2009年11月07日

「ふたり鷹」



 「ふたり鷹」は1984年にフジテレビ系列で放映されたバイク・ロードレースを題材にしたアニメ作品。原作は新谷かおるの漫画「ふたり鷹」で、企画は国際映画社・フジテレビ、音楽は久石譲、制作は国際映画社、製作はフジテレビ・国際映画社、全36話。
 1970年代のレースアニメは対象が小中学生のものが多くてメカ重点に偏っている感じがする。それに対して1980年代のものは人間ドラマ的なものが多く設定や描写も緻密で正確なのだが、作品として成功したものが少なくてアニメ作品として余り知名度が高くない。新谷かおる氏の「ふたり鷹」は人間描写もメカニック描写も大変優れているそうだが、アニメは残念ながら視聴率が上がらず、そのせいで放映時間帯がウロウロ、さらに制作会社の倒産と不運にみまわれて、中途半端な形で放映を終了している。国際映画社の最後の作品。僕自身も最初の頃こそ見ることができたものの、放映時間が移ってからは全く見られず仕舞いで、ストーリーを追えていない。
 同じ病院で同じ日に生まれた沢渡鷹と東条鷹が、片やストリートライダー片やサーキットレーサーとして成長する。沢渡はバイク仲間の死をきっかけに東条と出会い、二輪耐久レースの世界へ入り、ふたりの「鷹」がライバルとして成長していく姿を描く。独特の陰の部分があることは作品全体から感じ取れるが、原作を読んでいないし、アニメも後半は全く見られていないので知りません。(ネットサーフィンしてだいたいは想像つきますが)

☆キャラクター/キャスト
 このキャストを見ていただくだけで、作品のレベルの高さがわかっていただけるかと思う。
・沢渡鷹/古谷徹
 本作の主人公。「ふたり鷹」のひとり。熱血ライダー。
・東条鷹/塩沢兼人
 本作の主人公。「ふたり鷹」のひとり。クールなライダー。
・沢渡緋沙子/藤田淑子
 沢渡の母親、美容師。女手一つで鷹を育てる。
・花園明美/内海賢二
 沢渡の親戚。天才的な腕を持つエンジニア。
・パトリシア・ウェラー/富沢美智恵
 大富豪ウェラー家の娘。愛称はパット。全米F2チャンピオン。
・東条美亜/三浦雅子
 東条鷹の妹。
・デビッド・アルダナ/野島昭生
実在のライダー。「全開男」の異名を取る。
エビさん/屋良有作
 バイクショップ「バリバリ」店主。
・岡田流火/戸田恵子

 主題歌はオープニングに「ハートブレイクCrossin'」。鈴鹿サーキットや筑波サーキットの取材協力で撮影された実写映像を交えたオープニング映像が素晴らしい。アニメオープニング映像に実写を組み込む手法は別に新しいものではなかったが、レース本番の映像、特に転倒場面などはアニメを超越した迫力があった。売野雅勇作詞、芹澤廣明作・編曲、歌は陣内孝則。エンディングは「サヨナラを言わないでくれ」でこちらも売野雅勇作詞、芹澤廣明作・編曲、歌は陣内孝則。陣内さんの歌声がアニメ主題歌としては異色の独特の雰囲気をかもしだしている。
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2009年11月06日

「ビデオ戦士レザリオン」



 「ビデオ戦士レザリオン」は1984年にTBS系列で放映された巨大ロボットアニメ。原作は八手三郎、音楽は渡辺宙明、制作は東映動画、製作は東映動画・旭通信社、全45話。
 今見ると1980年代に制作された作品としては、現在のコンピューターやインーネットの世界をよく予見していたと思える作品。僕も将来はこういうようなことになるのかなぁとアニメを見つつ思っていたが、先見性はすごかったと後から感心した。この作品も残念ながら仕事の関係で殆ど見ることができなかった。飛び飛びで見ているため話の筋がわからない。
 舞台は未来の地球。“地球クリーン政策”と呼ばれる環境問題の解決を地球外に置く政策のために火星や月に廃棄物を送るという事態になっていた。ゴッドハイド博士は月で戦闘ロボット「ブラックベアー」を開発、量産に成功して反乱軍を組織、地球連邦軍に戦いを挑む。その戦いの波が地球本星にも及び、ブルーハイム博士とシルベスター将軍が実験を行なっていた地球連邦軍・物質電送システムに被害を与える。主人公・香取敬が作ったゲームキャラクター「デザリオン」が実験でアメリカから日本に送られる航空機のデータと混信してしまい、デザリオンが高さ35メートルの巨大ロボットとして実体化してしまう。実験の失敗に怒るブルーハイム博士だったが、兵器としてのデザリオンの改良に苦慮しながら、香取敬と共に地球を守る戦いを支援していく。戦いの中で成長していく敬の姿を描く。

☆キャラクター/キャスト
・香取敬/古谷徹
 主人公。東京に住む中学生。
・香取研介/蟹江栄司
 敬の父、ブルーハイム博士の研究所に総務部長。
・香取容子/山田栄子
 敬の母、主婦。
・香取仁/広中雅志
 敬の兄、テレビ局の報道マン。
・オリビア・ローレンス/潘恵子
 敬のガールフレンド。
・デビット/塩屋翼
 ニューヨークに住む敬のゲーム友達。
・ブルーハイム博士/滝雅也
 地球連邦軍の電送実験施設の科学者。
・シルベスタ/野田圭一
 地球連邦軍司令官。
・モンロー/川浪葉子
 シルベスタ将軍の秘書。
・チャールズ・ダナー/若本紀昭
 連邦軍シークレットフォースの戦闘ロボG1のパイロット。
・サハラ/山田栄子
 連邦軍シークレットフォースの戦闘ロボG2のパイロット。
・エレファン/小林通孝
 ジャーク帝国の支配下の星の出身の異星人。戦闘ロボG-5のパイロット。
・ゴッドハイド/蟹江栄司
 月面反乱軍の主導者。ブラックベアーを開発・量産する。
・インスパイア/森功至
月面反乱軍の指揮官。
ギャリオ/森功至
 ジャーク帝国の戦士。専用メカ「ギャリオ・サバン」を駆る。
・エリック・シッド/小林通孝
 ブラックベアーのエースパイロット。
・ナレーション/野田圭一(第1〜23話)、森功至(第24話〜)

 主題歌は、オープニングに「ビデオ戦士レザリオン」。吉田健美作詞、作曲は音楽担当の渡辺宙明、藤田大士編曲、歌は宮内タカユキ。エンディングは「ハートフルホットライン」。オープニングと同じく吉田健美作詞、渡辺宙明作曲、藤田大士編曲で、歌はかおりくみこ。
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2009年11月05日

「サイボットロボッチ」



 「サイボットロボッチ」は1982年にテレビ東京、他で放映されたギャグアニメ。原作は石川賢・安藤豊弘、企画・制作はナックで音楽は入江純、製作はテレビ東京・ナック、全39話。
 架空の田舎の村“山川村”を舞台に、自称・天才科学者のDr.デコが作り出したロボット「ロボッチ」と村人、ロボット、たちが巻き起こす日常のドバタバを描いている。村で起こるドタバタを描いたロボット・ギャグアニメとしては「Dr.スランプアラレちゃん」があるが放映時期的にも、内容的ににも「アラレちゃん」には遠く及ばなかった。

☆キャラクター/キャスト
・ロボッチ/佐久間なつみ
・Dr.デコ/増岡弘
・雪野クルミ/川浪葉子
・雪野サチ子/山田栄子
・セキトリ/緒方賢一
・タケドン/山田栄子
・マトモ/川浪葉子
・雪野風念/緒方賢一
・生倉竹光/上田敏也
・生倉松男/たてかべ和也
・生倉うずら/三浦雅子
・とびげり婆さん/龍田直樹
・カブト丸/龍田直樹
・ホットドク/龍田直樹
・ニャンコ/三浦雅子
・ハイブロー/梅津秀行

 主題歌はオープニングにアニメタイトルと同題「サイボット ロボッチ」。砂東由香利作詞、織田哲郎作曲、入江純編曲、歌は砂東由香利。エンディングは「わい わい わい…」で、砂東由香利作詞、入江純作・編曲、歌は砂東由香利。
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2009年11月04日

中島みゆきさん

 中島みゆきさんが紫綬褒章を受章されましたね。受章のコメントも実に中島さんらしいコメントでした、「棚から本まぐろ」。中島みゆきさんと言うと僕が学生時代から活動されており、当時は北海道出身、口の悪いお姉さんという印象があったのですが、あれから30年以上も経ってみると確かにお姉さんではあるけれども、同世代に近づきつつあります。同年代やん。
 中島みゆきさんはドラマの主題歌や番組とのタイアップ曲はそこそこありますが、アニメには縁がなくて思い浮かぶ曲はありません。唯一頭に浮かんだのは「らき☆すた」のエンディングで高良みゆきが歌った「地上の星」です。
 「らき☆すた」シリーズ前半のエンディング「とある日のカラオケボックス」で第7話は高良みゆきが「地上の星」を熱唱しています。イントロがかかるとこなたが、「おお、しぶい!」「なるほど、そっちのみゆきつながりか」。歌い始めると「おお、歌い方もしぶい!新しい萌えの形だな」と申しております。必聴の一曲です。

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2009年11月03日

「ベムベムハンターこてんぐテン丸」



 「ベムベムハンターこてんぐテン丸」は1983年からフジテレビ系列で放映された冒険アニメ。原作はかぶと虫太郎の同名漫画作品。フジテレビと東映動画の共同企画で、音楽は筒井広志、アニメ制作は東映動画、製作はフジテレビ・東映動画で全19話。対象年齢は小学生だと思うが、キャラクターデザインはなかなかかわいくて、ストーリーもしっかりしていたが、何故か人気が出ず中途半端な話で終了していることから放映打ち切りだと思われる。
 妖怪の国の大王・天狗大王の息子・こてんぐテン丸は“妖怪祭り”の夜に禁断の“おそれ山”に入ってかわいい女の子の妖怪に遭遇、彼女にたぶらかされて妖怪たちの封印を解いてしまう。この山は妖怪の国の刑務所であり、凶悪な妖怪たちを封印していた。暴れ出した108匹の妖怪は人間世界へ逃げ込む。天狗大王は怒ってテン丸の鼻を折り、子からす天狗のクロと共に人間界に逃げ込んだ妖怪退治を命じる。妖怪大魔王ベムラーと妖怪退治七つ道具を携えたテン丸との戦いを描く。ストーリーは分かりやすく、当然最後はラスボスとの対決であったろうがアニメは完結していない。また、シリアスなバックボーンがあるが、このテン丸のキャラクターは鼻を折られた低い鼻の天狗であり、大飯食らいで、半人前と能力的にはダメキャラ。

☆キャラクター&キャスト
・テン丸/藤田淑子
・クロ/松島みのり
・ヨーコ/安田あきえ
・天狗大王/柴田秀勝
・がんばり入道/大竹宏
・油井/千葉繁

 主題歌はオープニングに「おいらテン丸」。冬杜花代子作詞、小林亜星作曲、高田弘編曲で、歌はテン丸こと藤田淑子さんが歌っている。エンディングは「うちの親分」で、クロがテン丸のことを歌う歌。冬杜花代子作詞、小林亜星作曲、高田弘編曲、歌はクロ(松島みのり)とテン丸(藤田淑子)。
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2009年11月02日

「Land Ho!」(angela)



 「屍姫」のオープニング&エンディングは全てangelaの歌唱ですが、作品以前にリリースされていた挿入歌「謝罪状況」と飯塚雅弓が歌ったエンディング「眠れる蒼い砂」を除けばオープニングの「Beatiful fighter」と「My story」がカップリングでシングルカットされている以外はリリースされていませんでした。angela自身がコンサートにて次のアルバムに収録すると公言、その公言どおり9月9日リリースのアルバム「Land Ho!」に「Beginning」と「光、探せなくとも」が収録されました。なかなか聞く機会に恵まれなかったのですが、やっと先日レンタルして拝聴。
 「Beginning」は第13話、14話、23話、24話と「赫」の最終話(13)と「玄」の3話にのみ使用された曲。使用回数が少ない分聞く機会のなかった曲ですが、「赫」の最後に使われたことで印象深い曲です。作詞はatsuko、作曲はatsuko・KATSU、編曲はKATSU、歌はangela。
 「光、探せなくとも」は(第16話〜第25話)に使用された曲なので、「玄」のエンディングと言ってもいいかと思います。作詞はatsuko、作曲はatsuko・KATSU、編曲はKATSU、歌はangela。
 「屍姫」ファンにとっては両曲とも外せないところ。エンディングということで映像と共に聞くのがベストですが、長いこと待たされてやっとフルコーラスで聞くことができたので大満足です。
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2009年11月01日

「おやじの嫁さん」

 11月の番外編。

 「おやじの嫁さん」は1973年にフジテレビ系列で放映されたホームドラマ。水曜ドラマシリーズ枠で脚本は稲葉明子、全26話。ややコミカルに描かれていたものの僕の印象ではあったかい雰囲気のドラマだったと記憶している。しかしながら出演者の内、覚えているのは佐野周二さんと主演の八千草薫さんのお二人だけ。ネットで調べて出演者の名前を拾ってみても全然思い出さない。
 画家で男やもめの今村(佐野周二)のところへ十五歳年下のお嫁さん(八千草薫)がやってくる。この二人のやりとりがとてもアットホームな雰囲気で、当時僕の母方の祖父母も従妹も見ていて会った時に話題になったことがあった。ところが今村の子どもたち息子4人(藤村俊二、中山仁、川代家継、沖雅也)と娘(山口いづみ)は若い母親に戸惑い、気遣いすぎてなにかと上手くいかない。そこをおやじの嫁さんが上手くとりもっていくというお話。当時佐野周二さん51歳、八千草薫さん42歳、藤村俊二さん39歳、中山仁さん31歳、沖雅也さん21歳、山口いづみさん19歳。長男から見れば兄弟との年の差よりも母親との年の差の方が小さいことになる。他に松原智恵子、じゅんとネネのじゅん、等。
 さて、佐野周二さんと八千草薫さんのお二人以上によく覚えているのが主題歌。僕の当時のメモでは曲のタイトルも「おやじの嫁さん」になっているが、このタイトルで検索しても出てこないところをみると曲のタイトルは違っているのかと。情報をお持ちの方は是非教えていただきたいと思います。オープニングはインスト、エンディングは歌唱が付いてました。

うしろをむかないで
うしろに道はない
ひとりぼっちもふたりぼっちも
前むいて歩こう
男と女手をつなぎ
喧嘩をしては仲直り
道は長くて
日は暮れやすい
愛を注ぎ合おう
さびしい朝夕に
心と心が
ふれあうときふたりだけの
微笑みを交わそう
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