2012年11月08日

「BLOOD-C」(2)



★キャラクター&キャスト
・更衣小夜(きさらぎさや)/水樹奈々
 本作の主人公。ドジでおっとりした高校2年生の少女。神主である父親の命で「古きもの」と呼ばれる異形のものを伝来の御神刀で狩る。実はヒトの姿をした「古きもの」を食らう「古きもの」の類。

・文人(ふみと)/野島健児
 喫茶ギモーブの主人。小夜の父唯芳の知人。非常に人当たりのいいやさしい性格の男性だが、実は箱庭での茶番劇を仕組んだ黒幕で、その性格は残虐。町ひとつを作り出すことができるほどの権力と財力を併せ持っている。

・唯芳(ただよし)/藤原啓治
 小夜の父、浮島神社の神主。妻が「古きもの」と戦い敗れ、そのあとを小夜に引き継がせたという設定になっているが、人と古きものの間に生まれた異形のもの。小夜の血を飲まされ最後は小夜に襲いかかるも、圧倒的な小夜のパワーに斬り倒される。

・優花(ゆうか)/浅野真澄
 小夜のクラスメイト、メインキャスト。姉御肌の少女。「古きもの」に殺されるが実は偽装でメインキャストとして最後まで生き残り、文人とともに立ち去る。

・逸樹(いつき)/阿部敦
 小夜のクラスメイト、クラス委員長、メインキャスト。最後まで文人の側に着き、彼に従ったが、小夜に好意を抱いた故に小夜を庇って銃弾を浴びて死亡した。

・求衛のの、求衛ねね(もとえのの、もとえねね)/福圓美里(二役)
 小夜のクラスメイト、双子の姉妹、メインキャスト。「古きもの」に殺されるが、これも偽装。裏切りものとして「古きもの」に惨殺される。

・時真慎一郎(ときざねしんいちろう)/鈴木達央
 小夜のクラスメイト、メインキャスト。無口でクールを装い、小夜に告白までしたが、実は金銭のために文人の計画に参加した悪党だった。演技では偽装死するが、最後に「古きもの」に食われる。

・筒鳥香奈子(つつとりかなこ)/宮川美保
 小夜のクラス担任、理科の教師、メインキャストの一人。最初から謎めいた言動の多い女性だったが案の定、文人を裏切って真実を小夜に伝える。「古きもの」を研究する学者で小夜の実在とそれを証明するために文人の計画に参加した。文人からは裏切りを予想されていて偽物の呪符をわたされており、唯芳にかみ殺される。

・犬/福山潤
 小夜の前に序盤から登場する人の言葉をしゃべる小犬。自ら「対価と引き換えに願いをかなえる『ミセ』の店主」と名乗り、小夜に度々疑問を投げかけた。本編中ではその正体を明かすことはなく、物語にも絡んでいない。
posted by KAZU at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2012年11月05日

「BLOOD-C」(1)



 「BLOOD-C」は2011年7月に毎日放送・TBS系他にて放映されたSFアニメーション作品。原作はProduction I.G/CLAMP、監督は水島努、アニメーションキャラクターデザインに黄瀬和哉、音楽に佐藤直紀、音楽制作にアニプレックス、制作はProduction I.G、製作はProject BLOOD-C TV (Production I.G、アニプレックス、電通、ドワンゴ、角川書店)/毎日放送となっている。全12話。
 「BLOOD」シリーズの三作目。前作「BLOOD+」の人気を引き込む形で制作されているが、少女・小夜が剣をもって異形のものを切り倒すという以外の設定は全く異なる作品。バイオレンスな殺戮場面がちりばめられていて、殊に終盤のそれはかなり残虐ながら、テレビ放映時は規制がかかっていて、実際どの程度まで描かれているのか興味のあるところ。タイトルどおり「血」が随所で流れます。
 高校2年生の更衣小夜は父親が神主を営む神社の巫女。昼間は平凡な高校生としての生活を送っているが、父親の命を受けて「古きもの」と呼ばれる異形のものを神社に伝わる御神刀で倒すという務めを負っている。戦いの度に、古きものの力も強大になり、激しさを増す中で小夜は自身の記憶の不自然さに気付いていく。クラスメイトが次々と「古きもの」の犠牲になり、苦しむ小夜に学校の教師・筒鳥香奈子が、カフェ「ギモーブ」の主人・文人が仕組んだ茶番劇の内容を明かす。全ては文人が作り出した町、学校で人々が演じた虚構であり、小夜は記憶を取り戻す。文人は筒鳥先生たちの裏切り、小夜の記憶が戻ったことで計画を中止し、全てのメインキャストとエキストラを「古きもの」の餌として証拠隠滅を図り、ヘリコプターで立ち去る。文人を問いただそうとする小夜はヘリコプターに迫るが、文人に拳銃で目を撃ち抜かれて落下、やがて朝を迎える。体を修復しつつあった小夜は未だ修復しない目をスカートの裾をちぎって包帯とし、自らの正体、文人の意図を問うために町を脱出、ヘリコプターの立ち去った方角へ走っていく。物語は文人が用意した箱庭の中で演じられたストーリーを終結させることで終わっており、つづきは劇場版へとつながっている。
(つづく)
posted by KAZU at 18:34| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメーション