2012年04月28日

「少年よ、神話になれ」



 今日の朝日新聞の「be on Saturday」の「e」の1面うたの旅人は「残酷な天使のテーゼ」。記事のテーマはこの主題歌にはなくて、社会現象となった「エヴァ」の方にあるけれど、それでもこの曲が取り上げられるということ自体、如何に影響力があったかがうかがい知れる。
 「残酷な天使のテーゼ」はご存知「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビ版オープニング主題歌だ。高橋洋子さんの歌う人気のアニメ主題歌だけれど、実は僕には思い入れが少ない。1995年から1998年はニュージーランドにいた時期であり、人生で一番アニメを見なかった時期。本編を通して見たのも、CDを買ったのも、2000年を過ぎてからのこと。だから主題歌の名曲という感覚ではないものの、初めて聞いた時に歌詞の言葉には驚いた。そしてオープニング映像との共に流れる本編を見た時に感動した。やっぱりすごいな。
 記事の最後の部分でこの曲の誕生の経緯が書かれている。僕は余り“制作秘話”とか言ったものは好きではなくて、例えばDVDなどのおまけ映像で付いている「メイキング」なんていうものは殆ど見ない。テレビ放映に合わせたあるいは変更せざるを得なかった制作側の事情だとかは聞きたくも見たくもない。オリジナルが曲げられているような気がするから。だから、出来上がったものを素直に見たいと思っている。
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2012年04月22日

おっきい忍ちゃん



 「偽物語」最終話で、暦の血を吸って大きくなった忍。「化物語」の第1話の冒頭、「傷物語」=「こよみヴァンプ」のスポットショットが流れますが、そこで一瞬現れるキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードにかなり近いです。もっともあの姿はまだ“力”を持っていた吸血鬼の姿ですから、迫力が違いますが。劇場版が公開されるのが楽しみ。
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2012年04月17日

「クイーンズブレイド 美しき闘士たち」(1)



 「クイーンズブレイド 美しき闘士たち」は2010年から2011年にかけて発売された「クリーンズブレイド」シリーズのOVA作品。アニメ第2期の「王座を継ぐ者」の後日談として描かれている。戦闘ゲームが原作であり、戦いの物語であった第1期、第2期とは異なり、キャラクターにスポットを当てて内面を描いた作品でテレビ版とは少々趣を異にしている。エロをひとつの売りとしているところは変わらず、OVA作品だけにかなり過激な映像が多い。あそこまでいっちゃうと、もう色気を感じないというようなのも。
 僕自身は戦闘ストーリーよりも、こういったキャラクターを内面的に描いた作品が好きなので前2作よりも見ていて楽しかった。全部のキャラクターを描いてほしいくらい。一番お気に入りのアイリが第3作で描かれているので満足してますけど。
 原作はホビージャパンのゲームブック、監督はよしもときんじ、キャラクターデザインはりんしん、野口孝行、音楽は横山克、制作はアームス、製作はクイーンズブレイドEXパートナーズ(メディアファクトリー、ホビージャパン、AT-X、ジェンコ)、30分1話完結で全6話。

★サブタイトル
第1話 信義!エリナ揺るぎなき絆
第2話 愛惜!アレイン千年の別れ
第3話 憂鬱!アイリの二心
第4話 再興!メナス愉悦の王宮
第5話 堕天!逸楽のナナエル
第6話 奥義!差添いの逢魔が旅
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2012年04月16日

「偽物語」(4)



☆主題歌
 では、最後は主題歌です。「化物語」同様オープニングは主人公たるキャラクターによる主題歌です。「かれんビー」と「つきひフェニックス」のオープニング映像はミラーリングを駆使したおもしろい映像になっていて、特に火憐の歌う「marshmallow justice」はアップテンポの中に炎が踊って見事でした。コマ送りすると凄い映像が見られます、お試しを。前の記事でご紹介したスズメバチはほんの一瞬現れるだけなので、捉えるのは結構難しい。

◎「二言目」(第1話、第3話)
 「ひたぎクラブ」の主題歌「「staple stable」の曲想をそのまま持ってきた曲。「かれんビー」は火憐が怪異にとりつかれるわけですが、主人公は暦と戦場ケ原なんですよね。
作詞:meg rock、作・編曲:神前暁、歌:戦場ケ原ひたぎ(斎藤千和)

◎「marshmallow justice」(第2話、第5話、第6話)
 月火の歌う「白金ディスコ」もそうですが、オープニング映像はミラーリングを駆使したおもしろい映像になっています。アップテンポの中に炎が踊って見事でした。コマ送りすると凄い映像が見られます、お試しを。前の記事でご紹介したスズメバチはほんの一瞬現れるだけなので、捉えるのは結構難しい。
作詞:meg rock、作・編曲:神前暁、歌:阿良々木火憐(喜多村英梨)

◎「白金ディスコ」(第8話〜第10話)
 めまぐるしく映像が変わっていく「marshmallow justice」とは違って、こちらは月火ちゃんのかわいさが炸裂。ちょっぴり和風テイストです。
作詞:meg rock、作・編曲:神前暁、歌:阿良々木月火(井口裕香)

◎「ナイショの話」
 エンディングテーマ。第2話〜第11話で使用された。中学生デュオのClariSの歌う青春ソング。「化物語」のエンディング「君の知らない物語」でもそうでしたが、2番の歌詞が使用されています。
作詞・作曲:ryo、歌:ClariS
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2012年04月15日

「偽物語」(3)〜火憐とbee〜



 「かれんビー」の主人公は暦のおっきい方の妹、火憐。竹を割ったようなスパッと潔い性格が魅力ですね。兄の「僕のために死ねるか?」という問いに「死ねるよ!」と即答。いいですね。親が子供のために死ねるというのは理解でしますが、それが他の家族となるとなかなか言い切れない。「兄弟は他人」とも言いますからね。僕は火憐のこの一言にすごく感動しました。
 ところで「かれんビー」に登場する怪異は「囲い火蜂」、スズメバチの怪異だということですが、その正体は描かれてはいません。オープニングやイラストではスズメバチの飛ぶ姿が描かれてはいるのですが。僕のひっかかったのはスズメバチ。原作でもスズメバチなんですよね?タイトルは「かれんビー」ですがスズメバチは普通beeとは言いません。beeが蜂全般を指すこともありますが、普通アシナガバチやスズメバチの類はwaspです。なので「かれんビー」はミツバチの怪異だと思ってました。


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2012年04月14日

「偽物語」(2)



★キャラクター&キャスト
 「ぬらりひょんの孫」と大違いで随分登場キャラクターの少ない作品ですね。特に今回は前作から登場しているキャラクターを除けば、新しいキャラクターは3人だけですね。

・阿良々木暦(あららぎこよみ)/神谷浩史
 本作の主人公。吸血鬼に襲われたことで不死身性を得た少年。誇張された映像ながら、火憐にも余弦にも「北斗の拳」並にボコボコにされますが、早々に回復します。

・阿良々木火憐(あららぎかれん)/喜多村英梨
 暦の大きい方の妹。中学3年生。空手の猛者。

・阿良々木月火(あららぎつきひ)/井口裕香
 暦の小さい方の妹。中学二年生。実は不死身の怪異「しでの鳥」そのもの。ホトトギス、不死鳥とも本編では呼ばれているが、一切予備知識なしだったのでストーリー展開にびっくりした。

・戦場ケ原ひたぎ/斎藤千和
 暦の恋人。髪の毛切っちゃいましたね。

・八九寺真宵/加藤英美里
 他のキャラクターが変化していっているのに、八九寺だけは変化が認められません。人でないからか?

・神原駿河/沢城みゆき
 戦場ケ原とは逆にショートだった髪の毛が伸びてます。

・千石撫子/花澤香菜
 前作からがらりと雰囲気が異なってます。外見の変化は羽川翼の方が大きいのですが、僕は撫子の方が変わったなあ、という印象が強かったです。

・羽川翼/堀江由衣
 外見が一番変化したキャラクターですね。髪型を変えた上に、眼鏡を外してます。コンタクトに変えたのかな。

・忍野忍・キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード/坂本真綾
 かつて暦を襲った吸血鬼の成れの果て。暦の影の中に棲んでいる。暦のことを「お前様」と呼び、古風な言葉を使います。“ご母堂”って普通の会話では使わないだろ。ミスタードーナツが大好物。最終話で暦の血を吸って大きくなった忍、なかなかよかったです。

・貝木泥舟(かいきでいしゅう)/三木眞一郎
 忍野メメの大学時代の学友。戦場ケ原が蟹の怪異にとりつかれた時に騙した詐欺師の一人。怪異現象の噂を広めて金銭をだまし取っていた。羽川に噂の根源として突き止められ、火憐が乗り込むが返り討ちに。

・影縫余弦(かげぬいよづる)/白石涼子
 忍野メメの大学時代の学友。貝木、忍野を“くん”づけて呼ぶ。京都訛りで喋る不死身の怪異を専門にしている“陰陽師”。不死身の怪異そのものである月火を始末しにやってきたが、暦の捨て身の戦いに“例外”と認め、去る。

・斧乃木余接(おののきよつぎ)/早見沙織
 影縫余弦と行動を共にする童女。その正体は影縫の式神。主人の気概同様、なかなか強気なのだが、最終話ではおっきい忍にボコボコにされていた模様。「僕はキメ顔でそう言った」が口癖。
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2012年04月13日

「偽物語」(1)



 「偽物語」は2012年1月から放映されたアニメ作品。「化物語」の続編。原作は西尾維新の同タイトルのライトノベル。監督は新房昭之、音楽は神前暁、音楽制作はアニプレックス、制作はシャフト、製作はアニプレックス、講談社、シャフト、全11話。
 怪異にかかわった少年・阿良々木暦とその周辺を描いた「化物語」の続編です。「化物語」はゴールデンウィーク空けあたりのお話でしたが、本作は夏休みのこと。進化するキャラクターは髪を切ったりはもちろんなんですが、デザインもかなり変更されてグッと雰囲気も異なります。ただ、画の美しさは変わらずお見事でした。殊に本作のヒロインである阿良々木火憐と阿良々木月火のファイヤーシスターズの二人がアニメとは思えないくらいに可愛い(笑)。また前作では一言も発しなかった忍野忍ことキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが暦の影から出没しては毒舌を振るう。
 本編は「かれんビー」(7話)と「つきひフェニックス」(4話)の2本。僕は原作を読んでいないので良く知らないのだけれど、直接本編に関係のない千石撫子、八九寺真宵、神原駿河との雑談の部分が異常に多くて、特に「つきひフェニックス」の方はなかなかストーリーが展開しないで「ん?」の状態でした。終わってみれば、その雑談部分のサービスカットがすごいです。撫子がかわいい。
 テーマは偽物と本物、正義と偽善かな。「聖闘士星矢」でデスマスクが老師に吐いた言葉、「「例え悪だろうがなんだろうが、最後に勝ったものこそが正義となる。言い方を変えれば正義も負ければ悪となりうることもあるのです。」がふと頭をよぎりました。名文句ではないけれど、影縫余弦が最終回で論じたことはなかなか奥の深い内容でした。
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