2010年06月30日

「一騎当千」(8)

 最後に主題歌を。
 オープニングは「Drivin' Through The Night」。刺激的なオープニング映像と共に流れる軽快なポップス。映像では本作の主要キャラクターを配していて、それなりに物語の内容を暗示する形にはなっているのだけれど、悲しいかな女性キャラを前面に押し出しているために、重要な男性キャラが見えてこない。于吉は本編ではまだ仕事をちゃんとしていないのに目立ちすぎ。董卓仲穎は最後にちょろっとだけ顔を見せるが、本来この人がもっと前に来ないといけないんでは。作詞・作曲はmotsu、編曲はPuertronic、歌はmove。歌詞は日本語と英語が入り交じっていて聞き取り難いのが気に入らないけれど、聞き流すには良い曲です。
 エンディングは「Let me be with you」。オープニングとはかなりかけ離れた曲想で、バラード調。ゆったりと聞かせてくれるが、オープニングの映像と比べるとちょっと意外な気がする。作詞・作曲はF.Thomander、編曲はCobra Endo・Kurt Howell、歌はshela。shalaのシングル「cherry blossom」のC/Wとして収録されている。昔で言うところのB面曲なので思った以上にフルコーラスを聞くのに苦労した。
 アニメソングファンとしては「一騎当千ベストソングコレクション」に第1期から第3期までの主題歌が収録されているので、こちらの方が手軽かも。

posted by KAZU at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2010年06月29日

「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」(2001)



  「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」(第3作)は2001年にテレビ東京系列で放映されたSFアニメ作品。原作は石森章太郎、監督は川越淳、音楽担当は小室哲哉、アニメ制作はジャパンヴィステック、製作協力としてavex mode、博報堂が参画、製作・著作はテレビ東京、ジャパンヴィステック、全48話。
 第2作以上に更に原作に忠実に作られた作品で、内容も原作の1期から時系列順に短編を含めて制作されており、特にこの短編の部分は興味深かった。ジェットのエピソード「英雄(ヒーロー)の条件」などはおもしろかった。もともと何十年も前に設定された原作だけに時代の流れに沿った設定に変えられてはいるが大前提となるテーマは同じ。また002〜004までは初期型サイボーグで冷凍睡眠させられていたという設定を加えて過去と現在との世界情勢の変化を初期設定とうまく融合させている。サイボーグたちは老化が止まっているのでフランソワーズとジョーとの間には親子以上の年齢差があるけれど気にしないということで。戦闘服は前作と同様赤、マフラーは黄色。
 キャストは001(イワン)には声優デビューして間もない植田佳奈、002(ジェット)には森久保祥太郎、003(フランソワーズ)は雪乃五月、004(アルベルト)に飛田展男、005(G.ジュニア)に大塚明夫、006(張々湖)に茶風林、007(グレート)に長島雄一、008(ピュンマ)に岩田光央、009(ジョー)に櫻井孝宏、ギルモア博士に麦人。ギルモア博士の友人コズミ博士に滝口順平、001の父ガモ・ウイスキー博士に加藤精三、フランソワーズの兄ジャンに神奈延年、アルベルトの婚約者ヒルダに小池亜希子。双子のサイボーグ0010に二又一成、0011に大川透、0012に紗ゆり、0013に伊藤健太郎。ギリシア神話の神々の名を戴いたミュートス・サイボーグは、アポロンに石田彰、ヘレナに高山みなみ、ミノタウロスに河相智哉、アキレスに家中宏、ヘラに杉本ゆう、ポセイドンに梁田清之、アトラスに梁田清之、他。
 主題歌はかなり前に記事にしたが、音楽担当が小室哲哉、音楽制作がavex modeということで、最後のエンディング曲を除いてglobeの楽曲になっている。
 オープニングは「What's the justice?」で、第1話と第48話はオープニングなく、第1話ではエンディングとして使用された。作詞はKEIKO & MARC、作・編曲はTetsuya Komuro、歌はglobe。冒頭部分に「ワン、ツー、スリー・・・」とカウントが入る。フルサイズはかなり長い曲(約8分)で、部分的に使用。また歌詞も一部変更している。
 第1エンディングは「genesis of next」で第2話〜第26話で使用された。これもオリジナルはかなり長い曲(9'50")で、一部を使用、歌詞も変更している。作詞はTetsuya Komuro & MARC、作・編曲はTetsuya Komuro、歌はglobe。
 第2エンディングは「STARTING FROM HERE」で第27話〜第42話で使用された。こちらもフルサイズは長い曲(8'17")で、一部を使用かつ歌詞を一部変更している。作詞はKEIKO & MARC、作・編曲はTetsuya Komuro、歌はglobe。既出記事にも書いたがシングルが出ていなくて、アルバム「Lights2」に収録。
 第3エンディングは「I do」で第43話〜第48話に使用された。作詞・作曲・歌共にFayrayの楽曲で、シングル「touch me,kiss me」にカップリング曲として収録。
 いずれもアニメソングとしては例をみないある意味奇抜な作品群で、僕は映像とのコラボレーションがないとめったに単独では聞かない。globeのKEIKOさんの声は嫌いじゃないけど。まだ聴いたことがないという方は、小室時代を築いたglobeの曲ですから、是非フルバージョンをお聞きになってください。僕が一番好きなのは「genesis of next」ですね。
posted by KAZU at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2010年06月28日

「サイボーグ009」(1979)



 「サイボーグ009」(第2作)は1979年にテレビ朝日系列で放映されたSFアニメ作品。原作は勿論のこと石森章太郎、音楽はすぎやまこういち、脚本は酒井あきよし、他、日本サンライズのアニメ制作、製作はテレビ朝日・東映、全50話。
 印象的だったのが本編開始前に特別番組として「前夜祭」が放映されたこと。石森章太郎さんや声優さん、タレントのファン、一般のファンがスタジオに集まってのプレ番組が組まれた。オープニング主題歌を歌う成田賢さんも登場、スタジオで「誰がために」を熱唱した。普通なかなかアニメ主題歌を歌う歌手が表に出ることはないが、この成田さんの熱唱には感動した。そういえば山本正之さんがスタジオで「ヤッターマンのうた」を熱唱した時も感動したけど。
 第1作に比べると原作に忠実に描かれ007も大人の男性、原作の「宇宙樹編」、「戦士の休暇編」、「ネオ・ブラック・ゴースト編」を描いているそうだ。舞台は日本〜ドルフィン号〜で、9人がほぼ行動を共にする。戦闘服は赤、マフラーは黄色。これがどうも僕には納得がいかなかった。「♪赤いマフラーなびかせて」でしたからね。それでも10年のブランクの後のアニメ化、全話漏らさず視聴しました。
 キャストは001(イワン)に千々松幸子、002(ジェット)に野田圭一、003(フランソワーズ)に杉山佳寿子、004(アルベルト)に山田俊司、005(ジェロニモ)に田中崇、006(張々湖)にはせさん治、007(グレート)に肝付兼太、008(ピュンマ)に戸谷公次、009(ジョー)に井上和彦、ギルモア博士に富田耕生、ナレーターは野田圭一。さて敵キャラはブラフマーに古川登志夫、ヴィシュヌに田中崇、シヴァに戸谷公次、ガンダールに中田浩二。イワンの父・ガモ博士に大竹宏・渡部猛。オーディンに笹岡繁蔵、 ロキに田の中勇、柴田秀勝、フレイヤに吉田理保子、他。インド神話、北欧神話等、神話の世界を題材にしているのでキャラクターの名前は覚えやすかったです。
 主題歌はオープニングに「誰がために」。作詞は原作の石森章太郎、作曲は平尾昌晃、編曲は音楽担当のすぎやまこういち、歌は確かこの時まで活動を長らく休止していた成田賢、こおろぎ'73。成田賢さんはこの頃まだアニメソング界にはいなかったタイプの歌手でこの曲は新鮮でした。エンディングは「いつの日か」。作詞は八手三郎、作曲は平尾昌晃、編曲はすぎやまこういち、歌はこおろぎ'73。第1作の「戦いおわって」と曲想は大きく違いますが、歌詞の内容を見てみるとテーマは同じですね。エンディング映像は歌詞の「♪戦いを忘れ、悲しい昨日を忘れ」るかのように寝そべって空を見上げる00ナンバーたちの穏やかな休息。大好きな曲のひとつです。
posted by KAZU at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2010年06月27日

「一騎当千」(7)



・張絋子綱(ちょうこう しこう)/佐藤次郎
 孫家に仕えている高齢の闘士。于吉、董卓らの師で、孫策には「じーちゃん」と呼ばれる。呉栄に伯符のことを相談されて、伯符の中に眠る龍を目覚めさせる道を取り、于吉を伯符の元に送る。

・顔良(がんりょう)/斉藤次郎
 予州学院の男闘士。目に傷を持つ。勝つために手段を選ばない。大闘士戦で呂蒙と戦い倒される。

・文醜(ぶんしゅう)/米田直嗣
 予州学院の男闘士。スキンヘッドで巨漢。大闘士戦で顔良共々呂蒙に倒される。

 これで主だったキャラクターは挙げましたが、キャラクターのデザインなどは第2期以降すこしずつ変えているものもあり、再びチェックしたいと思います。
posted by KAZU at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2010年06月26日

「サイボーグ009」(1968)



 「サイボーグ009」(第1作)は1968年にNET系で放映されたSFテレビアニメ作品。原作は石森章太郎、脚本は辻真先ほか、音楽は小杉太一郎、モノクロ作品、全26話。
 白黒テレビ時代の屈指のSFアニメ。何と言っても石森章太郎さんの代表作でもあり、原作とは設定が少々異なるとは言え、ハードな内容が魅力。特に第22・23話「復讐鬼」前後編と第26話・最終回「平和の戦士は死なず」は見ていて怖くなるくらいだった。舞台は日本が中心で、001、003、006、007、009、ギルモワ博士が日本に住んでおり、ブラックゴーストを全話共通の敵として物語が作られていないため、9人のサイボーグが揃うことも殆どなかった。戦闘服はグレーで009だけ白。主題歌にあるようにマフラーは赤。もっともモノクロ作品なので色はわからないのだけれど。原作と大きく違った設定のキャラクターが007で子供になっている。
 キャストは、001(イワン)に白石冬美、002(ジェット)に石原良、003(フランソワーズ)に鈴木弘子、004(アルベルト)に大竹宏・内海賢二、005(ジェロニモ)に増岡弘、006(張々湖)に永井一郎、007(グレート)に曽我町子、008(ピュンマ)に野田圭一、009(ジョー)に田中雪弥、ギルモア博士に八奈見乗児。今や故人あるいは伝説的ベテラン声優さんたちの若き頃の作品ですね。
 主題歌はオープニングに「サイボーグ009の歌」作詞は漆原昌久、作・編曲は音楽担当の小杉太一郎、歌は東京マイスタージンガー。さすがに当時のレコードは持ってなくて、後に出された復刻プレス盤を持っている。オープニングはモノラル録音。曲はABA'の三部形式になっており、テレビオープニングでは有名な「ワン」「ツー」「スリー」・・・「ゼロ、ゼロ、ナイン」の9人の名乗りとA'パートのみになっている。エンディングは「戦いおわって」。こちらは作詞が原作の石森章太郎、作・編曲が小杉太一郎、歌はボーカル・ショップ。エンディング映像は止め絵だったはず。印象的なイントロ、短調で始まって途中から長調に転調するアニメソングの名曲です。00ナンバーのサイボーグたちの決意の歌。

☆追記
 このTV第1作が制作される前に、劇場版アニメ作品が2つ東映から公開されているのだが、そのキャラクターデザインはTV版に引き継がれているものと思っていた。特に劇場版第2作目の主題歌はそのままTV版に使用されているし。ということで最初写真は劇場版のもの(カラー)を貼り付けていたのだが、キャラクターをひとつひとつチェックしていくと微妙に違っている。特に主人公の009の顔が異なっているので改めてモノクロのものに貼り直した。劇場版はテレビ放映された時に見ているのだが、記憶があいまいなので、確認した上で改めてご紹介してみたいと思う。

posted by KAZU at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2010年06月25日

「一騎当千」(6)



曹操孟徳(そうそう もうとく)/赤城進
 許昌学院3年で許昌のリーダー。普段は校舎の裏の海岸で寝そべっていることが多いが、かなりの実力者・野心家であることを垣間見ることができる。賈詡文和が落ちてきた時もいきなり手を出した模様。

・関羽雲長(かんう うんちょう)/岡寛恵
 成都学園の3年女子。長身・長髪の少女。大闘士戦では1人で戦い、初戦は5人を退け、第2戦は呂蒙に右腕を折られるが、それでも伯符を倒した実力者。ちなみに成都学園の生徒は関羽以外は登場しなかった。
posted by KAZU at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション

2010年06月24日

「一騎当千」(5)



・于吉(うきつ)/小林由美子
 呉郡高校のリーダーで、色黒の少女。張絋子綱の弟子にして高速拳の使い手。一人称は「ぼく」。普段は手足にウエイトを着けている。最終話では伯符と激闘を繰り広げる。このあたりの戦いはみんなスカートを履いていてもパンツもろ見え、特に伯符が覚醒して吹き飛ばされた後は殆どパンツ一丁。

・賈詡文和(かく ぶんわ)/寺田はるひ
 洛陽高校生で董卓の腹心。大闘士戦の報告を聞く董卓に膝枕していたが、する方もさせる方も余り見ていて良い気がしなかった。膝枕ってあんなもんじゃないでしょ。董卓の死後、玉璽を手土産に許昌学院に下る。権力者に対しては上手く立ち回る。

・呂布奉先(りょふ ほうせん)/渡辺明乃
 洛陽高校の女闘士、3年生。ツインテールで素肌にブレザー、ミニスカートの美少女。難病を患っており、死期を悟り董卓を道連れに自決。最初見た時に「起動戦士ガンダム逆襲のシャア」のクエス・パラヤを思い浮かべた。息子には「髪の色しか似てない」と言われたが。陳宮公台とは同性愛の間柄、左慈元放とは旧知かつ男女の仲。

・陳宮公台(ちんきゅう こうだい)/岡寛恵
 洛陽高校の女闘士。呂布の親衛隊。呂布とは同性愛の間柄。余命短い呂布のために玉璽を奪おうと洛陽へ潜入したが発見され、賈詡文和の部下に弄ばれた上、重傷を負う。呂布に看取られ病院のベッドで死亡。
posted by KAZU at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション