2011年05月19日

「ガラスの艦隊」(1)



 「ガラスの艦隊」は2006年にテレビ朝日系列で放映されたSFアニメ。原作はGONZO、監督は大原実、音楽は山下康介、制作はサテライト、GONZO、製作は「ガラスの艦隊」製作委員会(朝日放送、GDH、創通エージェンシー、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)、全26話。
 舞台は黒十字(ブラックホール?)の影響を多大に受ける架空の銀河星域。永きにわたって王家が銀河を統治していたが、貴族勢力に滅ぼされると、今度は貴族たちが貴族連合を樹立して銀河を統治する。一貴族であったヴェッティは勢力を拡大して台頭、新貴族連合を立ち上げて旧・貴族連合と戦いを繰り広げ、ついに貴族連合を駆逐して神聖帝国を樹立する。ヴェッティ自ら神聖帝国初代皇帝を名乗る。政は貴族中心の貴族連合時代以上の人民に対する圧政。そのため銀河の未来を憂えたミシェルは人民解放を目指して人民軍を結成して神聖帝国にに立ち向かう。物語はここからスタートする。
 ヨーロッパ中世の貴族社会をモデルにしており、その古い習慣や衣装のままに宇宙航行時代をむかえているという奇異な設定で、「銀河英雄伝説」と「ベルサイユのバラ」の両方の雰囲気を持っている。
 ゲリラ戦法的人民軍はミッシェルの下でよく戦ったが組織的な軍隊である神聖帝国艦隊には力及ばず、ミシェルは自らが投降することで軍を逃がそうとする。その時、敗北を目前にしたミッシェルの前に1隻のガラスの戦艦が現れ、神聖帝国の追撃艦隊をたった一隻で撃沈した。ミシェルはその戦いぶりに艦長クレオの中に救世主の姿を見て、海賊行為に絶望しつつも彼に同行する。ジャンル的にはスペースオペラなんでしょうが、独特のセリフに舞台劇を見ているような気持ちになる作品。
 終盤に物語の筋が見えてくると、興味は各キャラクターがそれぞれどうなるんだというところになりますね。前半では各キャラクター同志の感情が余り見えません。一気に最後の3話であふれるように描かれています。クレオとミシェル、クレオとアイメル、クレオとジャン、アイメルとノヴィ、ハイザックとシルア、などなど。予想通りというかやっぱりクレオとミシェルは男と女の関係になってます。あれからクレオの印象ががらっと変わってくるように思えます。
 タイトルの「ガラスの艦隊」ですが、クレオの艦は確かに「ガラスの戦艦」ながら艦隊ではない。最初は人民軍がガラスの戦艦を中心にして動くからガラスの艦隊なのかと思ってました。最終回になってやっと本編で「ガラスの艦隊」という言葉が聞かれます。王家秘伝のガラスの製法を解明した神聖皇帝軍が艦隊にガラスの装甲を装備して出撃、これをもって「ガラスの艦隊」と呼んでます。意外にも「ガラスの艦隊」は神聖皇帝軍だったんですね。(つづく)
posted by KAZU at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション