2009年08月30日

「浮浪雲」(はぐれぐも)



 先日、山城新伍さんのことを書いた折に少しこの作品について触れましたが、視聴したことがありませんでした。調べてみると“ようつべ”にアップされていたので早速視聴。僕は漫画を読みませんが小学館の「ビックコミックオリジナル」に連載されており、何度か散髪屋の順番待ちの時に読んだことがあります。今回アニメ作品を見てみましたが、このアニメも断片的に見たような気がします。
 「浮浪雲」(はぐれぐも)は1982年東映にて公開された時代劇アニメーション作品。原作はジョージ秋山氏の漫画作品で「ビッグコミックオリジナル」に長期にわたって連載されているロングラン作品。監督は真崎守、脚本は大和屋竺、音楽担当が横山菁児、制作は東映動画、マッドハウス。
 舞台は幕末の品川、主人公の雲は元武士で今は品川宿の問屋「夢屋」のお頭であるが、無類の女好きで、仕事には精を出さず酒と女に手を出す生活。ひょうひょうと自由気ままに生きる男ながら、剣の達人で天秤のようにかついだ両刃の仕込み杖から繰り出す剣と、人並み外れた運動能力で相手をたたき伏せる力を持っている。幕末の志士、坂本龍馬や新撰組の動きを描きながら雲と息子の新之助の生き方を描いた作品。劇画調ではなくて漫画調ながら奥の深いテーマを描いていて時代劇好きにはおもしろいと思う。
 キャストは主人公・浮浪雲に俳優の山城新伍さん。軽い感じの口調が雲の雰囲気にピッタリ合っている。雲の妻・お亀にこれまた俳優の熊谷真実さん。雲の息子・新之助に加瀬悦孝、娘のお花に白石冬美。お花は幼くて台詞らしき言葉を言わないながら、白石さんの演技のすばらしさ、実にかわいい。新之助の通う塾の先生、渋沢先生に八奈見乗児、「夢屋」の番頭・欲次郎に雨森雅司。歴史の通り暗殺されてしまう坂本竜馬に井上真樹夫。新撰組の刺客の頭・一文字兵庫に古谷徹。
 主題歌はオープニングに「いとしのファニー」で、実際はプロローグがあってから歌が挿入されている。作詞は竜真知子、作曲は越部信義、歌は吉田日出子。エンディングは「夢色ララバイ」でオープニングと同じく、竜真知子作詞、越部信義作曲、吉田日出子歌唱。
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2009年08月28日

涼風、美香、ユキ



 ネットで「涼風」の無料配信をしていたので、もう一度見たいエピソードだけを拾いながら見ていたのですが、先日最終回となりました。「涼風」の最終回は何度見ても、それまでのごたごたを一挙に吹き飛ばす、爽やかなハッピーエンド。エンディングの「君のこと」、♪君の名を呼んだだけで しあわせな気持ちになる♪ という涼風の心の中が上手く映像に出ていると思います。
 「涼風」は学園恋愛ものなので、涼風は大和に実際に触れることのできる距離にいるのですが、名前を呼んだり写真を見たりするだけでしあわせな気持ちになれる、歌手や俳優のファン心理も同じことじゃないかなと思います。中には行き過ぎたというかねじれたファンもいるけれど・・・。僕は「ウルトラセブン」と“勝村美香”さんの自称大ファン。先日も「切なく泣ける恐い話」のDVDを見て勝村美香さんの姿を見ているだけでしあわせな気持ちになりました。その勝村美香さんが、平成ウルトラセブンの「Evolution」5部作にウルトラ警備隊のメンバーとして登場しているのはこの上ないしあわせです。

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2009年08月27日

「火曜洋画劇場」と山城新伍さん



 俳優の山城新伍さんが亡くなったのがお盆前のこと(2009年8月12日)。何か追悼記事をと思いつつも、山城さんの主演テレビ主演ドラマ「白馬童子」(東映、NET、1960年)は余りに古くて見ていないし、日清食品の「きつねどん兵衛」のコマーシャルは川谷拓三さんとのやりとりで大人気だったもののCMですし、なかなかアニメ・特撮とは縁がありません。調べてみるとアニメでは「ルパン対ホームズ」(1981年、東映動画)でシャーロック・ホームズの声を演じられており、翌年1982年の「浮浪雲」(東映動画・マッドハウス)で雲役を演じられているそうですが、残念ながらどちらも視聴していません。直近で見たドラマといえば「古畑任三郎」 の「魔術師の選択」(1996年2月)の犯人役が印象的で記憶に残ってます。“マジシャン・セレクト”を上手く利用した殺人でしたね。
 この時はまだまだ恰幅のより体格でしたが、最後に見たのがたぶんサンテレビで放映されていた「火曜洋画劇場」。この番組では司会と映画の解説を山城さんがされており、B級・C級の映画も多々あって、それをバッサリと切る辛口の解説がまた味がありました。結構希有な映画が多かったことから、B級SFと言われる映画もこの番組でよく見ました。番組の最終回は2002年だそうですが、この最終間際の山城さんは随分と痩せて、年がいかれたなあと思わせる風貌で、びっくりしました。病気だったのかなと思ったくらい。
 ということで、この「火曜洋画劇場」の音楽をご紹介したいのですがなかなか見つかりません。ということでYouTubeから「白馬童子」のオープニングをご紹介して追悼記事とさせていただきたいと思います。合掌。
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2009年08月26日

「ひぐらしのなく頃に礼」



 「ひぐらしのなく頃に礼」は「ひぐらしのなく頃に」、「ひぐらしのなく頃に解」に続いて製作された同シリーズのアニメ第3期の作品。テレビシリーズではなくてOVAとして製作されている。原作は竜騎士07/07th Expansion、アニメ制作はStudio DEEN、製作は雛見沢御三家。リリースは2009年2月からで8月の第5巻をもって終了の予定。
 構成は第1話「羞晒し編」、第2話「賽殺し編 其の壱」、第3話「賽殺し編 其の弐」、第4話「賽殺し編 其の参」、第5話「昼壊し編」となっており、第1話の「恥晒し編」はメインキャラクター総出演の本編をパロディ扱いした爆笑大騒動物語、第5話の「昼壊し編」はゲーム「ひぐらしのなく頃に」を元にした対戦ゲーム「ひぐらしデイブレイク」の世界観を題材にした外伝的作品だそうで、テレビシリーズとは一線を画する。OVA作品ということで、テレビシリーズより本編の長さは長い。
 本作品の中心となるエピソードは「賽殺し編」。前作「祭囃し編」の後日談に当たる。部活メンバーといっしょに行ったゲーム大会からの帰り、梨花は交通事故に遭ってしまうのだが、気がつくとどこか様子が異なる。昭和58年の雛見沢であることには違いないのだが、村の雰囲気も、部活のメンバーの様子も異なる。また死んでいるはずの両親も生きている。別の世界にいる自分を発見し、元の世界に戻ろうと画策する。
羽入と連絡が取れたが、羽入が梨花の所へ行くのを拒む力が働いている。羽入と違う世界にいては転生ができず、梨花がもし死んでしまうとそれでお仕舞い。羽入を拒む“かけら”はオヤシロさまの生まれ変わりだという梨花の母親の中にあり、それを壊す(殺す)ことによって羽入を拒む力がなくなることが分かるが・・・。目覚めた梨花は元の世界へ戻っていた。羽入は夢だというが、このエピソードが夢落ちなのかどうかはわからない。主題は梨花がどういう選択をしたのかにはなく、それは圭一や魅音、レナの話からも明らかだが、全然説得力がない。だって梨花には神様的な選択が許されていたのだから。
 主題歌はオープニングに「Super scription of data」。シリーズを通してオープニングを担当する島みやえい子の作詞、作・編曲は高瀬一矢、歌はもちろん島みやえい子。楽曲は異なるものの曲想が同じ、雰囲気を壊さないという点では無難な線を走っている。ただ第1期「ひぐらしのなく頃に」の印象が強いため、インパクトがなくなっている。曲想を変えてもよかったのではないかと思うが。オープニング映像は主人公である梨花と輪廻を連想させる自転車の車輪、梨花の母親を中心に構成されている。最後の母に抱かれた梨花が目線を視聴者の方に向けるのがちょっと不気味。
 エンディングは「まなざし」。イメージ的にはこちらも3作同じだが、オープニングほど変化に乏しくはなく、楽しめる。作詞はinterface、作・編曲はinazawa、歌は前作エンディングを歌ったanNina。
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2009年08月25日

「電脳コイル」(2)



では、昨日の続きでキャラクターとキャストから。

☆キャラクター&キャスト
・ヤサコ (小此木優子)/声:折笠富美子
 本作品の主人公。金沢市から大黒市に引っ越してくる。ペットマンはデンスケ。
・メガばあ(小此木早苗)/声:鈴木れい子
 ヤサコの祖母、電脳駄菓子屋「メガシ屋」の店主。
・オジジ(小此木宏文)/声:矢田耕司
 ヤサコの祖父、つまりメガばあの夫。ヤサコにデンスケを与えたが、その直前に死亡している。
・小此木一郎/声:中尾みち雄
 ヤサコの父、電脳メガネ関連企業「メガマス」の社員、大黒市市役所空間管理室に室長。
・小此木静江/声:金月真美
 ヤサコの母。
・小此木京子/声:矢島晶子
 ヤサコの妹。
・イサコ(天沢勇子)/声:桑島法子
 金沢市から大黒市へ引っ越してきたもう一人の「ゆうこ」。ペットマンはモジョ。
・フミエ(橋本文恵)/声:小島幸子
 ヤサコのクラスメイト、電脳探偵のひとり。ペットマンはオヤジ
・ハラケン(原川研一)/声:朴璐美
・オバちゃん(原川玉子)/声:野田順子
 ハラケンの父の年の離れた妹でなので「オバちゃん」だが、高校生。
・ダイチ(沢口ダイチ)/声:斉藤梨絵
・デンパ/声:梅田貴公美
・ガチャギリ/声:山口眞弓
・ナメッチ/声:沼田祐介
・アキラ/声:小林由美子
・アイコ/声:進藤尚美
・カンナ/声:相沢舞
・マユミ/声:うえだ星子
・マイコ先生/声:堂ノ脇恭子
・ウチクネ/声:西脇保
・ノブヒコ(天沢信彦)
 イサコの兄。
・4423(ヨンヨンニイサン)/声:岸尾だいすけ

 主題歌はオープニングに「プリズム」。作詞・作曲・歌共に池田綾子、編曲はTATOO。エンディングは「空の欠片」、こちらも作詞・作曲・歌は池田綾子、編曲はTATOO。僕にしては珍しく曲に入れ込みがありません。どうも歌と映像とが頭の中でマッチしてこないです。たぶん見た回数、聞いた回数が少ないからでしょう。けして曲は悪くはありません。
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2009年08月24日

「電脳コイル」(1)



 「電脳コイル」は2007年にNHK教育で放映されたSFアニメーション作品。原作は磯光雄、監督・脚本も共に磯光雄、キャラクターデザインは本田雄、音楽担当は斉藤恒芳、制作はマッドハウス、製作は電脳コイル製作委員会(徳間書店、バンダイビジュアル、NHKエンタープライズ)、全26話。
 磯光雄の原案によるオリジナル作品で、本田雄の独特のキャラクターと相まって不思議な雰囲気を醸しだす。NHKならではのストーリーの逸脱のない、悪く言えばおとなしい作品だが、磯光雄が第13回アニメーション神戸個人賞を受賞、2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞を受賞するなど、作品の質は高い。
 舞台は「電脳」と呼ばれるメガネ型コンピューター技術が発達した近未来。金沢市から大黒市に引っ越してきた小学生のヤサコ(小此木優子)が、金沢市とは大きく異なる生活環境、特に電脳世界に関する違いに戸惑いながらトラブル、事件、いざこざに巻き込まれながらも、新しい環境に馴れ親しんでいく様を、友達との関わり合いを交えながら描いていく。
 何といっても「電脳」技術という発想がすばらしい。このメガネ型コンピューター端末をかけることにより、現実の世界と重なって電脳世界を見ることができ、ペットを飼ったり、辞書などのツールを使ったり、電話、インターネットへ接続したりと新しい世界が開く。電脳メガネをかけて見える物質は「電脳物質」と呼ばれる。プログラムやバグ、ウイルスといったものも視覚的に捕らえることができる。深く人間の生活に入り込んだために、本来電脳メガネをかけていない人間には無関係のはずの電脳空間も大きく影響することになる。
 大黒市の空間管理室では違法電脳体駆除ソフト“キュウちゃん”や“サッチー”を使ってバグの初期化、データの修復、違法電脳体の消去などを行っており、違法行為や違法電脳体を所持する者にとっては天敵。“キュウちゃん”などは余り優秀なプログラムではなく、かまわず正常なペットマンや人間もビームで攻撃してくる。大黒市は古い電脳空間が大量に残っているため不可解な現象が多く発生している。残念なことに僕はとびとびでしか見ていないもので、物語の核心部分をレビューできない。機会があれば通して見てみたいと思っている。(つづく)
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2009年08月22日

“DEATH DEVIL”



 「けいおん!」のさわちゃん先生こと山中さわ子が軽音部の時(つまり学生時代)に歌ったという設定でリリースされたCDです。
バンド名が「DEATH DEVIL」、曲は「Maddy Candy」と「Hell The World」の2曲。「DEATH DEVIL」のカリスマ・キャサリンとしてちゃんとメタルしてます。本編ではほんのちょっとしか披露していませんが、こうしてフルコーラスで聞いてみると、さすがに歌がお上手な真田アサミさんでもパワー不足、残念な気もしますし、致し方ないという気もします。まともにメタルを聞こうとすると期待外れになってしまいますからお遊びの感じでいかがでしょう。作った方も遊び心満載、解説がとってもおもしろいです。
posted by KAZU at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション