて。「たからもの」の方はしっとりと歌詞を聞かせるタイプの曲で、曲のタイプが違うので単純に比較はできないですけどね。
 驚いたのは曲の方ではなくてジャケットの雰囲気。「たからもの」は聞いて即気に入って初回限定版の方を買ったのです。そのジャケットがこれ。



 で、今回の「その声を覚えてる」の通常版のジャケットがこれ。



 雰囲気が全然違うのでびっくりしました。シングルとしては1年半ぶりのリリースになりますから、23歳の彼女にとっては僕などよりも遥かに長い時間ですから、成長もしますしね(笑)。
 曲は「物語シリーズ」に共通のエンディングにしては比較的飛ばすテンポの速い曲です。
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2013年11月17日

「tiny lamp」



 この秋アニメの主題歌の中で爽やか系元気の出る歌一番、でしょ。 「ぎんぎつね」のオープニング、fhanaの2枚めのシングル。林英樹作詞、佐藤純一作曲、fhanaの編曲。
 ともかくノリのよい曲でメロディラインも編曲も素晴らしい。歌詞も作品の世界観とピッタリで繰り返して聞いていて飽きがきません。
 「ぎんぎつね」も心あたたまるファンタジーアニメ、おすすめ。

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2013年11月10日

「ラザニア」



 昨日、お昼ご飯にニッポンハムのインスタントラザニアを作ってみました。なかなかいけますね。

 さて、アニメでラザニアというとコレしかないでしょ。1987年にテレビ放映された「宇宙船サジタリウス」。サジタリウス号の副パイロットを務めるラナの好物。ことある毎に「ラザニアが食いたい」とのたまわります。ラナは奥さんのナラと7人の子供との9人家族。ラナは奥さんの手作りラザニアを食べるのが楽しみなのであります。
 「宇宙船サジタリウス」の原作者はイタリア人のアンドレア・ロモリ。この当時平たいパスタであるラザニアはそれほど日本国内では知られておらず、このアニメがラザニアが何であるかを知らしめた功績は大きいです。ラザニアはイタリアでは家庭料理とのこと。

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2013年11月06日

映画「009ノ1 THE END OF THE BEGINNING」(2)



☆キャラクター&キャスト
・ミレーヌ・ホフマン/岩佐真悠子
 本作の主人公。強靱な身体修復能力を持つ女サイボーグ。最終兵器は両乳首から発射する銃弾。

・020 (ゼロトゥエンティ)/竹中直人
 ミレーヌのボス。諜報機関の上司から命令を受けミレーヌにミッションを指示する。

・Dr.クライン/杉本彩
 “ウエスタンの頭脳”と呼ばれる大科学者。サイボーグ研究の権威。イースタン・ブロックに拉致されていたが、己が実験の成果を出すためには人命も政治も全く省みない非情の女。実は寝返っていてウエスタンに帰るつもりはなかった。自らが作ったアンデッドサイボーグのコントロールが失われ殺される。ミレーヌの手で脳のみが保存されて持ち帰られる。

・ナカタニ/あべまみ
 020の秘書役、めがねの女性。

・ソガベ/横山一敏
 ウエスタンの特殊部隊の隊長。

・シェリン/市道真央
 かつてミレーヌに助けられた情報屋。追われるミレーヌを助ける。今回が最後の仕事と決意していたがDr.クラインにサイボーグにされてしまう。幼い弟がいるが、事件後ミレーヌの要望で諜報機関に保護される。

・スティンガー/阿部亮平
 イースタン・ブロックから逃れてきた人を助けるふりをしてその臓器を売りさばくディーラー組織のボス。

・バタフライ/緑川静香
 蝶の入れ墨をしたスティンガーの情婦。刃物を仕込んだ扇が武器です。

・クリス/木ノ本嶺浩
 ミレーヌが助けたイースタン・ブロックからの亡命者。実はミレーヌの弟でイースタン・ブロックの諜報員。姉と共に世界を牛耳ろうと企むが、ミレーヌに拒否されミリアムの剣で貫かれて死亡する。

・女サイボーグ・ミリアム/長澤奈央
 Dr.クラインが作ったとされるミレーヌの母に似せて作られた最強のアンドロイド。長澤さんは一言も喋ってないです。完璧なアクション女優(笑)。

・アラン・ラウ/本田博太郎
 裏社会を牛耳る謎の富豪。Dr.クラインの潜伏場所を知っておりミレーヌはチェスの勝負に勝って聞き出そうとするが、コイツも最初からその気はなかったようだ。

・イプシロン:佃井皆美
・タウ:人見早苗
・ミュー:下園愛弓
 いずれもイースタン・ブロックの女諜報部員。
posted by KAZU at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮