2010年01月04日

「とらドラ!」(2)



 竜児の家の隣の高級マンションの二階に住む大河は一人暮らし。家事は一切苦手で、掃除もせずカップ麺暮らし。一方竜児は家事全般が得意で特に掃除にはこだわりがあり、大河のマンションを訪ねた竜児は掃除をしてやり、ご飯も作ってやる。以後、大河も竜児の家に入り浸るようになっていく。ここからの展開はまず大方の方が予想できるようなこと、櫛枝、大河、竜児の三角関係に発展していき、更には竜児の家庭事情、大河の家庭事情が大きくかかわっていきます。最後は櫛枝が大泣き、竜児は大河を選んで一旦は駆け落ちまでしますが、何の下準備もない高校生二人が成功するはずもなく、周りに祝福されての幸せを求めて家に戻ってきます。着替えにマンションに戻った大河は母の留守番電話を聞いた後、竜児に相談することなく一人で母の下へ行ってしまいます。相談して竜児が制止したか、納得したかそれは僕にはわかりませんが、相談しなかったことが許せないです。
 この作品の主人公は高須竜児で、彼の目線を通して物語は描かれていますが、この作品の素晴らしいところは、主題を見据えた場合に誰からの目でも見ることができるというところ。若い男性なら竜児でしょうが、女性なら大河でも櫛枝でも川嶋でもなりきれる、年配の方なら親の目からも見られるでしょう。僕の息子はまだ小さい方ですが、僕の年齢は高校生の息子・娘がいても全然おかしくない年齢です。でも親目線からは見られないですね。
posted by KAZU at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション