2011年08月05日

「日本沈没」(2006年)



 「日本沈没」(2006年)は2006年に東宝の配給で公開された劇場用SF特撮映画作品。原作は小松左京の同名長編小説。監督は樋口真嗣、音楽は岩代太郎、協力として東京消防庁・独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)・東京大学地震研究所・防衛庁・陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊・本庄市が名を連ねる。特撮監督は神谷誠、特別スタッフとして地球物理学・火山学・山岡耕春名大教授。製作は「日本沈没」製作委員会(小学館、TBS、毎日放送、電通、毎日新聞社、J-dream、スターダストピクチャーズ、東宝、セディックインターナショナル)、カラー、135分。
 キャラクターの設定やストーリーが原作からかなり大きく変更されていて、小松左京さんのファンとしてはもはや「日本沈没」とはいえない作品になってます。さすがに描写は30年のギャップがありますから旧作よりもリアルですが、田所博士の直感から日本沈没の可能性を引き出すまでの苦労や、山本総理の苦悩は描かれず、山本総理は先に亡くなってしまいます。逆に原作には登場しない人物、特に山本総理の後を引き継いだ鷹森危機管理担当大臣の活躍が目立ちます。
 最大の山場は原作の「日本沈没」を離れた小野寺と安部玲子のロマンス、わだつみ2000を使っての小野寺の潜航とミッションの成功、N2爆弾の劇的な起爆、鷹森危機管理担当大臣の声明。ここは原作を全く無視した、そう日本が沈没しない最後を迎えてしまいますが感動を呼ぶ場面にはなっています。

☆キャスト
・小野寺俊夫/草g剛
 海洋開発センターの潜航艇わだつみの操艇士。結城の死を受けて、2000メートルまでしか潜れないわだつみ2000でN2爆弾を起爆するために3000メートル超の潜航をして作戦を成功させて、死亡する。
・阿部玲子/柴咲コウ
 ハイパーレスキュー隊の隊員。
・田所雄介博士/豊川悦司
 地球物理学の学者。日本沈没までの時間が1年以内であることを推論する。日本沈没を阻止するためにN2爆薬を利用した作戦を鷹森大臣の協力を以て開始、遂行する。原作、旧作では日本と運命を共にするが、本作では生き残る。
・結城達也/及川光博
 海洋開発センターの潜航艇わだつみの操艇士。田所博士に協力してN2爆薬の設置を行なっていたが、事故により死亡。
・山本尚之/石坂浩二
 内閣総理大臣。文部科学大臣であった鷹森沙織を危機管理担当大臣に抜擢する。九州上空を政府専用機で飛行中に噴火に巻き込まれて死亡。
・鷹森沙織/大地真央
 文部科学大臣、後に危機管理担当大臣を兼任。元田所博士の妻。危機管理センターで陣頭指揮を執る。
・倉木美咲/福田麻由子
 駿河湾沖地震で阿部玲子に救出された少女。
・小野寺道子/長山藍子
 小野寺俊夫の母。
・小野寺香織/和久井映見
 小野寺俊夫の姉。
・田野倉珠江/吉田日出子
 阿部玲子の叔母、玲子の育ての親。
・玲子の祖父/丹波哲郎
 阿部玲子の祖父、鳶の棟梁。本作では写真のみで登場。
・倉木佳美/木村多江
 美咲の母。駿河湾沖地震で被災、意識不明の重体となる。臨終間際に意識を取り戻し美咲に「生きて」と言葉を遺して死亡。
・寺島浩/六平直政
 田野倉珠江、倉木美咲らと避難を続ける床屋。六平直政さんの怪演が光ります。

☆主題歌
 エンドロールと共に流れるのは久保田利伸作詞・作曲の「Keep Holding U」。本編でも効果的に使われています。歌はSunMin thanX Kubota、息の合ったデュエットが本編の小野寺と玲子の抱擁の場面を思い起こさせる秀曲です。
posted by KAZU at 06:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 特撮