2010年01月03日

「とらドラ!」(1)



 「とらドラ!」は2008年10月〜2009年3月にテレビ東京系列で放映された学園ラブコメアニメ作品。原作は竹宮ゆゆこ著のライトノベルで、監督は長井龍雪、音楽は橋本由香利、アニメ制作はJ.C.STAFF、製作は「とらドラ!」製作委員会、全25話。一昨年から昨年にかけての人気作品のひとつで、前半の比較的軽いノリの描写から、後半、特に終盤への重い描写へ変わっていくにつれて見ている方ものめり込むと同時にその重さを感じていく流れ。キャラクター設定はやや現実ばなれした部分もあるが、描写は高校生の一途でストレート、思考が幼稚な部分も正直に描かれていて、それを現実的な解決をもって描ききっているところはすばらしい。ただ、僕的には最終回・第25話はちょっと失望かな。映画で言うと「小さな恋のメロディ」のような無茶な展開で終わってしまってはいけないと思うものの、一人で決めてしまった大河には納得がいきません。それなら24話で終わらせておけば・・・って。時折、されげなくパロディが挿入されており、これがまた本当にさりげなくて、気づかなければそれはそれで普通の情景とも取れるようなところがあって良い感じです。
 父親譲りの鋭い目つきのために周りから不良と見られてしまう高須竜児は、大橋高校の2年に進級すが、クラス替えがあり、目つき故の不良という誤解を解くことに憂鬱な気分になりつつ登校する。廊下で竜児は手乗りタイガーとあだ名される逢坂大河と遭遇、噛みついた大河に一撃をくらわされてしまう。その様子から誤解は早く解けることに。その大河がある放課後に竜児の親友・北村祐作のカバンにラブレターをしのばせるが間違って竜児のカバンに入れてしまう。間違いに気づきラブレターを送ったことを知られたと思った大河は竜児に夜襲をかける。しかし、封筒の中は実はからっぽ、ラブレターは入れ忘れていたのだった。竜児は大河の親友・櫛枝実乃梨に好意を寄せており、二人は以後二人の恋が成就するように共闘戦線を張ることなる。(つづく)
posted by KAZU at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション