
どこの学校、どこのクラスでも目立たない空気のような存在の人はいるものですが、「ちょっとこれはひどくない?」と思ったのは「マリア様がみてる」の1stシーズン第2話の福沢祐巳。第1話で武嶋蔦子に対してロサ・ギガンティアが「祐巳さんはともかく、あなたのことを知らない生徒はいなくてよ」と言ってますが、薔薇さま方3年生が祐巳のことを知らなくても、祐巳は幼稚舎からずっとリリアン、同級生が知らないはずもないと思うのですが。それも2学期も半ばですよ。
祐巳が祥子さまの申し出を断ったことは噂となって、「翌日の昼までには、高等部の生徒全員が、私が祥子さまを振ったという事実を知っていた」と祐巳は言ってます。祐巳がそんなに空気のような存在だったとは思えないんですけどね。昼休みに桃組の教室に押しかけた生徒たちが「福沢祐巳さんて、どの方?」と探しているのを尻目に、蔦子が「誰が噂の本人か、教えてもらわないとわからないところが、祐巳さんの幸せでもあり、不幸でもあるわね。」と静観してます。
1年後には福沢祐巳の名前と顔を知らない生徒は高等部にはいないというところまでになるのは、祥子(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)の妹になったことに起因するのですが、そんな有名人の印象を全く受けないというのが、本人が言う「平均点が売り」の所以なんでしょう。
ちなみに、YouTubeに上がっていた動画がたまたまスペイン語の字幕が付いてました。「誰が噂の本人か、教えてもらわないとわからないところが、祐巳さんの幸せでもあり、不幸でもあるわね。」のところが、
Pero el hecho de que no sepan que eres la persona del rumor
(しかし、あなたが噂の本人であることを彼女らが知らない)
puede ser una bendicion...o una maldicion
(それは天の恵であり、また不幸でもある)
となってました。字幕って難しいですね。原語と同意で、短文かつ自然な文章になってないといけませんから。スペイン語と同意になるようにフランス語で書いてみましたが、これでいいのでしょうか。
Mais elles ne savent pas que tu es la personne de la rumeur,
c'est une bénédiction...ou une malédiction pour Yumi-san.