2011年05月08日

「ヤサコとイサコ」



 以前ご紹介した「電脳コイル」ですが、見逃したエピソードがあったので、今回は最初から全部通して見ることに。なかなか時間が取れなくて1か月くらいかかりましたが全話見ることができました。
 「電脳コイル」の前半は電脳めがねが普及した社会でヤサコとイサコの日常を描きます。しかし、後半はNHKの子供向けのアニメに似合わずサスペンス調に変わり、企業のドロドロとした面が見えてきます。たださすがにNHK、その黒幕は消して描かれることはありません。そして最後はヤサコとイサコの本人たちが知らない因果が描かれてハッピーエンドを迎えます。
 主題が見えにくい作品ですが、最後の3話でそこも突き詰めてきます。ヤサコの母が「触れることができるもの、温かいもの、生きているもの、確かに存在するもの」こそが大切だと言うわけですが、明らかに最終回ではそれを否定してきます。ヤサコが「目には見えないけど、触れることができないけど、確かに存在するもの」を見つけるわけですね。ヤサコの自問自答はデカルトの「方法序説」の有名な「我思う故に我あり」を連想させるようなシーンでした。
 写真は本編最後のシーンですが、エピローグで描かれたようにイサコはやぱりイサコのままでした。それもまた良し。
posted by KAZU at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション