2010年05月07日

「続 夏目友人帳」(1)



 「続 夏目友人帳」は「夏目友人帳」の続編として2009年にテレビ東京系列で放映されたファンタジーアニメ。スタッフは第1期と同じで、原作は緑川ゆきの漫画作品「夏目友人帳」、監督は大森貴弘、音楽は吉森信、制作はNAS、製作は 「夏目友人帳」製作委員会、全13話。
 第1期と同様に一話完結を基本にストーリーは構成されているが、異なる点は6話と7話、12話と13話が2話で完結しているところ。夏目貴志だけでなく同級生と保護者である藤原滋、塔子夫妻の登場場面が多くなっているところ。そして主題が第1期以上に浮き彫りにされているところ。僕は第1期を見終わったところでは、人と妖との関係、人と異形のものとの関係、普通と普通でないものとの関係を主題にしているのかと思ったが2期を見終わってみるとどうも違うようだ。また全般に友人帳の名を返す場面はずっと減っている。
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2010年05月06日

「宙のまにまに」(7)



 「宙のまにまに」はジャンルとしては学園ラブコメでしょうが、原作のストーリーをかなり飛ばして追っているということなんでしょう、全12話で1年を経過しているにもかかわらずストーリー的に何にも進展していないという印象が強いです。美星と朔の関係もそう。朔と姫の関係もそう。それでもそれぞれのキャラがそれぞれに成長しているところが見えます。特に文江は変化が大きいですね。
 そんな中で一番のラブコメらしいシーンというと最終回のこの人でしょう。近江あゆみは一番好きなキャラと書きましたが、万人考えることは同じようで、人気投票でも一位のようですね。

健康「ありがとう、近江さん。でも、どうしてこんなによくしてくださるんですか?」
あゆみ「それ、わたしに言わせる気?」
健康「えっ」

 「それ、わたしに言わせる気?」---この台詞が効いてます。
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2010年05月05日

「宙のまにまに」(6)

 「宙のまにまに」は何度も書いてますが作風が漫画チックですが、時折キャラクターたちのシリアスな表情を垣間見ることができます。その大半が夏合宿以降なんですが、最初に目がとまったのは第2話「ファーストスター」の美星のこの表情。



 雨が降って濡れたせいで朔の家に行くことになった天文部の面々。服を乾かしてお茶を飲んでお暇ごとに。かほる(朔の母)が美星に「お父さまとお母さまに、よろしくね」と言ったシーン。僕は原作を見てませんから美星の父親が亡くなっていることは知りませんでしたが、このシーンの美星の表情と微妙な間で両親のどちらか、または両方が亡くなっているな、ということはわかります。前半部では唯一の、見事なシリアスシーンです。
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2010年05月04日

「宙のまにまに」(5)



 エンディングは「星屑のサラウンド」で作詞・作曲はrino、編曲は大久保薫、歌はCooRie。第4話の夏合宿1日目を描いた「夜明けまで」のエンディングには「闇に咲く星のように」で作詞・作曲はrino、編曲は大久保薫、歌はCooRie。そして第9話の挿入歌に「星のしずく」で作詞・作曲はrino、編曲は大久保薫、歌はCooRie。といずれもCooRieの楽曲を用いています。
 学園ラブコメのエンディングは湿っぽくなりがちですが、この「星屑のサラウンド」は曲は穏やかですが、歌詞はどこまでも前向きで明るいところがいいです。


静寂の波間に 闇を揺らす光
記憶のイタズラに 心ほどけてゆく
明日へと
この想い奏で今を行こう
大丈夫 一人じゃない
君が教えてくれたね


 秀曲としては「闇に咲く星のように」、一度聞いただけでも記憶に残る良い曲です。エンディングというよりも、本編からシームレスに曲に入ったと思いますが、本編の雰囲気を壊さずに曲の使い方もすばらしい。伴奏は弦楽なんですが、キーボードの音が前面に出ていて弾き語りを聞いているよう。


とめどなく溢れる想いは
君のことを照らしては消える
闇に咲く星のように
いつか輝くから
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2010年05月03日

「宙のまにまに」(4)



 主題歌、まずはオープニングから。♪遠く遠くへと 伸ばした手に触れたんだ…♪から始まるこの曲は「Super Noisy Nova」。本編の内容によく合った楽しくて軽快な曲。ところがどっこい歌詞の内容は意外とシリアスなところがあります。


遠く遠くへと 伸ばした手に触れたのは
知らない夜 突然生まれたSuper-Nova
何億光年 頭の中ではNeighbor Star
眺めるほど目に ちから宿る
だってだって私も ひとつの星だから


 解釈はなかなか難しくて、どのように受け取るかは十人十色のような気がします。作詞は畑亜貴、作曲はrino、編曲は虹音、歌はスフィア。確か最終回ではエンディングに使われていましたね。
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2010年05月01日

佐藤聖さま



 「マリア様がみてる」で祐巳が1年生の時のロサ・ギガンティア。陽気で活発、日本人離れした容姿は幼稚舎時代に江利子さまに「アメリカ人」「ハーフ」と言われた程、小さい頃から目立っていたようだ。第1期の冒頭から突飛な言動が目立ち、作品のファンにも人気が高いそうな。
 ところがストーリーが進む程に、人に接するのが苦手な部分や過去の心の大きな痛手が語られる。シリーズ全般を通して、主人公の祐巳以外で単独エピソードが一番多い。在学中に車の免許を取り、祐巳を強引に乗せて小笠原邸まで行ったりと行動は大胆。第1期2話以降、祐巳への抱きつき魔は卒業までつづく。
 一番好きなエピソードは第2期「春」の志摩子を妹にした経緯が語られる話。同じ内容を前半は志摩子の立場から、後半は聖さまの立場から描いている。ここで志摩子は聖さまのことを、「ロサ・ギガンティアの印象はその度に違っていた。神秘的であったり、怖かったり、優しかったり。それでもそこに彼女の姿があるだけで、ほっとできた。」と言っているが、そんな多面性が聖さまの魅力なんだろう。「志摩子は私のひねくれた対応にめげもせずこう言った。」と自分に対する分析も冷静で確か。江利子さまのように自分に興味のあることだけに邁進したりはしない。声を演じたのは豊口めぐみさん。
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