
「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」(第3作)は2001年にテレビ東京系列で放映されたSFアニメ作品。原作は石森章太郎、監督は川越淳、音楽担当は小室哲哉、アニメ制作はジャパンヴィステック、製作協力としてavex mode、博報堂が参画、製作・著作はテレビ東京、ジャパンヴィステック、全48話。
第2作以上に更に原作に忠実に作られた作品で、内容も原作の1期から時系列順に短編を含めて制作されており、特にこの短編の部分は興味深かった。ジェットのエピソード「英雄(ヒーロー)の条件」などはおもしろかった。もともと何十年も前に設定された原作だけに時代の流れに沿った設定に変えられてはいるが大前提となるテーマは同じ。また002〜004までは初期型サイボーグで冷凍睡眠させられていたという設定を加えて過去と現在との世界情勢の変化を初期設定とうまく融合させている。サイボーグたちは老化が止まっているのでフランソワーズとジョーとの間には親子以上の年齢差があるけれど気にしないということで。戦闘服は前作と同様赤、マフラーは黄色。
キャストは001(イワン)には声優デビューして間もない植田佳奈、002(ジェット)には森久保祥太郎、003(フランソワーズ)は雪乃五月、004(アルベルト)に飛田展男、005(G.ジュニア)に大塚明夫、006(張々湖)に茶風林、007(グレート)に長島雄一、008(ピュンマ)に岩田光央、009(ジョー)に櫻井孝宏、ギルモア博士に麦人。ギルモア博士の友人コズミ博士に滝口順平、001の父ガモ・ウイスキー博士に加藤精三、フランソワーズの兄ジャンに神奈延年、アルベルトの婚約者ヒルダに小池亜希子。双子のサイボーグ0010に二又一成、0011に大川透、0012に紗ゆり、0013に伊藤健太郎。ギリシア神話の神々の名を戴いたミュートス・サイボーグは、アポロンに石田彰、ヘレナに高山みなみ、ミノタウロスに河相智哉、アキレスに家中宏、ヘラに杉本ゆう、ポセイドンに梁田清之、アトラスに梁田清之、他。
主題歌はかなり前に
記事にしたが、音楽担当が小室哲哉、音楽制作がavex modeということで、最後のエンディング曲を除いてglobeの楽曲になっている。
オープニングは「What's the justice?」で、第1話と第48話はオープニングなく、第1話ではエンディングとして使用された。作詞はKEIKO & MARC、作・編曲はTetsuya Komuro、歌はglobe。冒頭部分に「ワン、ツー、スリー・・・」とカウントが入る。フルサイズはかなり長い曲(約8分)で、部分的に使用。また歌詞も一部変更している。
第1エンディングは「genesis of next」で第2話〜第26話で使用された。これもオリジナルはかなり長い曲(9'50")で、一部を使用、歌詞も変更している。作詞はTetsuya Komuro & MARC、作・編曲はTetsuya Komuro、歌はglobe。
第2エンディングは「STARTING FROM HERE」で第27話〜第42話で使用された。こちらもフルサイズは長い曲(8'17")で、一部を使用かつ歌詞を一部変更している。作詞はKEIKO & MARC、作・編曲はTetsuya Komuro、歌はglobe。既出記事にも書いたがシングルが出ていなくて、アルバム「Lights2」に収録。
第3エンディングは「I do」で第43話〜第48話に使用された。作詞・作曲・歌共にFayrayの楽曲で、シングル「touch me,kiss me」にカップリング曲として収録。
いずれもアニメソングとしては例をみないある意味奇抜な作品群で、僕は映像とのコラボレーションがないとめったに単独では聞かない。globeのKEIKOさんの声は嫌いじゃないけど。まだ聴いたことがないという方は、小室時代を築いたglobeの曲ですから、是非フルバージョンをお聞きになってください。僕が一番好きなのは「genesis of next」ですね。