
「物語シリーズ」の第2シーズン、原作を既に読んでおられる方にはそれ程のショックはないのでしょうが、「化物語」に比べると展開がすさまじくて、かなり複雑な心持ちで鑑賞しています。だいたい暦が次々と怪異に出会うことが凄いというか、それは自身が怪異故に呼び込んでいるのだと言われればそれまでですが。でも、同じ人物がそうそう怪異にまみえるというのはどうなんでしょうね。
それはさておき、「化物語」を見直していてふと気がついたのが「第12話つばさキャット其の弐」の星空。このエピソードは“つばさキャット”になってますが、テレビシリーズの最終回で暦とひたぎのデートのお話。戦場ケ原ひたぎは暦をデートに誘って、満天の星空を見せます。ここでの二人のやりとりは最高に素晴らしいのですが、それは本編を見て頂くとして、今回はこの星空について。
「あれがデネブ、アルイタイル、ベガ、有名な夏の大三角」とひたぎが説明していきます。乙女座の一等星スピカも出てきます、へびつかい座も。その説明は暦のモノローグにかぶって聞こえなくなりますが、画面は星空を描き続けます。この星空、実際の星座をちゃんと描いているのですね。だいたい星空を適当に描くというのはとっても大変なことで自然のお手本にならうのが一番です。そして出てくる星座の最後の方に写真の星座が。ひたぎは7月7日生まれ、そう、これは蟹座です。真ん中の四角形の中M44 (積尸気・せきしき) があるわけですが、「聖闘士星矢」ならともかく、それは描かれていません。まあ間違いといえば、蟹座に天の川が流れているように描かれていますが、実際はここには天の川はありません。
実は蟹座は一等星はないのですが好きな星座のひとつ。都会では街灯に埋もれてしまって見えない星座ですが、暦とひたぎのごとく真っ暗な空で蟹座を見上げてみたいものです。