2010年07月24日

「Angel Beats!」(1)



 「Angel Beats!」は2010年4月にTBS系列で放映されたSFアニメ作品。企画・原作・脚本・音楽に麻枝准、監督に岸誠二、制作はP.A. Works、製作はAngel Beats! Project(アニプレックス、アスキー・メディアワークス、ビジュアルアーツ、ピーエーワークス、ムービック、電通、毎日放送)、中部日本放送、全13話。ストーリー、キャラクター、音楽、どれをとっても今年の春アニメの傑作。序盤というより、中盤過ぎまでストーリーのコンセプトが読めず、見る者にとっては展開の予想すら立たなかった。残念なのは「死んだ世界戦線」の一人一人のメンバーが消滅=成仏する過程を見ることができなかったこと。キャラクターがいずれも魅力的だっただけに1クールの作品とは惜しい。設定はSF的、超現実的ながら内容は学園青春ドラマ。
 死後の世界、青春時代をまともに送ることができずに死亡した者が送られてくる死後の世界に存在する“天上学園”が舞台。既に死んだ人間が送られてくる世界なので、現世ならば死亡するような状況であっても死なずに生き返る。銃で打たれたり、刃物で刺されたりした場合は苦痛、傷み、出血を伴うが時間と共に復活する。学園内で一般日常的な平和な学園生活が営まれており、平和で楽しい学園生活を過ごすことにより、死亡するに至った現世での理不尽な人生を越えて、未練を断ち切ると消滅して転生する。そんな中で消滅することを拒み戦い続ける学生たちがいた。ゆりをリーダーに戴く「死んだ世界戦線」(SSS)は平和で楽しい学園生活を否定して、学校の秩序を守る天使との戦いを繰り広げていた。そんな中に記憶を失くした音無が送られてくる。物語はそこから始まる。
 事情の飲み込めない音無は、ゆりに戦線への参加を誘われるが断り、天使に問いかける。かなでは「私は天使じゃない」と否定したものの、死なないかどうか試して欲しいとの要求には応え、ソードで音無をブスリと一刺しする。血まみれになり倒れた音無はやがて復活して、戦線のメンバーたちとともに戦う決意をする。しかし、やがてかなでが天使ではなく、現世で悔いを残してこの世界にやってきた人たちを成仏させるのが目的であることを知り、かなでに協力して戦線のメンバー達を消滅させることにするのだが・・・。
 「死んだ世界戦線」はゆりが日向と結成した戦闘集団。学園の制服を着用せず、男子はブレザー、女子はセーラー服を着用し肩には「SSS」を象ったワッペンをつけている。武器は武器製造集団ギルドから調達した拳銃や火力。陽動のためのバンド「Girls Dead Monster」を擁している。
 かなでは魅力的なキャラクターではあるけれど、人間的に一番はやはりゆりかな。戦線を率いる統率力、そのリーダーシップはゆるぎなく、それを支える信頼、物事に対する試行能力もメンバー最高。情報収集や人物観察も鋭く、音無がかなでに協力しての画策も見逃さず、それでいて戦線の意志に反することながら正面から反対しなかった。
posted by KAZU at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション