2013年08月31日

「精霊の守り人」(4)



 作品の主題はキャッチコピーである「運命には勝てない、だけど運命には負けない」に集約されていると思う。運命に立ち向かう姿勢、けして諦めない姿勢、チャグムは運命の間に揺れ動くけれどもバルサはぶれない。ここが二人の決定的な違いだと思う。僕自身は運命 (宿命) というものは逃れることができないもの、人の力の及ばないものと思っているので、必ずしもこの作品の結末には納得はしていないけれど、諦めなかったから何とか卵喰いを防ぎきることができたとも言える。

☆主題歌
 最後主題歌を。
◎「SHINE」
 オープニング主題歌。アンデス山脈を思い浮かべるほどに雄大ではないけれど、スケールの大きなオープニング映像と歌が魅力的。誰の歌?と思わず聞き耳を立ててしった。クレジットを見て納得したが、歌はL'Arc〜en〜Cielの歌う「SHINE」。お見事です。
(作詞:hyde、作曲:tetsu、編曲:L'Arc〜en〜Ciel・西平彰)



◎「愛しい人へ」
 エンディング主題歌。こちらは既出記事をご覧ください。
(作詞・作曲・歌:タイナカサチ、編曲:安部潤)

◎「ナージの唄」
 本編で水妖の卵を安息の地へと運ぶと言われる鳥・ナージを歌った民話。断片的に何度か出てくるが、最終話でほぼ全体が歌われる。
(作詞:ジョン・ナージル、作・編曲:川井憲次)
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2013年08月28日

「琉神マブヤーキャンディー」



 友達から沖縄のお土産にいただきました。
 特撮ファンには知名度の高い「琉神マブヤー」ですが、直接テレビで見ることができないというのがなんとももどかしい。これほどまでに地方色の濃いヒーローものは他にないと思います。
 「カード入り!!」の中身はシークワーサーキャンディーとブドウキャンディー、それから「オニヒトデービル」のカードでした。

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2013年08月25日

ヒプシロフォドン



 「マリア様がみてる・春」の第2話「黄薔薇まっしぐら」で花寺学院高校の講師・山辺先生が江利子さまを見てイメージした恐竜。本編では訳が分からぬまま祐巳が図書館で恐竜を調べていて蔦子に声をかけられた時にちょろっとだけ図鑑が見えただけしか登場していません。
 ジュラ紀末期に現れ白亜紀後期に絶滅したグループで白亜紀前期に全盛を迎えた鳥脚類の小型恐竜。祐巳が見ていた図鑑から江利子さまを思い浮かべるのは難しいですが、僕が持っている図鑑で見てみると何となくわかります。
 右下の人とヒプシロフォドンの大きさの比較図からみると山辺先生から見た江利子さまが想像できそうです。


(成美堂出版刊、小畠郁生監修、ポケット版恐竜図鑑 (2002)」)
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2013年08月24日

「精霊の守り人」(3)




★キャラクター&キャスト
 キャラクターの続きを。

○ヒビ・トナン / 石森達幸
 新ヨゴ皇国の星読博士の長、聖導師。

○ガカイ / 中博史
 新ヨゴ皇国の文官、チャグムの教育係。サグムの命でシュガの部屋に入ったところをシュガと口論になり倒され、それがきっかけでシュガが失脚するが、シュガの復権とともに失意の中で無気力に暮らしていた。シュガに頼まれ秘文解読に尽力しチャグムを助ける手がかりを見つけ出す。

○帝 / 斧アツシ
 新ヨゴ皇国の最高権力者。サグム、チャグムの父。水妖の卵を産みつけられたチャグムを国防のため暗殺しようとするが、全ては国のためであり、冷静にまた非情に優先順位を判断する有能な人物、孤高の人。その時点の情報ではチャグム暗殺の判断は正しいものと僕も思う。

○サグム / 小林良也
 新ヨゴ皇国の第一皇子。チャグムの異母の兄。もともと病弱であったため皇太子の激務に眠るように崩御した。

○二ノ妃 / 篠原恵美
 新ヨゴ皇国の第二妃。チャグムの母。

○狩人
 新ヨゴ皇国、帝直属の精鋭部隊。4人がかりであったがバルサに大きな傷を負わす程の手練の持ち主たち。バルサが止めをささなかったことに不審と怒りを持っていたが、「これから人助けをするのに人を殺してどうする」という言葉に和解。チャグムをラルンガから死守した。キャラクターの中で唯一美形の面々を揃えている。
モン (お頭) / 楠見尚己
ジン:松風雅也
ゼン:望月健一
ユン:川田紳司
ライ:斧アツシ
タガ:福原耕平
スン:増田裕生
ヒョク:笹田貴之
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2013年08月19日

「精霊の守り人」(2)



★キャラクター&キャスト
 キャラクターデザインが僕の好みです。美形でなくかと言ってごつごつしていなくて。

○バルサ / 安藤麻吹
 本作の主人公。カンバル人の女用心棒。本編で年齢は述べられていないが30代前半といったところか。「短槍使いのバルサ」と呼ばれ凄腕の短槍使い。祖国の政権争いに父が係わったことから命を狙われ、父の友人であり国一の短槍使いジグロ・ムサと共に国外に脱出した。ジグロから短槍を習い、用心棒を生業としている。

○タンダ / 辻谷耕史
 ヨゴとヤクーの混血。当代一の呪術師トロガイ師の弟子、バルサの幼馴染み。呪術より薬草治療に長じている。

○トロガイ / 真山亜子
 ヤクーの老婆。当代一の呪術師でタンダの師匠。老人とは思えぬ呪術・気力・体力を持った人で帝の精鋭部隊狩人の面々もあっさりと退ける。カッコいい婆さんです。

○トーヤ / 浅野まゆみ
 新ヨゴ皇国で何でも屋を営む少年。バルサの手助けをして、タンダやトロガイに連絡をとったりと力を貸した。物語中盤、バルサの計らいで店を持つ。若いが腕のいい何でも屋。

○サヤ / 広橋涼
 孤児で、同じく孤児であるトーヤの妹だが、実の妹ではない。兄の仕事を手伝う。

○チャグム / 安達直人
 新ヨゴ皇国の第二皇子、物語開始時は11歳、後に12歳となる。ニュンガ・ロ・イムに卵を産みつけられニュンガ・ロ・チャガ(精霊の守り人)となったため父・帝から命を狙われる。水妖の卵を孵したのち英雄として宮に帰還する。第一皇子である兄・サグムが亡くなったため、最終話で皇太子となる。

○ジグロ・ムサ / 西凛太朗
 カンバル人。カンバルの最高の武人「王の槍」の最高位「一の槍」。友人カナルの頼みでバルサを連れて国外に脱出。追手である九人の「王の槍」全てを倒して退ける。バルサの育ての親であるが、病で亡くなる。「銀河英雄伝説」のシュタインメッツを思う浮かべる顔だち。追ってを全て殺して退けるところがいい。こういう話、数にものを言わせた追手に殺されるパターンが多いですから。

○シュガ / 野島裕史
 新ヨゴ皇国の星読博士。チャグムの教育も担当しており、チャグムがバルサと逃亡した後も生きていることを信じて手を尽くす。その手腕から聖導師に次ぐ要人となる。
posted by KAZU at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

全世界同時配信



 昨日8月18日は僕の誕生日でしたが、その18日に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の第14話〜第16話(最終回)の全世界同時配信がありました。
 終わってしまったので書きますが、この企画を聞いた時にファンにとっては迷惑至極な企画だと思いました。蓋を開けてみれば予想通りで席を予約しているかお金を払って席を確保するかしないと生放送は全くダメ。日本はアニメファンが多いとは言え所詮アニメファン、全人口からみればごくわずかな人数ではありますが、集中すればさばき切れない程の人数。まだまだそのわずかな人数でもさばける程のネット環境でもないということでしょうか。
 予想していたことなので早々に断念して、後からオンデマンド配信でゆっくりと見させていただきました。原作はこんなことになっていたんですね。黒猫ファンとしては彼女の号泣が何とも痛かったです。レビューはまた落ち着いてからゆっくりと。
posted by KAZU at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2013年08月18日

「精霊の守り人」(1)



 「精霊の守り人」は2007年にNHK/BS2で放映されたファンタジー・アドベンチャーアニメ作品。BS2の放送時に情報を得て何とか見てみたいと思ったものの叶わず。後にNHK教育テレビで再放送されたそうだがこちらは全然知らずで、さらに後にネット配信された時に5話まで見てずっとそのままだった。今回GyaOの無料配信があってやって全話見ることができた。
 原作は上橋菜穂子の小説「守り人」シリーズで、その根幹部は同タイトルの「精霊の守り人」、一部シリーズの他の作品の部分を引いているとのこと。監督は神山健治、音楽は川井憲次、制作はProduction I.G、製作は「精霊の守り人」製作委員会(電通、ジェネオンエンタテインメント、NHKエンタープライズ、Production I.G)。30分1話完結で、全26話。キャッチコピーは「運命には勝てない。でも、運命 には負けない。」。
 独特の世界観を持つ架空の世界を舞台にした作品で、明らか古代の日本をモデルにしているがキャラクターデザインが素晴らしい。種族や国と言った設定を見事に表していて、個々のキャラクターは魅力的だ。殊に主人公のバルサの年・格好が美人でなく、男っぽくもなく文字の世界を原作にしているとは思えないような素晴らしいマッチ感がある。
 舞台は人の住むサグと、人には見えない異世界ナユグが同時に同じ場所に存在するという架空の世界。並行世界だが今までの作品ではその世界は全く別のもので接点はなく交差することもないのだが、この作品では日常的に接点が存在し、時期によっては交差して行き来が可能になるという設定になっている。槍使いの女用心棒バルサはたまたま川に落ちて流れに飲み込まれそうになった新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを助ける。彼は水妖ニュンガ・ロ・イムの卵を宿しており、父である帝から命を狙われていた。チャグムの母、二ノ妃はバルサにチャグムの用心棒として、彼を連れて逃げ人知れず暮しそして追手から守るように依頼する。た連れて逃げるよう依頼する。建国史では初代皇帝トルガルが水妖を退治したとされていたが、実はニュンガ・ロ・イムは干ばつから人々を救う水を司る水の精霊であった。その事実を知ったバルサ、そして新ヨゴ皇国の星読博士シュガは、ミュンガ・ロ・イムの卵を食う卵食い・ラルンガからチャグムを守りながら、見事にニュンガ・ロ・イムの卵を孵化させることに成功する。その間に起こる様々な出来事を通してチャグムが運命に翻弄されながらも成長していく姿を描く。
 主人公は明らかバルサであるが、長大な原作の一部で「運命」という主題を描いているためにチャグムが中心に描かれている。
posted by KAZU at 13:10| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション