2012年10月30日

「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」



 タイトルが「どうにかならんかったんかいな」と言う声をよく聞いた「モーレツ宇宙海賊」のオープニング主題歌。作詞・作曲・編曲が前山田健一、歌はももいろクローバーZ。ももクロの歌うアニメ主題歌というと何と言っても「ヨスガノソラ」のエンディング「ピンキージョーンズ」ですが、あの曲のPVを初めて見たときはちょっと感動しました。ちょっと他にはないアイドルグループ。
 さてこの「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」もももクロらしい歌詞やメロディはもちろんのこと、振り付けが実にたのしいです。なかなかフルコーラスで聞く機会がなかったのですが、やっとCDを借りてきました。「Z」になったのは少々さびしくて残念ですが、この曲はいい!
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2012年10月28日

ヨノモリさま



 今期10月から放映を開始したアニメ「神様はじめました」。ちょっと異色のラブコメで、真剣に見るタイプではなくてかなりコメディ調です。画のタッチも軽めなのでシリアスに感じには、演出だけをいじってもなりそうにないです。中身については放映中ということで控えておきましょう。
 第4話「神様、拐かされる」に登場した神様ヨノモリさま、人に求められて出現した神様で、人が必要としなくなったためにその役目を終えて消えた神様。姿は登場しません、声だけ。声を演じたのは能登麻美子さん。この手のキャラクターを演じるともう抜群の雰囲気、表現力です。ほれぼれします。「夏目友人帳」の第10話「アサギの琴」のアサギもそうですが、実にはかなげです。今回の主役は奈々生も巴衛も瑞希も脇役で能登ボイスのヨノモリさまです。

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2012年10月24日

「Spiral」



 遺伝育種の用語に「雑種強勢」というのがあります。違う品種の両親を持つ雑種第一代は両親のどちらかの形質が現れるか、両親が持つ形質の相乗効果が出るのは普通のことです。人間にたとえると青い目の人と茶色の目の人の子供の目は青か茶色。両親とも背が高いと更に背の高い子になったりします。ところが稀に両親にない優れた形質が出現することがあります。これが雑種強勢です。夏野菜の品種の多くが雑種強勢を利用したものです。
 さて閑話休題。「Spiral」は「BLOOD-C」のオープニング。歌詞の内容を読むとストーリーとリンクした詞になっているのですが、日本語と英語とフランス語が使われていて、正に言葉の雑種強勢なのです。歌詞をじっくり聞かせるというよりも音で乗せていく楽曲ですが、最初聞いた時、いや何度聞いても何を言っているのかわからない箇所が続出の曲。聞き取りにくい原因がまず日本語で、本来の日本語の抑揚と違うところに音の強拍が来たりしていたりするのも一因です。それからフランス語。歌っている「DUSTZ」が「日仏ハーフ3人で構成される日本のバンド」だそうで、まあ大概フランス語が出てくれば、すぐにそれと気付くのですが、歌詞を見るまでわかりませんでした。


∞ 忙しない Why I must be bleeding? 逃げれない メランコリー
限界 足掻いてる 発狂寸前 Because it will never end
J'ai plus rien a croire
Cette vie qu'est-ce qu'il y a à voir?
敵わない this suffering world!


 シームレスな言語の切換え、ノリの良い曲です。オープニング映像もぴったりと決まってすばらしい。作詞:DUSTZ、作曲:DUSTZ & BOND×L!TH!UM、歌:DUSTZ。
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2012年10月20日

外伝「奪還者」



 「銀河英雄伝説・外伝」の1エピソード。外伝の中でもラインハルトが中佐で巡航艦の艦長という艦隊を率いる前、16歳のエピソード。
 駆逐艦で巡航艦を撃沈した武勲により中佐に昇進したラインハルトは巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンの艦長に就任したが、キルヒアイスは中尉にとどまったために、副長に就けることができなかった。軍人事に従ってもともとその任にあったワーレン少佐が副長、キルヒアイスは保安主任として艦長を守るために傍らにあるということで、ラインハルトはヨシとした、と冒頭で述べられている。
 ワーレンがラインハルトの幕僚として活躍するのはずっと後、ラインハルトが戴冠した後のことになるので、若き日のワーレンが描かれているのはこの外伝の1エピソードだけではないかと思う。また後の幕僚であるヘルムート・レンネンカンプ大佐がラインハルトの上司として登場。姿は見せないがフェザーンの駐在武官としてミュラー、補給艦の艦長としてアイゼナッハが登場している。
 ワーレンは年少のラインハルトやキルヒアイスに対して全く偏見はなく、軍務に忠実な常識的な軍人として描かれており、その人柄がよく出ていると思う。
 さて、目立った武勲をあげるような出撃もないまま艦長就任から6か月が経った時、レンネンカンプ大佐を通じて、アーベントロート少将よりラインハルト指名で極秘任務の要請がある。ヘルクスハイマー伯爵が軍事機密を奪ってそれを手土産に同盟に亡命するためにフェザーン回廊と通って脱出しようとしているのを阻止せよとのこと。巡航艦一隻で支援なしの任務故に困難を極めることを承知でラインハルトは拝命する。
 作戦の協力者という名目で同行したアーベントロート少将の部下ベンドリング少佐を載せ、訓練航行と偽ってイゼルローン要塞を出航したヘーシュリッヒ・エンチェンが回廊の同盟側出口にさしかかった時、部下を集めて本当の目的を話す。「回廊といえども、蟻一匹這い出る隙もないわけではない」「なければ作ればいい」とラインハルトは敢えて詳しく説明せずに艦を進める。
 最初の見どころは回廊を脱出する際の陽動作戦。敵のパトロール艇を味方の警備艦隊のところへ引き込み、敵の周波数で救難信号を発して敵の目を戦闘空域に集中させている間に回廊を抜けて同盟側へ侵入する。「この艦長、若いがただ者ではない」とワーレンが感心する場面が印象的だ。
 フェザーン駐在武官との通信空域でヘルクスハイマーが既にフェザーンを出航した旨の通信を受けたラインハルトは航跡からその船を割り出し追跡、奇襲攻撃を欠けて護衛艦を撃破、船のコントロールを奪取するも、脱出しようとしたヘルクスハイマーは減圧事故で死亡。唯一令嬢・マルガレータのみの生存を確認する。持ち出された軍事機密は指向性ゼッフル粒子の発生装置の試作品と宮廷闘争にかかわる重大な機密文書。ベンドリング少佐は内容は知らされていないもののこの機密文書を奪還することを密命されていた。しかしアクセスコードがなければ装置の移設も文書の閲覧もできない状態で帰途に着く。
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2012年10月12日

「蒼箏曲」



 「蒼箏曲」は2012年8月に公開された劇場作品。原作は夏目漱石の「こころ」、監督は天野裕充、プロデューサー&企画&脚本は中町サク、撮影は中尾正人、製作プロダクション・企画・配給・宣伝はBANANAFISH、2012「蒼箏曲」製作委員会、本編62分。
 タイムレンジャーのゆうりこと勝村美香さん主演ということで、これは見ないわけにはいきません。劇場公開は残念ながら無理でしたが、DVDを購入。美香さんは先生の妻・静の役ですが、最初に夫を呼ぶ声とラストに二人の遺書を燃やすシーンでのワンフレーズ以外は全くの無言の演技です。震災で実家が被災して以来演じる美香さんをみるのは久しぶり、実に綺麗な画です。
 原作は夏目漱石の「こころ」。かなり現代風のアレンジなんですが、Kが自殺した理由とそれを決めた時期がポイントであることはこの作品も変わりません。本編では遺書の内容は全く出てきませんからそれを文字から推測することはできず、言葉少ない先生とKの言動から追うことになります。
 構成は先生の自殺から始まり、15年前に戻って前半は先生の目から見たストーリー、後半はKの目から見たストーリー、同じシーンを別角度から描いています。そして最後は二人の遺書を燃やす静。静の気持ちを推し量るのは最後の静の「おやすみなさい」の言葉だけですから、難しいです。時折、原作と同じセリフも出てきます。また静の母を演じる斉藤レイ さんの演技がまた怪演とも言えるほどに巧いです。

★キャスト
 全員で5人。他に人物は全く出てきません。
現在の静 / 勝村美香
先生 / 尾関陸
15年前の静 / 高田里穂
K / 夛留見啓助
静の母 / 斉藤レイ
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2012年10月04日

銀河英雄伝説@TAKARAZUKA



 先日、8年来のブログ友達の一陽さんのお誘いもあって、人生二度目の宝塚歌劇を観劇してきました。二度目と言っても一度目は小学校の時に叔母に連れられて行ったので、殆ど記憶がありませんから、実質上今回が人生初の宝塚歌劇でした。宝塚ファミリーランドへは何度か子供の時に連れて行ってもらってますから大劇場は見ていますが、改装されてから劇場そのものを見るのも初めてでした。
 演奏は生で迫力があるし、実に美しい。そこは宝塚ならではの雰囲気ときらびやかさなのでしょう。「銀河英雄伝説」は田中芳樹の超大作ですが、その原作の第2巻までを中心に、ラインハルトがリップシュタット戦役に勝ちながらも、盟友キルヒアイスを失うまでの、アニメで言うと第26話までを演じています。よくまとめあげたものだと感心しますが、やはり少々走り気味な感はぬぐえません。予備知識なしでストーリーを完全に理解するのは一度観ただけでは無理だと思います。冒頭ロイエンタールが現在までの歴史を語り、随所に原作のままの台詞をちりばめたところは原作ファン、アニメファンには嬉しいところ。
 本来、色恋沙汰に縁の薄い物語で、ラインハルトとヒルデガルドの絡むところは殆どないわけですが、それでは“宝塚歌劇”にならないので、原作以上に二人の絡むシーンは多くなっています。
 さて、小説を原作にしアニメ化されたこの作品、初の舞台ミュージカル化なんですが、小説やアニメと舞台芸術は決定的に違いますね。小説は文字ですから、読者は何度でも同じところを読み返すことができます。アニメは同時に起こったことであっても、ひとつのフレームの中ではひとつずつのシーンが描かれていきますから、表示がずれて見る方はひとつずつを確認しながら追いかけていくことになります。ところが舞台では同時に起こった(やった)ことはそれぞれの演者が同時に演じますから、全部を一度に見ることができないのです。
 ガイエスブルグ要塞での捕虜の検閲の場面、アンスバッハが主君の遺体と共に登場し隠していた火器でラインハルトを狙います。アンスバッハが発砲、オーベルシュタインがラインハルトの前に立ってかばい、火線は外れて後ろの壁を破壊、丸腰のキルヒアイスがアンスバッパの前に立ちふさがります。これ、一瞬の出来事で僕はアンスバッハに目を引かれてしまってオーベルシュタインの動きを見損ねてしまいました。実に残念。オーベルシュタインが身を挺してラインハルトをかばうシーンはアニメではワンカット、舞台では全員の一連の動きのひとつでしかありません。
 キルヒアイスはアニメではアンスバッハの指輪のレーザービームで撃ち抜かれてますが、舞台では銃撃で撃ち抜かれます。舞台の上ではもみ合っているシーンでは様にならないですよね、きっと。この後はサラリを描かれてラインハルトの悲痛は感じられません。原作は原作、アニメはアニメ、舞台は舞台です。

宙組公演
NTT西日本・東日本フレッツシアター
スペース・ファンタジー
銀河英雄伝説@TAKARAZUKA
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posted by KAZU at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀河英雄伝説