
30分サイズで4話ということで、主題のみを明確に追った、いわば劇場版作品に近い構成。細かいところは省かれていて、オリジナルのテレビ版を見ていないと少し分かりづらいところがあるかもしれない。サブタイトルは、第1話「神話からの帰還」、第2話「過去への旅立ち」、第3話「鋼鉄の戦場」、第4話「復活のキャシャーン」。正直サブタイトルはちょっと疑問符が付きます。特に第4話は何をもってキャシャーンの復活と言っているのかよく分かりません。アンドロ軍団の人類制服によって地球の汚染は抑止されて、自然が回復していくという状況の中、MF兵器の大量生産によって人類の反撃が始まる。ルナを残してブライキング・ボスの本拠地に乗り込んだキャシャーンはサグリアを一撃の下に倒し、いよいよ最後の対決を迎える。激闘の末にブライキング・ボスを停止させ、体内に取り込まれていた東博士の意識とスワニーの中に取り込まれていた母の意識、そしてキャシャーンの意識がひとつになって、衛星にセットされていたアンドロイドの停止装置のスイッチが入れられ、アンドロ軍団のロボットは全て停止してして終戦を迎えることになる。地球を救った英雄としてモンゴメリー将軍のインタビューが流れ、明るい平和を取り戻したようだが、テロップでBK-1のプログラムチップが破壊されていないことが示され、テレビ版の最終回とは全く違う思い雰囲気の中で物語を終えている。
☆キャラクター&キャスト
・キャシャーン・東鉄也/草尾毅
・上月ルナ/冬馬由美
・東光太郎博士/キートン山田
・東みどり/高木早苗
・ブライキング・ボス/内海賢二(ブライキング・ボスだけはやはりこの人でないと)
・バラシン/菅原淳一
・サグリア/天野由梨
・アクボーン/二又一成
・モンゴメリー将軍/掛川裕彦
・長老アサリ/緒方賢一
・ナレーター/沢木郁也
☆主題歌
全部で4曲が流れた。第1話にはオープニングがなくエンディングに「キャシャーン〜風の墓標〜」が流れ、第2話からはオープニングとして用いられた。オープニングには「たったひとつの命をすてて、生まれ変わった不死身の体。鉄の悪魔を叩いて砕く。キャシャーンがやらねば誰がやる」のオリジナルに用いられたオープニングナレーションと共に始まる。もっともテレビ版のナレーションは納谷悟朗さんだから、到底その名調子には及びませんが。
・「キャシャーン〜風の墓標〜」(第1話エンディング、第2〜第4話オープニング)
作詞:そのべかずのり、作曲:松澤浩明、歌:影山ヒロノブ
・「STAND ALONE〜涸れ果てた心に〜」(第2話エンディング)
作詞:そのべかずのり、作曲:つのごうじ、歌:影山ヒロノブ&BROADWAY
・「希望子午線〜ホライズン・ブルー〜」(第3話エンディング)
作詞:麻生香太郎、作曲:大島ミチル、歌:C.A.S.(Columbia Animation Stars)
・「IN MY HEART〜夢のままで〜」(第4話エンディング)
作詞:里乃塚玲央、作曲:大島ミチル、歌:堀江美都子