2012年12月31日

「神様はじめました」(1)



 「神様はじめました」は2012年10月からテレビ東京他で放映されたラブコメアニメ。大筋はシリアスなストーリーながら描写はかなりコメディタッチのちょっと変わった作品。原作は「花とゆめ」連載の鈴木ジュリエッタの漫画。監督は大地丙太郎、音楽は増田俊郎、制作はトムス・エンタテインメント、製作は神様はじめました製作委員会。全13回、14話。第10回のみ2話仕立てになっている。
 桃園奈々生は、父親がギャンブルで多額の借金を残して蒸発、借金取りに家を奪われて路頭に迷っているところ、犬に吠えられて木に登っていたミカゲを助ける。事情を聞いたミカゲは自分の家を譲ると言って奈々生のおでこに口づけをすると、一枚の地図を渡して去っていく。果たして奈々生が地図の場所に行くと古い神社があり、二人の鬼火童子とミカゲの神使・巴衛が土地神であるミカゲの帰りを待ちつつ神社を守っていた。20年間社を留守にしてたミカゲは奈々生に土地神の印を与えて彼女を後継者に選んだのだった。しかし17歳の奈々生に土地神が務まるわけもなく、巴衛も奈々生を認めず妖の世界へ去ってしまう。社を去ることに決めた奈々生は鬼火童子たちに頼んで巴衛に会いにいくが、妖怪たちは土地神を食って力を得ようと襲いかかってくる。奈々生が鬼婆に食われそうになったところへ現れたと巴衛だったが、奈々生は巴衛に助けを請うことなく、口づけで巴衛と神使の契約を結んで絶対服従を命を得て「私を助けなさい」と命じる。ここまでが第1話の内容。
 絶対服従とは言いながら文句タラタラで天の邪鬼の巴衛と短気で勝気で実は心根の弱い奈々生の物語。父親が蒸発して路頭に迷っている娘がそのまま高校生活を続けている仕組みは全く描かれず道理の通らないところも多々あるが、そこはラブコメさらっと流してもおもしろい。最終話では奈々生が神楽を舞い、土蜘蛛を退け、祭を成功させてめでたしめでたしで終了。途中で敵役として登場した妖たちをなぜかみんな仲間に引き入れたのはひとえに奈々生の力だったと思う。そこが「ミカゲが見込んだ娘」たるところか。
posted by KAZU at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2012年12月23日

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(6)



★主題歌
 最後にエンディングを。エンディングは基本的に公式サイトでの一般公募曲によって構成されていて、DVD版では各話もれなく収録されています。各エンディングはキャラクターソングの形を採っていて、クレジットでは作中キャラが歌っていることになってます。残念ながら通常の視聴では一度しか聞くことができないので、なかなか記憶に残りません。良い曲もあるのですがもったいない。

「妹プリ〜ズ!」(第1話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)

「Shine!」(第2話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)

「ほらいずむ」(第3話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)

「白いココロ」(第4話)
歌 - 新垣あやせ(早見沙織)

「オレンジ」(第5話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)

「マエガミ☆」(第6話)
歌 - 田村麻奈実(佐藤聡美)

「Masquerade!」(第7話)
歌 - 黒猫(花澤香菜)

「カメレオンドーター」(第8話)
歌 - 沙織・バジーナ(生天目仁美)

「好きなんだもん!」(第9話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)

「いいえ、トムは妹に対して性的な興奮をおぼえています」(第10話)
歌 - 来栖加奈子(田村ゆかり)

「アキハバラ☆だんす☆なう!!」(第11話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)、黒猫(花澤香菜)、沙織・バジーナ(生天目仁美)

「ただいま。」(第12話GOODEND)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)
 この曲はGOOD END の本編最終シーンから流れた曲。テレビ版の最終話ということで印象も強い上に一般公募ではなくて音楽担当の神前暁氏の手による曲で、格の違いを見せつけています。曲がいいから印象が強いのですよね。

「READY」(第12話TRUE ROUTE)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)

「†命短し恋せよ乙女†」(第13話)
歌 - 黒猫(花澤香菜)

「贖罪のセレナーデ」(第14話)
歌 - 黒猫(花澤香菜)、高坂京介(中村悠一)

「keep on runnin'」(第15話)
歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)
posted by KAZU at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2012年12月20日

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(5)



★主題歌
 オープニングは以前にアップしたClariSのメジャーデビュー曲である「irony」(作詞・作曲・編曲:kz)。DVDで鑑賞したので、テレビ放映版を見ていませんが、テレビ版ではオープニングのない回、エンディングに使用されている回があるとか。
 おもしろいのはオープニング映像が毎回微妙に違っているところ。最初の場面が同じなので「あれっ」と何度も思いながら、違っているところに気付いたのは随分先へ進んでからでした。

 エンディングをご紹介する前に先に挿入歌をご紹介しておきましょう。作中のアニメ「星くず☆うぃっちメルル」の主題歌「めてお☆いんぱくと」。本編中で何度も流れたのでエンディングよりも文字通りインパクトの強い曲です。原作で主題歌の歌詞として書かれている「めてお☆いんぱくと」を忠実に使っているため作詞は原作者の伏見つかさとなっているとのこと。作・編曲は神前暁。作中アニメではメルルが歌っているとされ、先にキャストでご紹介したとおり、メルルの声を当てている声優星野くららの声を田村ゆかりさんが当ててます。エンディングを歌っている他のキャラクターと比べると、さすがゆかり姫、歌唱力が数段上。曲のインパクトも強いのでオープニング以上に印象の強い曲となっています。
posted by KAZU at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2012年12月19日

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(4)



 その他キャラクター。全般的に若手声優さんでかためていますが、田村ゆかりさん、生天目仁美さん、伊藤静さんと中堅どころも加わって個性的なキャラクターを演じておられます。

・赤城浩平(あかぎこうへい)/ 間島淳司
 京介の同級生で友人。

・三浦絃之介(みうら げんのすけ)/井上剛
 京介の通う高校のゲーム研究会部長。留年を繰り返し3年生だが年齢はもっと上。京介が桐乃に頼まれて深夜の秋葉原でゲームを買った時に、終電に乗り遅れ自転車を借りた本人。

・赤城瀬菜(あかぎせな)/伊瀬茉莉也
 赤城浩平の妹。ゲーム研究会部員。黒猫のクラスメイト。ガチホモものを好む腐女子。ゲーム作家になることを夢見ており、殊にデバックの能力に長じている。

・真壁楓(まかべかえで)/松岡禎丞
 ゲーム研究会部員、2年生。

・伊織・F・刹那(いおり・フェイト・せつな)/伊藤静
 メディアスキー・ワークスの編集者。桐乃のライトノベル出版の担当者。

五更日向(ごこうひなた)/花澤香菜
 黒猫の上の妹。小学校5年生。

・五更珠希(ごこうたまき)/小倉唯
 黒猫の下の妹。小学校1年生。
posted by KAZU at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(3)



 続いてサブキャラクターを。普通この手の作品では主人公のお父さん、お母さんはストーリーに絡むことはなく、あまり重要な役割を演じないのですが、この作品では登場場面は多くないものの両親、特に父親の存在は重要です。

・高坂大介(こうさかだいすけ)/立木文彦
 京介・桐乃の父。警察官。

・高坂佳乃(こうさかよしの)/渡辺明乃
 京介・桐乃の母、専業主婦。

・新垣あやせ(あらがきあやせ)/早見沙織
 桐乃の同級生、親友であり、同じくモデルをやっている。

 田村ゆかりさんがなかなかおもしろいキャラクターを演じておられます。桐乃の同級生来栖加奈子の声を当てているのですが、作中で放映されるアニメ「星くず☆うぃっちメルル」の声を当てているのが星野くららで、星野くららの声も田村ゆかりさんが当ててます。「星くず☆うぃっちメルル」の主題歌はメルルが歌っているという設定なのでメルルも星野くららも加奈子も田村ゆかりさん。本編で加奈子がメルルのコスプレで「星くず☆うぃっちメルル」の主題歌を歌ってコスプレ大賞で優勝しますが、本人が本人の曲を別キャラクターで歌っていることになるので似ていて当然!

・来栖加奈子(くるすかなこ)/田村ゆかり
 桐乃の同級生、友人。小柄でツインテールの少女。無理やり引っ張りだされた第2回「星くず☆うぃっちメルル公式コスプレ大会」で優勝し、それがきっかけであやせと同じ事務所に入る。

・星野くらら(ほしのくらら)/田村ゆかり
 作中で放送されているアニメ「星くず☆うぃっちメルル」でメルルの声を当てている声優。



posted by KAZU at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2012年12月16日

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(2)



☆キャラクター&キャスト
 まずはメインキャラクターから。この五人を中心に物語は進みます。

・高坂京介(こうさかきょうすけ)/中村悠一
 本作の主人公。高坂家の長男で高校2年生。

・高坂桐乃(こうさかきりの)/竹達彩奈
 高坂家の長女、京介の妹。中学2年生。美人でファッション誌の専属モデル、勉学優秀、陸上部の短距離エース。ハンドルネームは「きりりん」。

・田村麻奈実(たむらまなみ)/佐藤聡美



 京介の同級生で幼馴染。京介とは友達以上恋人未満の関係を続けている。

・沙織・バジーナ(さおり・バジーナ)/生天目仁美
 「オタクっ娘あつまれー」の管理人、ぐるぐる眼鏡にバンダナ、リュックを背負ったオタク口調の長身の少女。作中では本名や学年を推測できる場面はなかったが、富豪の令嬢らしき描写はあった。

・五更瑠璃(ごこうるり)=黒猫(くろねこ)/花澤香菜
 中学3年生、本編2年目では京介と同じ高校に入学してくる黒髪の美少女。ハンドルネームは「黒猫」。ゴスロリファッションに身をつつむオタク少女、凄腕のゲーマーでもある。
posted by KAZU at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2012年12月15日

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(1)



 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は2010年に放映されたアニメ作品。原作は伏見つかさの同タイトルのライトノベル。監督は 神戸洋行、音楽に神前暁、制作はAIC Build、製作はアニプレックス・ムービック・アスキー メディアワークス・バンダイナムコゲームス。テレビ放映12話+配信版4話の全16話。
 主人公・高坂京介は高校2年生。警察官の父と専業主婦の母、3つ下の妹と暮らしている。ある日玄関で18禁の美少女ゲームを見つけたことがきっかけで、妹の「妹もの」の美少女ゲーム好き、隠れオタク趣味を知ってしまう。学業優秀、陸上選手、モデルという非の打ち所のない妹ながら不仲な妹だったが、妹の秘密を知ってからは振り回されつつも妹のために奮闘する、兄の姿を描く作品。
 テレビシリーズは12話で、京介が妹・桐乃のアルバムを見るという選択で、留学をとりやめてしまうというストーリーで完結させているが、Web配信版では12話で京介が桐乃のアルバムを見ないという選択から別ルート (本来の原作のストーリー“TRUE ROUTE”) から15話の本来の最終回へ繋がるという構成になっている。
 作品そのものは、京介のモノローグの多いちょっと「涼宮ハルヒの憂鬱」風の作風で、不仲な妹ではあるけれど、妹思いの兄の姿を描くことで、18禁のエロゲーにはまる女子中学生の妹、という放送上の問題設定もクリアして余りある好感の持てる作品に仕上がっている。「ヨスガノソラ」のような兄と妹の禁断の仲を描いたものとは大違い。
 桐乃は実は兄さん大好き、というそぶりや表情を見せるものの決定的な台詞や行動はなくて、逆に兄は妹大好きを随所で振りまいているのが何とも微笑ましい。
posted by KAZU at 15:47| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメーション