2011年08月31日

「デビルマン」 (実写劇場版)その1



 「デビルマン」(実写劇場版)は2004年に東映の配給で公開された特撮映画作品。原作は永井豪の漫画「デビルマン」で、監督は那須博之、脚本は那須真知子、音楽は安川午朗、製作は「デビルマン」製作委員会(東映、東映アニメーション、東映ビデオ、テレビ朝日、バンダイ、ラッドガー)、カラー、115分。
 2004年に公開された実写版の「CASSHERN」と共に非常に評価の低かった作品。「CASSHERN」の方は海外では評価が高かったそうだから、見方の問題で作品として悪くはなかったのだろう。僕も十分楽しめたし、どうして評価が低かったのか疑問に思ったくらい。しかし、この「デビルマン」は確かに原作をかじった人間でないと筋が掴めないところが多々ある上に、感動的なシーンもなく、「えーっ、どうしてこの人が」と思うようなところで有名人が理由もなく登場しているのが何とも言えません。
 「デビルマン」の漫画を完全実写による再現を試みたそうで、随所にCGを使って、デビルマンとシレーヌの空中戦が一番の見どころでしょうか。
 飛鳥了の父親が南極で発見した超エネルギーは実は封印されていたデーモン族で、他の生物と合体してその力を発揮する生命体。了の父親はデーモンの封印を解いてしまい、事実に気づくがその時既に遅く、数多くのデーモンが研究所の職員と合体して人間界へちらばっていってしまっていた。了の友人、不動明はデーモン族の勇者アモンと合体して、人間の意識を持ったままのデーモン、デビルマンとなる。デーモンは凶暴な性格だが人に比べると弱い存在で、人はデーモンを狩ることで人間界を守ろうとする。しかし、強大な疑心暗鬼の心はデーモンだけでなく、デーモンと疑われた人間、更には人同士が信じる心を失って全世界規模の戦争に発展していく。人を守るため、牧村ミキを守るため、と自分を納得させた明だったが、牧村の両親とミキを暴徒に殺され、絶望と怒りの中で飛鳥了=サタンに戦いを挑む。
 細かいところは原作とはことなりますが、大筋は原作通りですか。しかし状況の説明が全くなされないままストーリーが進行してしまうので意味がよくわかりません。スケールの大きな映像に目は楽しめますが何が言いたかったのかはちょっと掴みきれなかったです。
(つづく)
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2011年08月30日

芦名星さん



 先日ご紹介した「七瀬ふたたび」(劇場版)の主演は火田七瀬を演じる芦名星(あしなせい)さん。元・モデルさんだそうで、原作通りのクールビューティを演じておられました。
 その芦名星さん、平成仮面ライダーに出演されてます。2005年の「仮面ライダー響鬼」です。平成ライダーの中で僕のお気に入りは「クウガ」「アギト」「ヒビキ」の3作です。「響鬼」を語ろうとして資料やネットを開けるととどうしても神戸みゆきさんが目に入って悲しい気分になってしまいますが、それ意外にもスタッフの大幅入れ替えの大騒動は今でも残念な気がしてなりません。でも今更出来上がってしまった作品に注文つけても仕方ないですしね…。
 さて、芦名星さんは魔化魍を退治する鬼の集団“猛士”の敵役、洋館の男女と童子・姫、スーパー童子・スーパー姫の「女」「姫」「スーパー姫」と童子の声の役を演じておられます。この時はまだ幼い雰囲気があったのですが、七瀬はすっかり大人の女性です。
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2011年08月29日

なつかしい声



 先日、朝5時起きして録画した「夏目友人帳 参」の第8話を見ていたのですが、登場した塞神の声が何となつかしい、加藤精三さんが声を当てておられました。加藤精三さんと言えば何と言っても「巨人の星」の星一徹、そして「ウルトラマン」のメフィラス星人。ウルトラシリーズでメフィラス星人が登場する時は必ずお声がかかるみたいで、他の人の声は聞いたことがありません。加藤さんは声優であると同時に俳優さんでもありますが、80歳を過ぎた今もお元気で現役なんですね。
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2011年08月28日

「七瀬ふたたび」(劇場版)その2



☆キャスト
・火田七瀬:芦名星
 主人公の女性、テレパス。人の心の中を読むことができる。生活費を稼ぐためにマカオのカジノへ出かけての帰国から物語は始まる。ちなみに芦名星さんを見るのは「仮面ライダー響鬼」以来です。
・漁藤子:佐藤江梨子
 水族館に勤める女性、タイムトラベラー。最後まで生き残って、希望を新たな未来につなぐ。
・岩淵了:田中圭
 予知能力者。七瀬とノリオとの逃避の途中で列車に乗り合わせる。列車事故を予知して三人は途中下車して死亡を免れる。七瀬がテレパスだと知り、彼女に心を読まれることを忌避して彼女の前には姿を見せない。
・真弓瑠璃:前田愛
 マカオで知り合った七瀬の友人。超能力と誤認され抹殺者の手にかかり死亡する。
・ヘンリー・フリーマン:ダンテ・カーヴァー
 国内のカジノのバーテンダーとして働いていた黒人の青年。七瀬の信奉者で彼女の命令でのみサイコキネシスを使う。
・山沢ノリオ:今井悠貴
 小学校低学年のテレパスの少年。
・景浦:河原雅彦
 超能力者狩りのスナイパー。
・狩谷:吉田栄作
 超能力者を抹殺しようする者の中心人物。彼自身も超能力者。
・山木義男:平泉成
 七瀬たちの周囲で起こった事件を追う老刑事。七瀬たちに対して疑問を抱きつつ事件を追うが、狩谷たちにも不信感を抱く。撃ち殺されそうになった藤子を助ける。
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2011年08月27日

「七瀬ふたたび」(劇場版)その1



 「七瀬ふたたび」(劇場版)はIMJエンタテインメントの配給で2010年10月に公開されたSF特撮映画作品。原作は筒井康隆の小説「七瀬ふたたび」で、監督は小中和哉、プロデューサーは小椋悟、脚本は伊藤和典、音楽は岸利至、製作は「七瀬ふたたび」製作委員会、キャッチコピーは「彼女はテレパス 人の心の中を読む」。カラー、105分。
 「筒井康隆作家生活50周年記念映画」と題され、所謂七瀬三部作「家族八景」、「エディプスの恋人」、「七瀬ふたたび」の劇場用作品だが、文字通り「七瀬ふたたび」の後半、というかもうクライマックスに近いところから描き始め、鑑賞している人に説明しなければならない所は回想として描いているだけで、それ以前の描写は殆どない。僕は三部作は全部読んでいるのですっと状況が頭に入って来ますが、初めての人にはどうでしょうね。三部作の前二作はテレパス・七瀬の日常を描いたものであるのに反して、最後の「七瀬ふたたび」は超能力者の戦いが描かれていて、映画も原作に忠実にアクション映画になっている。
 すばらしいなと思うのが原作の再現性。原作を如何なる手法で忠実に再現できるかというのが、芸術性、映像作品を無視した僕の一番の興味ですが、ストーリー性については文句がないですね、結末を除けば。岩淵は七瀬と行動を共にせず、顔を合わそうとしないし、ヘンリーは七瀬の信奉者として彼女の命令がなければ能力を使わない。ノリオがちょっと大きすぎる?当の七瀬はこの作品以前のどの七瀬よりも戦いには非情で強い。「心に掛け金をかける」という筒井康隆さんの表現どおりにセリフを言ってます。
 原作では敵は七瀬達を追いつめていき、最後は殲滅します。特に予知能力者の岩淵の最期は鮮烈です。彼はある時予知能力がなくなってしまい、未来の映像が見えなくなってしまいます。彼は死に際にその謎に気付きます。自分が死んでから先の未来は見えないのだと。
 さて問題の結末ですが、原作は敵が超能力者狩りを遂行し七瀬たちを殲滅して、どしっ重いどうしようもない雰囲気の中で終わってしまいます。少年ドラマシリーズでは“少年ドラマ”なので殺人シーンはなかったですが、それをにおわせる映像で閉じていましたね。本作品は藤子がみんなが行きている過去に飛んで、新たなパラレルワールドを作る可能性を示唆して希望をもった形で終わっています。やっぱり何か違うな〜という感じがぬぐえません。超能力者狩りの成功をもって、組織が権力が時代を牛耳るところに主題があって、何かはぐらかされたような気がしてなりません。
posted by KAZU at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2011年08月23日

「困ったなァ」

 「困ったなァ」は1976年にNHKの少年ドラマシリーズで放映されたドラマ作品。原作は佐藤愛子さんのジュブナイル「困ったなァ」、脚本は土井行夫、音楽は熊谷賢一、演出は鈴木孝昌、製作はNHK名古屋放送局、全12話。少年ドラマシリーズで放映された佐藤愛子さんの原作ジュブナイルは集英社文庫のコバルト・シリーズや秋元文庫から文庫化されましたが、全部テレビ放映後だったような気がします。僕は当時「マッティと大ちゃん」は買いました。今は全部絶版のようですね。
 中学1年生の田村モモコは「困ったなア」が口癖の女の子。モモコの日常をおもしろおかしく描いています。特筆すべきはゲストに野口五郎さんが出演されていることでしょう。モモコは野口五郎の大ファンで彼と結婚する妄想シーンもありました。真っ白なウェディングドレス着てました。現実のシーンではモモコが野口五郎にサインももらうシーンで本人が登場してます。
 キャストは田村モモコに「ママの卒業式」の平松里枝子、モモコの母に伊藤友乃、おばあちゃんに津島道子、山本さんに山岸映子、野田三郎に斉藤和樹、正木先生に石井啓一、浅田先生に藤岡ひろ子、野口五郎には本人・野口五郎さん。
 平松里枝子さんのオープニングの冒頭での「困ったなア」のセリフと本当に途方にくれた表情だけが頭に残っていて筋は余り記憶にないです。

「困ったなァ」オープニング (QuickTimeムービー形式です)
posted by KAZU at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編

「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」その3



☆主題歌
 最後に主題歌を。
・オープニングはご存知「ゲゲゲの鬼太郎」。水木しげる作詞、いずみたく作曲、歌はフレーベル少年合唱団。今回のアレンジはおどろおどろしくもなく、さらりと流してます。

・エンティングはエンドロールと共に流れる「風立ちぬ」で中村中(なかむらあたる)作詞、作曲、歌唱。楓と鬼太郎の最後の別れの場面を彷彿させる歌詞が見事です。別れの歌なんですが、女性の方から男性を後押しするような力強さが込められています。


見送ってくれなくても 良かったのに
また会えると信じてる 貴方は無邪気な人

明日が来なければいいのになんて 貴方を困らせたりして
わざと子供ぶったりした 私を許して
posted by KAZU at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮